君と僕のseasons
夢小説設定
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「初めまして、」
ヒラヒラと薄桃の花弁が舞う今日この日にそいつはやってきた。最高学年に上がった俺達のクラスに時期外れの転校生。担任は簡単な挨拶をし、その次に黒板横の入り口の扉を開けて入ってこい。と促し入ってきた人物は女子で。その時点で男共は歓喜の声をあげ、女共は落胆の声をあげたのを頬杖をつきながら聞き流す。そんなのどうでもいい。早くこの面倒臭い始業式を終わらせて、サッカーをやらせろ。といまだに終わらないHRに苛立っていた。
「席は南雲の隣だ」
「南雲…」
「は?」
あそこの赤髪な。と指差され目を丸くする俺と俺の名前を覚える様に何度も復唱する転校生と羨ましいという男子達の視線が絡み合う。てくてくと此方まで来た転校生は宜しくね、南雲くん。とふにゃりと笑って呟き、自席に座った。
それが俺とこいつ、杠燈彩との出逢い。
陽春
20180806
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