第1章 忍び寄る影 前編
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橋本「全員、席につけ」
橋本の号令でCOU、特協、公安部の面々が長机に置かれた2席1組の椅子に座る。夢主達も零と光、宗谷と亜貴の組み合わせで座る。
???「警視総監の鍛治です。早速ブリーフィングを始めたい」
高齢の男性が穏やかな、しかしはっきりとした口調で話し始める。彼は警視庁公安部公安機動捜査隊特捜班(特捜班)の指揮官であり、日本警察の事実上のトップである警視庁警視総監の鍛冶大輝。凄まじい推理力と洞察力を誇り、合理主義者で警視庁随一のキレ者。国の為に汚れ仕事も淡々とこなし、「倫理や道徳を語りたかったら教師にでもなれ」と公言する合理の化身。一方で売春など汚職に手を染める政治家や官僚のスキャンダルをマスコミにリークして“徹底的に潰す”など、一概に国の“飼い犬”とも言えない独自のスタンスを貫く。
鍛治「…防衛大臣政務官の拓殖佳純氏が何者かに誘拐されたことは、みんなも知っていだろう。事態はさらに悪い方向に動いている」
零『…悪い方向?』
鍛治「ウチの連中の捜査で、佳純氏を乗せた車が北海道に向かうフェリーに乗るのが確認された。拉致した人間を何故北海道まで連れて行くのか…」
一同「…」
鍛治「また、ここ数ヶ月で北海道を訪れるロシアからの観光客が倍増している」
宗谷『…露助か』
橋場「その呼び方はやめろと何度言ったら解る神居」
宗谷『良いロシア人にはロシア人と呼んでる。それ以外は“露助”だ』
鍛治「現時点では一切の証拠がない……とは言え、もたもたしてロシアに拉致されては取り返しがつかない。よって、極秘捜査と潜入・制圧が得意な諸君を招集した」
特別協力隊(特協)は警視庁新機動警察の下部組織で、ここにいる白石みくると紋条祁雫はそのエースだった。
COUは主に外国人テロリストや外国政府による工作に対応する精鋭集団。正面からの総攻撃だけでなく、隠密・潜入・制圧・救出・保護などにも対応する一流集団だ。
警視庁公安部公安機動捜査隊特捜班は、人数こそ少ないが日本最高クラスの潜入・捜査・制圧力を持つ、警視総監直属の精鋭部隊である。
亜貴『…現地へ向かう際の装備は?』
???「それについては私から…」
眼鏡をかけた男性が立ちあがる。
???「警視庁の白石学だ。今回の救出任務は隠密かつ迅速に行う必要がある。現地への出発は明日。3名1チームとなり、現地の道警本部と協力して各地の捜査を始めろ」
白石学……特恊の白石光の実兄で、新機動警察を指揮する管理官。かつて某国会議員と汚職を働いた警視庁幹部を宗谷と野党・革新党機関紙などと共に総辞職に追い込んだ張本人だ。
宗谷『…装備はどのレベルまで?』
学「護身用の拳銃(ハンドガン)とナイフの携帯を許可する。各自防弾ベストの着用と消音機(サイレンサー)を忘れるな」
宗谷『…露助がAK持ってないことを願うか…』
零『任務期間は~?』
学「証拠を掴むか、拉致被害者を発見し救出するまでだ」
零『…長くなりそ~…』
亜貴『もしロシアの目的が拉致なら、日本海やオホーツク海に船を用意している可能性があります海上保安庁の強力を仰ぐべきでは?』
学「既に海上保安庁の巡視船が海上警備を厚くしている。心配するな」
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