第2章 ~砂上の平穏~
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
10月25日PM0:58 横須賀市船越町 ABU本部…
オペレーターA「ABU各部隊撤退を始めていますッ ですが、被害が甚大で既に全隊員の約半数が死亡又は負傷していますッ」
オペレーターB「STF大沢隊ッ VIPの救出に失敗ッ 隊員1名が負傷ッ 撤退を開始しますッ」
オペレーターC「STF進藤隊ッ VIPを発見出来ず、隊員1名が重傷を負った為、撤退するとッ」
オペレーターD「STF内藤隊ッ VIPの感染を確認ッ 撤退を始めますッ」
VIPの救出に向かったSTFからの報告が次々と届く。そのほとんどはVIP救出“失敗”の報告だった。
司令「…」
司令は目を閉じ、思考を巡らせる。ABUの中でも精鋭であるSTFはEID頼みの綱で、本来であれば最後の最後まで温存しておきたい部隊。その質は変えなきかないもので、今後立てられるであろう作戦にも不可欠な存在だ。質的にもABUよりも希少なSTFの人的被害はなるべく抑えたかった。
司令「…残存のABUは自衛隊のSTF部隊を本部まで撤退させろッ」
オペレーターA「ッ!? しかし…ッ」
オペレーターB「VIPの保護はッ」
司令「これ以上犠牲を出せば今後の作戦に大きな影響が出る。我々の仕事は封鎖線の構築やVIPの救出だけではないッ 現在確保してるVIPのみ救出し、感染した者は処理して至急後退させろッ」
オペレーターD「ッ……ハッ」
オペレーターC「本部より全部隊へッ」
司令の指示を受け、各オペレーターが各SSS部隊に通達を始める。
PM1:15 横浜横須賀道路 コブラⅡ車内…
零『もうすぐ逗子ICだッ 宗谷もう少しの辛抱だぞ~!!』
亜貴『怜奈ッ 宗谷の様子はッ』
怜奈「出血が酷いくてッ…それに呼吸も変でッ」
宗谷『ゴフッ…フッ…フッ…』
零『亜貴ッ』
亜貴は天蓋から降り、宗谷の容態を見る。どうやら金属は肺を傷付けているようで、宗谷の呼吸は明らかに異常だった。
亜貴『…チッ…まさか肺をやられてるんじゃないでしょうね…ッ』
小百合・怜奈・絢音「!?」
零『ッ〜…クソッ』
亜貴『ICを出たら本部を素通りして数百m進みなさいッ 横須賀市救命医療センターがありますッ』
零『了解ッ』
亜貴『絢音達もそこで降りなさいッ 僕達は一度本部に戻ります。報告した後には再度前線に送られるでしょうが、こっそり戻ってきますので、それまで待っていて下さいッ』
絢音「ッ…解ったッ」
6人を乗せたコブラⅡは逗子ICに到着し、高速を降りる。船越町はまだゴーレムウイルスの感染は届いておらず、日常の風景が広がっていた。
ファンファンファン!!
零はサイレンを鳴らし、紫のV字回転灯を点灯させる。
〈本部より全部隊へッ ABU・STF全部隊は封鎖線の構築及びVIPの救出を中止し、本部へ後退して下さいッ〉
零・亜貴『!』
夢主達のイヤフォンにABU本部からの指示が届く。
〈繰り返しますッ 封鎖線の構築及びVIP救出任務を放棄ッ 全部隊は速やかに本部へ撤収して下さいッ〉
.