設定語り部屋
寂れ神社の幽霊と守り神(過去絵)
2021/10/26 09:46設定語り部屋
こっちも懐かしいねぇ~ 守銭奴狐とヤンキー狸
彼らもさりげなーくひっそり生き残ってるっけ 案外と扱いやすいのよね 決まった世界観に属してる訳でもないから召喚しやすい
―――――
お盆の時期が近付く事で、普段は寂れて人気の無い狐と狸が祀られている神社には、様々な人が参拝に訪れる。
風の噂では、そこに参拝すればお盆の時期だけ自分の会いたいと願う死者に会えると…
根も葉も無い噂の筈だがこの時期の参拝客は何故か多い
人々が帰宅した夜。石段下にある提灯をくわえた二体の石像が動きだし、それは人の姿へと変わった。
狐の名は送り火
狸の名は流燈
二匹は境内にある賽銭箱の中身を先に確認してから社の中へ入り、今日訪れた人々が「会いたい」と願う人物に関する事を術で再生した。
送り火は死亡した人々を無事にあの世へ送る為の案内を
流燈は生者からの対象となった人の魂を探す案内を
そしてその後ろに控えるのは、一度あの世へ帰宅し損ねた結果。行き場を無くしてしまい、代わりに寂れた神社を利用して肝試しをする子供たちの相手をする霊のおつゆ
だが彼女には欠点があった…
彼女は霊でありながら暗い場所やお化けが大の苦手で、驚かす所か逆に自身が驚いて泣かされてしまうこともしばしば…
困り果てた二匹が合間に手伝うことで、子供たちの肝試しはある程度成功しているのだと言う
そして今年もお盆が近付く事で二匹の神社は大盛況
年に一度とは言えども彼らとってはまた忙しい日がやって来た。
送り火「今年も参拝客が多いのは嬉しいですが…何気に案内する人数が多くて骨が折れそうですね…賽銭の金額が増えたのは嬉しい事ですが」
流燈「コレで今年の維持費位は賄えそうだな。…と言っても、捜索する人数が多いからもう少し位は、願いを金に表してくれたって良いのに」
おつゆ『わぁ~小銭が沢山ですね!換算したらどれ位になるんでしょうか?!』
流燈「知らん」
おつゆ「(´・ω・`)」
送り火「賽銭は勘定は後にして、そろそろ本題に戻りますよ。流燈殿は普段通り捜索して構いませんが…特におつゆ!」
おつゆ「Σは、はいぃい?!」(ビクッ)
送り火「今年も肝試しに訪れる方が居るでしょうから…貴女はもうお化けなんですから、些細な事で騒がずに!霊としての威厳を持って!彼らの期待に沿えるように!驚かしてくださいね?これでリピーターが増えれば新しい噂として肝試しスポットになって賽銭が…」
流燈「只でさえ人手不足なのに肝試しスポット…;仮にも神社なんだからもう少し神聖に扱え」
送り火「維持費が賄えず取り壊しになって路頭に迷うなんて御免です!出来る物は何でも利用せねばなりません!!解っていますね?!」
おつゆ「解りましたぁあっ!!。・゚(゜´Д`゜)゚・。」
流燈(あ、また泣かせた)
―――――――――――――
今回のイラスト題材は「お盆」でしたので、全体的に赤紫を入れて怪しさを出しつつ鳥居や六道を書いた提灯で神社をイメージしました。
一応二匹は今後小説で式神として登場させますが、その時には性格も変えます。(特に送り火)
今回は平安時代の階級を参考に、色を重視させたり名前も八月(秋)の季語を使いました
送り火は(深紫と浅紫)で上位
流燈は(深緋と浅緋)で中位
二匹とも性別は特に決めていないので、どちらにでも見える様な感じをイメージでしたが…そうに見えないのは気にしてはいけない(笑)
ちなみに流燈の着物合わせを左前にしているのは私のミスです;
彼らもさりげなーくひっそり生き残ってるっけ 案外と扱いやすいのよね 決まった世界観に属してる訳でもないから召喚しやすい
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お盆の時期が近付く事で、普段は寂れて人気の無い狐と狸が祀られている神社には、様々な人が参拝に訪れる。
風の噂では、そこに参拝すればお盆の時期だけ自分の会いたいと願う死者に会えると…
根も葉も無い噂の筈だがこの時期の参拝客は何故か多い
人々が帰宅した夜。石段下にある提灯をくわえた二体の石像が動きだし、それは人の姿へと変わった。
狐の名は送り火
狸の名は流燈
二匹は境内にある賽銭箱の中身を先に確認してから社の中へ入り、今日訪れた人々が「会いたい」と願う人物に関する事を術で再生した。
送り火は死亡した人々を無事にあの世へ送る為の案内を
流燈は生者からの対象となった人の魂を探す案内を
そしてその後ろに控えるのは、一度あの世へ帰宅し損ねた結果。行き場を無くしてしまい、代わりに寂れた神社を利用して肝試しをする子供たちの相手をする霊のおつゆ
だが彼女には欠点があった…
彼女は霊でありながら暗い場所やお化けが大の苦手で、驚かす所か逆に自身が驚いて泣かされてしまうこともしばしば…
困り果てた二匹が合間に手伝うことで、子供たちの肝試しはある程度成功しているのだと言う
そして今年もお盆が近付く事で二匹の神社は大盛況
年に一度とは言えども彼らとってはまた忙しい日がやって来た。
送り火「今年も参拝客が多いのは嬉しいですが…何気に案内する人数が多くて骨が折れそうですね…賽銭の金額が増えたのは嬉しい事ですが」
流燈「コレで今年の維持費位は賄えそうだな。…と言っても、捜索する人数が多いからもう少し位は、願いを金に表してくれたって良いのに」
おつゆ『わぁ~小銭が沢山ですね!換算したらどれ位になるんでしょうか?!』
流燈「知らん」
おつゆ「(´・ω・`)」
送り火「賽銭は勘定は後にして、そろそろ本題に戻りますよ。流燈殿は普段通り捜索して構いませんが…特におつゆ!」
おつゆ「Σは、はいぃい?!」(ビクッ)
送り火「今年も肝試しに訪れる方が居るでしょうから…貴女はもうお化けなんですから、些細な事で騒がずに!霊としての威厳を持って!彼らの期待に沿えるように!驚かしてくださいね?これでリピーターが増えれば新しい噂として肝試しスポットになって賽銭が…」
流燈「只でさえ人手不足なのに肝試しスポット…;仮にも神社なんだからもう少し神聖に扱え」
送り火「維持費が賄えず取り壊しになって路頭に迷うなんて御免です!出来る物は何でも利用せねばなりません!!解っていますね?!」
おつゆ「解りましたぁあっ!!。・゚(゜´Д`゜)゚・。」
流燈(あ、また泣かせた)
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今回のイラスト題材は「お盆」でしたので、全体的に赤紫を入れて怪しさを出しつつ鳥居や六道を書いた提灯で神社をイメージしました。
一応二匹は今後小説で式神として登場させますが、その時には性格も変えます。(特に送り火)
今回は平安時代の階級を参考に、色を重視させたり名前も八月(秋)の季語を使いました
送り火は(深紫と浅紫)で上位
流燈は(深緋と浅緋)で中位
二匹とも性別は特に決めていないので、どちらにでも見える様な感じをイメージでしたが…そうに見えないのは気にしてはいけない(笑)
ちなみに流燈の着物合わせを左前にしているのは私のミスです;