第1章 ~終わりの始まり~
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
小百合「…ねぇ、アレなんなの? 何かの病気?」
零『…実はさ、お前らには説明しなきゃならんことが沢山あるんよ。謝らなきゃいけんことも…』
絢音「…謝らなきゃいけないこと?」
亜貴『…そうですね…整理して話しましょう』
亜貴が窓を閉めて話し始める。
亜貴『…まず、謝らなければならないことです。僕達は貴女達に隠し事をしていました』
零・宗谷『…』
怜奈「…なに? 隠し事って…」
亜貴『…僕達は貴女達には話してない、“ある仕事”をやっていました。去年からです』
宗谷『…日韓新興感染症対策機構…通称:EID。怜奈は聞いたことくらいあるだろ。日本・韓国政府が共同出資して設立した感染症研究を目的とした組織だ』
怜奈「うん…確か世界中で流行してるウイルスの対策で作られたって…」
零『去年からそこで働いてたんだよ。俺達3人とも動機は別々だけど』
亜貴『僕は本社がEIDの研究を疑っていて、僕も怪しさを感じていたので、会社からの指令で潜り込んでました』
宗谷『俺は上からの命令で出向になった』
零『俺はシンプルに高収入ってのに釣られてだな。今の時代、少しでも収入が良い方に行かないと将来安心できないし』
小百合・怜奈・絢音「…」
ヒロイン達にとっては初めて聞く話だった。確かに去年の終わり頃からそれまで以上にやや羽振りが良くなったような気はしたが、そんな所に勤めていたなど全く気付かなかった。
宗谷『…言わなかったことは謝る。俺達もこんな事態にはならないだろうとどこかでタカを括ってた…』
零『金の為に釣られたって言われれば反論も出来ねぇな…』
亜貴『…それぞれの思惑や事情があってEIDに入りましが、ウイルス対策なんていう表向きとはかけ離れた実体でした』
絢音「…どういうこと?」
亜貴『…あそこでは政府の指示の下、違法なウイルス研究が行われていました。通称:ゴーレムウイルスと呼ばれるウイルスです』
小百合「ゴーレムウイルス…ゴーレム?」
零『それがさっきから俺達が戦ってる連中な。感染したヤツがゴーレム=泥人形みてぇだってことで名付けられたらしい』
宗谷『ヘブライ語では“未完成なもの”を意味する……皮肉だな。死者を完全に蘇らせて操る目的だったんだろうが、生み出されたのは制御不能な欠陥品の食人兵器だったとは…』
小百合・怜奈・絢音「…」
夢主達の話に唖然とするヒロイン達。世界中で流行しているような新種のウイルスが日本でも発生したということは理解は出来る。それ自体はある意味起こり得ることだ。驚きはしたが、納得できないことはない。不思議なのは、そんな研究を今まで国民に全く知られずに行ってこれたこと、そして何故そのウイルスが漏れ出たのか。
亜貴『それでもウイルスは厳重に管理されており、普通ならそれが漏れ出ることはありませんでした』
宗谷『…漏れ出た原因は俺達も判らない…本部からは何の報告も無いしな…』
零『俺達はそれぞれ仕事中に緊急事態を知らせるアラートを受けて急いで来たってワケ』
.