第1章~大航海時代~
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エニシ沖合…
???「オニグモとモモンガは?ッ」
「既に島の反対側に!!」
「島は完全に包囲しましたッ」
エニシを取り囲むように、巨大な軍艦が島に接近してくる。その軍艦の帆にはMARINE=海兵の文字が書かれていた。
この船団は世界政府と呼ばれる、大航海時代における唯一の行政機関の指揮下にある軍部=海軍本部の艦隊だった。
???「…全艦に通達!! セトウチ船団の船を発見次第砲撃を開始せよッ 最優先事項は犯罪者達の始末だッ 一般市民の多少の犠牲は気にするなッ」
その数分前 エニシ島南部…
亜貴『(ッ…これはこれは…随分と大所帯で来ましたねぇ…)』
物件探しに勤しんでいた亜貴の頭に、見聞色の覇気で未来の映像が浮かぶ。
亜貴『(…中将クラスがこんなに……バスターコール級ですねぇ…大将はいない様ですが…)』
亜貴は手にしていた地図をリュックにしまい、杖の様にしていた長巻“金星”を肩に担ぐ。
亜貴『(…僕らの正体まで辿り着いたとは…一体どこから情報が…)』
次の瞬間、その場から亜貴の姿が消える。
シュバッ シュバッ シュバッ
次の瞬間、そこから数十m離れた位置で破裂音が聞こえてくる。そしてさらにそこから一瞬で離れた位置に破裂音が移動する。
これは亜貴が操る特殊な体術=六式の一つ、“剃(ソル)”と呼ばれる高速移動術と“月歩(げっぽ)”と呼ばれる空中移動術である。
亜貴『(困りましたねぇ…証人は全て消したつもりですが…)』
亜貴は猛スピードで港に向かって飛んでいった。
時は戻り、海軍がエニシ沖に現れたのと同時刻 エニシの国・港
宗谷『…!』
宗谷が何かの気配を感じ取り、海の彼方に目を向ける。すると、水平線に小さな影がいくつも姿を現す。
真島「神居さん? みんな準備出来ましたよ?」
宗谷が海岸線を睨んでいると、一緒に座っていた女性が不思議そうに彼を見つめる。
宗谷『(…この覇気…)』
真島「…神居さん?」
宗谷『…真島さん、あの子達を全員船に。船長へいつでも島を出られる様に準備をするよう伝えてください』
真島「え?」
宗谷『迷惑客が来たようだ…ちょっと追っ払ってきます』
ダンッ
そう言うと、宗谷は“剃”と“月歩”で一気に自身の乗船に向かって飛んでいく。
真島「ちょッ 神居さーん!!?」
同時刻 エニシ中心街…
零『(…だる…海軍かよ……バレたか〜…)』
ニンフ「零〜。どこ見てんの〜?」
セイレーン「さっきからずっと上の空…」
零『船に戻るぞ〜』
セイレーン「!?」
ニンフ「え〜!? なんで〜!!」
零『戻ったらいつでも島から出られる様にしといて』
セイレーン「ッ!? まさか…海軍?」
ニンフ「え!?」
零『…心配すんなって。ちょっと仕事してくるだけだw』
パパンッ
零はセイレーンとニンフを肩に担ぎ、自身の船に飛んだ。
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