〜追憶〜 架け橋
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
2020年2月14日 PM5:25 東京都新宿区…
宗谷『ベネズエラ?』
???「うん♬ 今度日本文化を発信するイベントがベネズエラであって、ウチの業界からも出展することになったの。経済産業省から要請があったみたいで、ウチとしてもいい宣伝になるし、参加しようって」
宗谷と小柄な女性が西武新宿駅そばの居酒屋の個室で酒を酌み交わしていた。
宗谷『…で、ひかるが派遣されるってか。お前さんスペイン語なんか話せんのか?』
ひかる「ぜ~んぜん。英語だって喋れないもんw」
小柄な女性がお手上げのポーズを取る。彼女は森田ひかる。宗谷ら夢主達と中学時代からの付き合いで悪友の1人で、宗谷に想いを寄せるヒロインの1人。現在は日本の大手の玩具メーカーに勤めている。
宗谷『ご苦労なこった…まぁ通訳はつくだろうが、ギャングには気を付けろ』
ひかる「怖いこと言わないでよッw」
宗谷『少なくとも夜道は絶対に1人で歩くな。あとは入り組んだ路地にも入るな。あの国は警察もギャングに買収されてる。言葉通り自分の身は自分で守らないと生きていけないぞ』
ベネズエラ……正式国名:ベネズエラ・ボリバル共和国。南アメリカ大陸の北端に位置する連邦共和制国家。南米大陸でも指折りの自然の宝庫として知られている。南米最大の産油国であり、原油埋蔵量は3000億バレル以上と推測され世界最大の石油埋蔵国と言われている。政治的混乱により、国内情勢は不安定になっており、治安の悪化も顕著であった。
ひかる「…そんな危ない国なんだ…」
宗谷『ある意味途上国のあるあるだから別段驚くことでもない。ただ用心はしておけというだけだ』
宗谷は追加の酒をタッチパネルで注文する。
宗谷『…そもそもなんでベネズエラに行こうと思ったんだ?』
ひかる「…いつだったかなぁ……ニュースで日本のおもちゃで楽しそうにしてる外国の子供達の映像を見たの。その時「私も世界中の子供達を日本のおもちゃで笑顔にしたいなぁ」って。今回の話でそれを思い出したの♬」
宗谷『…そうか…』
「自分の大好きなもので誰かを笑顔にしたい」…
15年以上ひかると一緒にいる宗谷には彼女の優しい芯の部分をよく知っていた。
ひかるは学生の頃からカプセルトイが好きだった。またそれと同じくらい、自身の周りにいる人々の笑顔を見るのが好きなのだ。
感受性の豊かな彼女は、例え地球の反対側であっても悲しい思いをする子供達がいて欲しくない。彼女は、今回の日本政府が主催する南米最大規模の日本文化イベントを通じ、現地の子供達に日本文化を通じて楽しさを感じて貰おうと考えていた。
ひかる「…宗谷が一緒に来てくれたら安心なんだけどなぁ…////」
不意にひかるが甘えるような上目遣いでぼそっと呟く。
宗谷『…何を言ってる。俺のことを会社の人間になんて説明する気だ』
宗谷は淡々と返す。店員が注文した酒を運んできたので受け取る。
ひかる「…冗談だよw 出張くらい今までも行ってるし、平気平気♬」
ひかるは茶化すように笑って運ばれてきた酒をゴクゴクと呑んでいく。
宗谷『…』
ひかる「ぷはぁッ やっぱ仕事終わりのお酒は効く〜ッ」
.