序章
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その後、夜叉とカムイは爆弾と監視カメラを仕掛け終わると、部屋を出てまずエレベーター前に向かう。扉を開けて中に爆弾を仕掛け、扉を閉じる。その後、再び二手に分かれ、それぞれ昇ってきた非常階段に向かう。そして非常階段を降りながら、2人は下から上る際に死角になる部分に爆弾を等間隔で仕掛けていった。
AM2:50 マンション屋上…
鷲の目「…」
応援出来ていた車が正門が開かないことを怪しみ、荷台から良化隊員数名が下りてくる様子を、フェイスマスクをした青年がスコープを覗いて確認していた。良化隊員達は、警備員が全員死亡しているのを発見し、車両に戻っていた。その後、良化隊員達は正門を乗り越えようとする。
鷲の目「おやおや…」
パンッドサッ
パンッドサッ
“鷲の目”が門を乗り越えようとした隊員2人の頭部を撃ち抜く。糸が切れた人形のように地に落ちたその姿をみた残りの隊員達の動きが一瞬止まる。その一瞬の隙を青年は見逃さなかった。
パンッ パンッ ドサドサ…
続け様、門を乗り越えようとした隊員のサポートをしていた2人の隊員も撃ち抜く。
パンッ パンッ パンッ
フェイスマスクの青年は、そのまま正門の前に停まっていた車両の前輪を撃ち抜き、パンクさせた。その直後、輸送車両から多数の隊員が降りてきて、周囲の警戒を始める。
鷲の目「…ふむ…」
“鷲の目”が狙撃銃を下ろし、マンション屋上の縁(ふち)に隠れる。
鷲の目〈お2人、お客さん達が狙撃位置を探し始めました。流石に狙撃場所がバレると厄介なので狙撃はここまでにします。車を出して裏口まで迎えに行きます。さっさと帰ってきなさい〉
そう言うと、“鷲の目”は手にしていたスナイパーライフルを背負い、足元に置いてあった弾薬を手にすると身を屈めたまま、そっとその場をあとにした。
施設内…
夜叉「了解。こっちも仕掛け終わったからすぐ出る」
カムイ「…」
それぞれ東棟と西棟の非常階段を降りてきた2人は合流し、最初に入ってきた暗い廊下を早歩きで出口に向かって進んだ。
カムイ「カメラはセットしたか?」
夜叉「もち♬ あとでパソコンに繋いで観ようぜ♬」
2人は廊下を走り、建物に入った扉までたどり着く。
夜叉「ゆっくり開けろよ。外の状況が判んねぇ」
カムイ「あぁ」
カチャ…
外の様子を伺いながらカムイがゆっくりドアを開けていく。
夜叉「…どんな感じ?」
カムイ「…まだ施設内には入ってないようだな…」
ドアを開け切り、素早くドア側の死角に拳銃を向けて警戒するボレアス。その後ろを夜叉が拳銃を構えながら出てくる。
夜叉「…よし、侵入口まで急ぐぞ」
カムイ「あぁ」
2人は足音を極力立てぬよう、外界と施設を隔てる2mほどの鉄柵まで25mの距離を走り抜ける。鉄柵まで辿り着くと鉄柵を素早く上り、施設の外側に飛び降りる。
ヴゥウウウンッ キィイイイッ
その直後、施設に面していた生活道路を猛スピードでミニバンが走ってきて、2人の前で停まる。
鷲の目「早くッ」
運転席のウインドウから顔を出したのはフェイスマスクをつけた男・“鷲の目”だった。
夜叉「ナイスタイミング♬」
カムイ「フ…」
2人は後部座席の飛び乗り、ドアを締める。
キュルルルルル!!
“鷲の目”はアクセルを踏み込み、車を急発進させてその場を去った。
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