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少しして注文したカレーが運ばれてくる。小百合の前に置かれた通常サイズのカレーと、零の前に置かれた小百合のカレーの2倍以上はある特大サイズのカレー。
零・小百合「『頂きますッ』」
2人は手を合わせ、想い出のカレーを食事始めた。
小百合「パク…モグモグ………パク…モグモグ……」
零『モッ モッ モッ モッ モッ』
ゆっくりしたペースでカレーを口に運ぶ小百合と、特大ボリュームのカレーをコンスタントに口に運ぶ零。
小百合「…」
彼が特大サイズのカレーを頼むのは理由がある。元々、食事のペースが人より遅い小百合は、完食のタイミングが他人とどうしてもズレてしまう。別にだらだら食べてる訳ではなく、元々早く食べられない体質なのだ。かと言って相手に自分を待たせることも好きではない小百合は、次第に他人と食事をしなくなった。
そのことを知った零は小百合の注文する量の倍を注文して、ややゆっくり食べることで小百合と同じタイミングで食べ終わるという手法を編み出した。零にとっては何てことのない工夫であったが、小百合にはその心遣いが何より嬉しかった。そしてそういったさりげない心遣いが、零に惹かれていくキッカケになった。
零『ん~まい!!』
小百合「美味しいね~!!」
マスター「嬉しいねぇ…今もそうやって美味しそうに食べてくれるのは♬」
厨房から顔をのぞかせるマスターが優しい笑顔で話す。この店のマスターは2人の交際をずっと見守ってきた。2人の事は学生時代からよく知る。喧嘩した時や悩んだ時、親身になって相談に乗ってくれた。
零『そりゃこの店のカレーもマスターも好きだからな♬』
倍以上あった大盛りを、普通量の小百合と同じタイミングで食べ終わりそうな零。
小百合「うん!! 最高のカレー屋さんだもん♬」
マスター「はははw そうかいそうかいw」
海外に住む息子となかなか会えないマスターにとって、二人は実の息子・娘のような存在だった。
小百合「…あ、そうだ!! マスター、忘年会の予約いい?」
零『あ、そうだった。店決めてないんだ』
マスター「勿論だよ~? いつだい?」
小百合「30日の木曜日!!」
零『人数は8人で、時間は多分18:30。もしかしたら時間前後するかもだけど。とりあえず呑み放で…奥のテーブル席とかって取れる?』
マスターが厨房にあるカレンダーを確認する。
マスター「年末…の木曜…うん!! いいよ!! じゃあ18:30から8人ね? 待ってるよ!!」
小百合「よし♬」
零『うっしゃ。アイツらにメッセ送っとくか♬』
零がスマホを開いて友人達へメッセージを送る。
マスター「“あの子達”かい?」
小百合「うん。最近忙しくて会えてないからさ。みんなでまた行こうって話してたの♬」
零『みんなもマスターに会いたがってたからな』
マスター「それは嬉しいねぇ~♬」
その後も二人は思い出のカレーを堪能し、食事を終えると時計は21:00を回っていた。
2人はマスターに挨拶をして店を出て、秋風が吹く中、一緒に暮らすマンションに手を繋いで帰っていった。
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