序章
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夜叉「少し時間かかったなぁ……二手に分かれようぜ。纏まって足止めされるのダルい」
カムイ「…そうするか」
夜叉「じゃあ俺は西棟からな。ハサンは東棟」
カムイ「了」
2人は分かれ道で別々の方向に進んだ。
AM2:15 マンションの屋上…
鷲の目「…!」
外のマンションの屋上にいた青年がスコープで施設内を除いていると、慌ただしく動き回る保安隊員達の姿が見えた。
鷲の目「…フッ…」
カチッ バン!!
青年がリモコンのようなもののスイッチを押すと、施設の一角で爆発が起きる。その瞬間、施設内の電気が一気にダウンした。
鷲の目「…」
パンッ パンッ
スナイパーライフルを構える青年は、施設の中を駆け回る良化隊員達に照準を合わせ、次々と頭部を撃ち抜いていった。
AM2:40 駐屯地・通信室前…
夜叉「…お、来た来た♬」
リュックを背負った夜叉が駐屯地の通信室の前に立っていると、暗い廊下の向こうからリュックを背負ったカムイ歩いてくる。
カムイ「…相変わらず早いな。中には誰かいそうか?」
夜叉「おう。俺達が入ったことは把握してるだろうから、警戒してるだろうな」
カムイ「…まぁ何人いようが関係無いが…」
夜叉「だなw さっさと掃除して作業終わらせようぜ~」
2人は自動拳銃のマガジンを抜き、残弾数を確認する。
鷲の目〈そちらはどんな感じですか?〉
カムイ「これから通信室に突入する」
夜叉「突入するから、一旦マイク切るぞ~」
鷲の目〈解りました〉
カムイがリュックから畳んだ布のようなものを二つ取り出す。そしてそれら布を広げて通信室の扉の上下に張り付ける。その布の畳んであった内側には何本もの配線と小さな装置が付いていた。
夜叉「…OKそ?」
カムイ「あぁ。いくぞ」
夜叉「オッシャ」
カムイ「3…2…1…」
ピッ ドガァアアアン!!!!
次の瞬間、扉に張り付けられた布は一瞬で発光・発火し、強烈な爆発を発生させた。
パラパラパラ…
扉が吹き飛び、扉の破片が周囲に飛び散る。
ヒュッ カランカラン…ババンッ
放り込んだスタングレネードが炸裂すると、2人はハンドガンを構えて部屋に入る。
パンッ パンッ パンパンッ
パンパンッ パンパンッ
「ウッ」「がッ」「オゥッ」「あがッ」
室内では視力を奪われて手探りで右往左往する良化隊員達がいた。それを一方的に射殺していく2人。僅か30秒ほどで良化隊員達は死体に変わった。
夜叉「さっさと済ませちまおうぜ」
カムイ「あぁ…」
2人は背負っていたリュックを置き、リュックの中から青い携帯電話のような発信機の付いた細い包みの束を取り出す。
夜叉「アンテナにC4セットした?」
カムイ「あぁ…資料室の方は?」
夜叉「バッチグー♬」
2人の青年は通信室の至る所にある危機の陰に包みの束を忍ばせていく。
作業を始めて数分して、外にいた“鷲の目”から無線が入る。
鷲の目〈2人ともお急ぎを。増援らしき車両が近付いています。先導車の他、トラック3台〉
夜叉「え~ダルい~…」
カムイ「…全部相手してたら夜が明けるな…」
鷲の目〈仕留められる分は仕留めます。出来るだけ早く出てきなさい〉
夜叉「りょ~」
カムイ「うむ」
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