第1章 ~終わりの始まり~
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小百合「…正直、一言も相談せずに一人で決めて、一人で抱えてたことには少し怒ってる。こんなに一緒にいて、今更そんなことも相談されないなんて……後で知らされる身にもなってよ…ッ」
零『…そうだよな…』
怜奈「…いつも『一人で悩むな』って私に言ってるのに、なんで自分が悩んでる時に相談してくれないの? 宗谷くんが悩んでたなら相談してほしかった……付き合い始めた時に約束したよね? 『お互い、一人で抱え込まない』って……私ってそんな頼りない?」
宗谷『…すまん…』
絢音「…」
亜貴『…怒ってますか? 内緒にしていたことに』
絢音「…」(コク…)
亜貴『ですよね…』
絢音「…そんな危ない所で働いてるのを隠されてて、怒ってないと思う? それが見ず知らずの人ならこんなに怒らない。でも、亜貴くんは私にとって誰よりも大切な人なの。大切な人がそんな危ない所で働いてたなんて…言ってくれなかったことには怒るに決まってる…」
零・宗谷・亜貴『…』
決して追及するような口調ではない。ただ静かに、心の底から悲しんでいるような、そんな言葉だった。恋人に心配させない為だったとしても、“自身の悪行を隠していた”ことに変わりはない。その罪悪感は夢主達の中に常にあった。
こんな非人道的な行為にどんな形であれ加担していれば、“いつかその報いを受ける”……ウイルスが漏れ出て、ヒロイン達が巻き込まれたと予感した時、これが“報い”かとも思った。
この日の結果だけを見れば、STFに所属していたからヒロイン達を救えたのだろうが、夢主達にはそんなポジティブに捉えることは出来なかった。
6人が話している間にコブラⅡは花見の参道を抜け、正門手前の駐車場までたどり着いた。相変わらず、ゴーレムはほとんどいない。
宗谷『…ここまではスムーズに来ましたが…』
亜貴『このまま並木道を抜けて町を抜け、高速で来た道を戻れば30分もかからずに封鎖圏外に出れます』
零『とりあえず宗谷と亜貴は銃撃準備を頼むわ』
宗谷『了』
亜貴『はい』
亜貴が天蓋から銃を構え、宗谷も助手席の窓から銃を構える。コブラⅡが駐車場を抜け、正門を出る。並木道を走り、通りに出た夢主達の目に映ったのは…
宗谷『…ッ』
零『…来た時より増えてね?』
道路を埋め尽くすゴーレム…花の王国に来た時の数とは比較にならないほどのゴーレムの群れだった。
亜貴『ッ 囲まれてますッ』
[あぁあああああ!!]
車道に出てきたコブラⅡに気付くゴーレムの群れが唸り声をあげながら群がってくる。
宗谷『チィッ』
亜貴『ッ~~』
パパパンッ パパンッ パパパパンッ
パシンッ パシンッ パシンッ
零『捕まれッ』
ガコンッ ガガッ キュルルルッ
宗谷・亜貴『ッ』
小百合・怜奈・絢音「!?」
零はギアをバックに入れてアクセルを踏み込んだ。車体が急速に後方へ発進する。再び来た並木道をバックで爆進し、花の王国に向かった。
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