縁結びの神様、恋をする
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「……空気が甘い」
「あのソファの辺りから流れて来てますね」
楽屋の隅にあるソファから漂う甘い空気。そこに居るのは見つめ合う2人。ハスキーボイスの歌姫と、日向の恋愛番長。
「え、名前さんカッコいい」
「あんな名前初めて見た」
いつもヘラヘラしてる名前の、見た事もない表情にメンバー皆んな見惚れている。
「ふふふ良かった、京子ずっと名前が好きだったもんね」
「まあ、名前本当鈍感だったから」
「京子必死に名前の隣キープしてたもんね」
「この前美穂が隣座ろうとしたら、アイドルと思えない顔で睨んでたもんね」
「そうなんですよ!」
鈍感な名前と必死な京子の話をなっちょとしていると美穂が割り込んで来た。
「うわっ!!びっくりした〜、すーじー達とふざけてたんじゃないの?」
「菜緒が嫉妬するんで戻って来ました」
「あ、そう」
「もう少し興味持ってくださいよ〜」
「でも美穂いいの?せっかく離れたのに私たちのとこ来て」
「あ」
なっちょの言葉に思わず口を開けた美穂。ゆっくり振り返る美穂の視線の先には、真っ黒いオーラを纏ったエースがいた。
「あー!ごめんよ菜緒ー!!」
思いっきり抱きつくが菜緒の機嫌が治る様子はない。
「ありゃりゃ、菜緒も嫉妬深いね」
「ふふ、久美のお姫様もじゃない?」
「そう言うなっちょの奥さんはどうなのかな?」
さっきから私達の背中に感じる視線に思わず笑みが溢れた。
「機嫌直しに戻ろうか」
「そうだね」
私となっちょは笑い合うと、お互いの大切な存在の元へ足を向けた。つい昨日ようやく結ばれた大好きな彼女。名前にはたくさん迷惑かけちゃったな。でも、どうやら名前も愛しい存在に出会えた様だ。
2/2ページ