設定語り部屋

Merry Christmas (過去絵)

2021/10/26 10:13
設定語り部屋
…あ、こんな設定だったんだ(ガチ忘れ)
思い出した頃にスノードームで描いたなぁ~ 気が向いたら何かしら出コラボしてみたい

――――――
年中雪が舞い、見える景色全てが銀世界となっている「ノエル」と呼ばれる世界は年に一度のイベントで大忙しになっていた。

様々な場所から届いた子供達からの膨大な量のプレゼントリストをサンタ達は急いで仕分けていた

「早くしないと間に合わないぞ!」

「準備が出来次第順次出発するんじゃぞ!」

 地域毎に担当となっているサンタ達が仕分け終えたリストを専用の巨大な機械に通すと、汽車の汽笛の様に大きなエンジン音を立てて機械は作動し、しばらく蒸気を吹き上げた後に長く伸びたベルトコンベアからは丁寧に包装が施されたプレゼントが幾つも流れて来た。

担当のサンタは流れてきたプレゼントを愛用の袋の中へ詰め、袋口をしっかりと紐で縛ってから専用のソリに乗り、トナカイと共に雪のなかを駆けて行った。

 皆が慣れた様子で仕分けを終えて駆けていく中で最後に残されたのはサンタ見習いの少女「ルージュ」

慌てて機械から出されたプレゼントを袋へ詰め込み、準備を終えたルージュは同じくトナカイ見習いである少年「コルヌ」と合流し、目的地であるイシュヴァリエ国にあるリグヴェルス城へと到着した。

「えーっと……このお城で良かったんだよね?」

豪奢で広い庭の窓際に寄って二人は地図を広げて確認した 窓から漏れる明るい光が照らす先には二人程の影とクリスマス用のツリーの影がそこにはあった

「あ、こっちでも雪が降ってるね~」

のんびりとした口調でコルヌはそう呟き、にこりと微笑んだ

「いっつもノエルで見慣れた景色の筈なのに何だかこっちだともっと素敵に見えるね~」 

その言葉にルージュも同じように上を向くと、同じくにこりと微笑んでいた。

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