黎明ファンファーレ
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「おーい、晴矢ー?」
風介もー?いないのー?ウィーンと音をたてて開いた扉の先にいると思っていた人物達はいなくて。色んな扉を開けてみるもやはり何処にもいない。
「えー……私、暇なんだけど…」
晴矢ーいないのかーい。おおーい。隠れてないで出ておいでー。ほらー。晴矢ー。何てどこかの映画に出てきそうなリズムを刻みながら大声で言いながら歩き回っていれば突然聞こえた笑い声に肩を揺らして振り返る。
「あ、ヒロトくん」
「何してるの?」
楽しそうだね。そう言ってにこりと笑って隣に並んだヒロトくんに溜息と一緒に肩を落とす。
「楽しそうに見える?暇なんだよー。だから晴矢と風介と遊ぼうかなって」
「昔から仲良かったもんね3人は」
「何か気が合うんだよね」
何でだろうねー。首を傾げて笑ってみれば羨ましいな。と呟く声にヒロトくんとも仲良いよ?と返せば歯切れ悪く、まあ、そうだね。と返された。
「…それよりも、」
「ん?」
「ダメだよ。ここにいるからには、その名前で俺達を呼んじゃ」
「あ!そっか。ごめん」
つい、ね。申し訳なさそうに両手を合わせて謝れば次は気を付けてね。の言葉に気を付けます!と強く伝える。そんな私が面白かったのか、ヒロトくんはクスクス笑い始めた。
「本当、一緒にいると飽きないね」
「そう?それならよかった」
笑顔が一番だからね!ふにゃりと笑えばヒロトくんも一緒になって笑い、そして少ししてから表情を固くしたヒロトくんはあのね、と静かに口を開いた。
「これから面白いものが見れるかもよ」
一緒に来るかい?そう言って冷たく光を閉ざした瞳で私を見据え、差し伸べられた手に1度目を瞑ってニコリと笑い、喜んで。と自分の手を添えた。
深淵ステラ
(さあここから)
(深い深い闇へと)
(溺れようか)
20180922