第2章 ~砂上の平穏~
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亜貴『ッ』
パシュンッ パシュンッ パシュンッ
車内で零達が宗谷を運んでる間、亜貴は事故の衝撃で放り出されたG28 E3を拾い上げ、近付いてくるゴーレムを狙撃して時間を稼いでいた。
零『…チッ…ひでぇなこりゃ…』
小百合・怜奈・絢音「ッ」
宗谷の服は出血によって真っ赤に染まっていた。
宗谷『…ゴフッ』
怜奈「! 宗谷くん!!」
血を吐き出し、意識を取り戻した宗谷。
零『宗谷ッ 動くなッ』
宗谷『ぐッ……なんだ……ッ!?』
意識を取り戻し、自身を心配そうにのぞき込む零や怜奈達の顔を見る。ふと視線を落とすと、血まみれになった自身の腹部が目に入った。
宗谷『…こりゃ…なんだッ』
怜奈「宗谷くん大丈夫だからッ 私を見てッ」
怜奈は宗谷の顔を自身に向ける。
気付かぬ時に負った傷を認識した時、人は少なからず本能的にショックを受ける。それが深ければ深いほど、大きければ大きいほどショックは大きい。ショックが大きければ動揺・混乱も大きくなり、生命維持にも大きな悪影響を及ぼす。こういう時は怪我人の気持ちを落ち着かせるのが第一だった。
宗谷『ゴフッ…クソがッ…』
怜奈「宗谷くん大丈夫ッ 大丈夫だからッ」
零『大丈夫だぞ~宗谷。応急処置したら病院連れてってやるからな~』
零がベストから取り出したガーゼで傷口を抑え、その上から包帯を巻いて止血処置をする。
宗谷『零…ッ』
零『なるだけ揺らさず行くからな~』
宗谷『気を遣うなッ 早く脱出することだけ考えろッ それより“これ”は動くのかッ』
零『ッ』
キュキュキュキュ……キュキュキュキュ……キュブルウウン!!
零が運転席に戻ってキーを捻ると、なんとかエンジンがかかる。
亜貴『!』
コブラⅡのエンジンがかかったことに気付いた亜貴は車に戻る。
亜貴『行けそうですか?ッ』
零『行けるッ 乗れッ』
亜貴はドアを開けて後部座席に乗り込み、天蓋から上半身を出す。
零『揺れるぞッ 気を付けろッ』
ゥゥゥヴウウウウンッッ
バックギアに入れ、アクセルを踏み込む。コブラⅡは唸り声を上げて後方に急進する。
小百合・怜奈・絢音「ッ」
キィイイイッ ヴゥウウウウンッ
ギアを戻し、再度アクセルを踏む零。コブラⅡは高速道路の支柱から離れ、ICに向けて走り出した。
パンッ パンッ パンッ
集まっていたゴーレムを狙撃していく。
零『振り落とされんなよッ』
亜貴『余計な気を遣わず飛ばしなさいッ』
キュルルルルッ
IC前の最後の交差点をカーブし、ICを視界に捉える。ここに到着した際に邪魔な車両を弾き飛ばしていたおかげで障害物は皆無だった。
ヴゥウウウウンッ
コブラⅡはICを通過し、高速へ入った。
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