武蔵野第一図書館攻防戦
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PM6:55…
零『2人とも聞こえるか~?』
宗谷《あぁ》
亜貴《よ~く聞こえますよ》
零は1階職員用入り口の近くでノートPCを開き、ハッキングで繋いだ図書館内の監視カメラの映像を確認していた。
零『外は良化隊も図書隊も展開を終えてんな。そろそろ始まるんじゃねぇか?』
亜貴《…ということは開戦は19:00ごろですね》
宗谷《…》
この頃、図書館外では図書館を守る防衛組織=関東図書隊が良化隊の侵入を阻止すべくバリケードを設置して展開・待機していた。その良化隊は正門前に部隊を並べ、待機している。
零『…お?』
零は映像のいくつかに、良化隊の隊員が二人一組で建物の各所、図書隊がいない場所を使って施設に侵入しようとしているのが見えた。
零『図書館のあちこちに良化隊が散開して屋内に侵入しようとしてる。連中はツーマンセルで動いてんな……とりあえずリアルタイムの映像を2人のスマホに転送しとくぞ~』
亜貴《助かります。では…こちらは一足先に開戦ということで》
宗谷《…駆除する…》
19:00 開戦
時計の針が19:00を指示してから少し、良化隊の発砲を合図に銃撃戦が正門で始まった。
その頃、武蔵野第一図書館・職員用入り口…
「「…」」
特殊部隊の恰好をした2人…良化隊員がこそこそと職員用入り口から屋内に入り込む。足音を立てないよう、慎重に歩く。
「「…」」
短機関銃(サブマシンガン)・MP5を構えながら、ゴーグル越しに電気の消えた屋内を警戒しながら前後に並んで歩く。
フゥ
「?」
不意に、後方の隊員の首に吐息のようなものがかかる。
ザシュッ
「カッ」
ドサッ
「⁉」
振り向いた瞬間、彼の首は鋭利なナイフで切り裂かれた。彼が倒れた音を聞いて、前方の隊員も振り向く。
ダンダンダン!!
「うッ」
隊員は振り向きざまに3発の銃弾を両肩と頭部に受ける。衝撃で倒れこむが、防弾装備だった為致命傷とはならなかった。
「うぉおおお!!」
激痛が走りながらも隊員は気合で立ち上がると、手にしていたMP5を銃撃された方向に構える。しかし、そこにいるはずの撃ち手がいなかった。
「⁉ ッ⁉」
???「こっちだ」
「!!?」
ガッ ダンダン!!
「ゴッ」
背後から突然聞こえた声、振り向こうとしたが遅かった。後ろから片手で顔を抑えられ、首元に2発の銃弾を撃ち込まれる。
全身を防弾装備で包む良化隊員だが、唯一の弱点はフェイスマスクだけの口元と、装甲と装甲の隙間=関節部分だけは装甲がなく脆弱だった。その隙間に正確に銃口を差し込み、撃ち込んだ“夜叉”の仮面の人物=零。
夜叉『弱…ん?』
夜叉は新たに廊下の向こうから歩いてくる人影を二つ確認する。
零『…だる…』
「「…」」
その廊下を歩く二つの陰は良化隊員だった。2名は周囲を警戒しながら歩いてくる。
「ッ!?」「!」
2人は進行方向10mほど先に2人の人間が倒れているのを発見する。そう遠目にもそれが仲間である良化隊員であることはすぐに解った。
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