第2章 ~砂上の平穏~
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
キィイイイイイイッ
感染者の大群を突破するコブラⅡが交差点を左折する。
宗谷『…チィッ』
亜貴『感染者が多過ぎますッ このペースでは弾薬が保ちませんッ』
零『高速までもう少しだッ 踏ん張れッ』
街中に溢れたゴーレム。夢主達が花の王国に来た時とは比にならないほどの数だった。
零『このまま突っ切るぞッ』
零はなるだけゴーレムとの衝突を回避しつつ、速度を100㎞まで上げ、突っ走る。
亜貴『ッ……流石にこの速度と揺れで狙撃は厳しいものがありますねぇ…』
亜貴はABUの精鋭であるSTFの中でもトップの狙撃能力を持ち主だった。しかし時速100㎞で走行する衝撃に晒され続ける車体からの人体頭部への狙撃は人間には不可能に近かった。
パパパカチンッ
宗谷『ッ』
撃っても撃っても無数に現れるゴーレムの群れ。弾薬がどれだけあっても足りず、すぐに使い切ってしまう。
カコッ
マガジンを抜き、着用していたベストに入れてあった弾薬満載のマガジンをHK433本体に装填する。
シャコッ カシュンッ
パパパン パパンッ パパンッ
零『……ッ 見えたぞッ』
宗谷・亜貴『!』
進行方向に横浜横須賀道路が姿を現す。
亜貴『ICはすぐそこですッ このまま突き進みなさ…ッ!?』
宗谷『零!!!』
零『!?』
ヴゥウウウウウウンッ
ドガシャァアアアアン!!!!!
交差点に入った瞬間、左側から大型トラックが猛スピードでコブラⅡの左方・助手席側に追突してきた。
零『ッ~~~~』
キュルルルルルッ
突然の衝撃に零は車体のコントロールを取ろうとしながらブレーキを踏む。
ゴガシャン!!!
しかし100㎞を出していた車体は簡単には止まらず、コブラⅡは横浜横須賀道路の支柱に激突して停止した。
プゥウウウウウウウウ
激突の衝撃でクラクションが鳴り響き、周囲に来たゴーレムを呼び寄せていった…
12:34 神奈川県庁…
???「封鎖に失敗ですと!?」
神奈川県庁の知事室では神奈川県知事の上田正明が防衛大臣と電話をしていた。
上田「…それならば良いのですが、間違っても感染者が封鎖線から出ることのないようお願いしますよ?」
ゴーレムウイルスの感染速度はEIDと政府の予想を遥かに超え、既に感染は横須賀市全体に広がっていた。政府は横須賀市の封鎖を決定。神奈川県警、警視庁、静岡県警、千葉県警、陸上自衛隊を総動員して封鎖線を構築・維持していた。
上田「万が一の時は早急に連絡をお願いしますよ? こちらも準備があるのでね……えぇ…それではよろしく」
ガチャ…
上田「…まったく……物騒なものを開発してくれたものだ…」
カキンッ
ブラインダーを指で広げ、外の様子を見る上田。神奈川県庁がある横浜市はまだウイルスの脅威が届いておらず、混乱も見られなかった。
上田「…今の内に支度を始めるか…」
ガチャ…
部屋に職員が入ってくる。
「失礼します」
上田「あぁ。車の準備をしておいてくれ」
「? は、承知しました…」
.