おまけ

珍しく呼び止められた事に少し驚きながら、先程の応接室に戻り椅子に座って待機していたが…段々手持ち無沙汰になってきてので、貰ったクッキーを口に入れながらぼんやりと周囲の内装を見回しながら待っていると、しばらくして戻ってきたミクリアの手元には何故か赤い小箱が握られていた。

「はい、エクボーイにプレゼント!確か今日は成人した誕生日だろう?おめでとう!」
「え!?マジで!?やったー!!俺まだ成人してないし今日誕生日でもないけど何くれるの!?」
差し出された小箱を喜々として受け取ると、早速エクは小箱を開ける。
小箱を開けるとそこには古いカレッジリングが収められていた。

「わー!……い…って指輪?なぁミクリア兄ちゃん。俺こう言うのって興味ないから要らないや 何か古そうだし返すよ」
自分が思っていたモノとは違った事もあり、エクはつまらなさそうに小箱を閉じるとミクリアに返品してきた
「Σちょっと待っておくれよエクボーイ!!いいかい?この指輪は仮にも君の一族の大事なモノなんだよ?
代々長が所有する証なんだから!君の祖父が託した大事なモノなんだ!」
「でも俺無くしそうだしさぁ…。それに俺じいちゃん苦手なんだよなぁ…偉そうだし口うるさいし…」
「そ…それは我も否定しないけど…ほら、持っていたら良い事あるかも知れないよ?嵌めるかは別として…今は君が当主なんだから」

 何とかエクの機嫌を取りながら指輪を受け取らせることに成功したミクリア。 最初は渋っていたエクだったが、何となく色んな角度から指輪を眺めるうちに色々興味が沸いてきたようで
「なぁなぁ、当主になったらどうなるの?」
「え?えぇーっと…一人前として認めて貰える…とかかな?あぁでもエクボーイがこの生業を続けるかちゃんと考えてか「じゃあ使う―!」

後先考えずいきなり指輪を装着してしまったエク

「Σ人の話を最後まで聞くんだエクっ!!待ちなさい!一応こういうのは段階が…」
必死にツッコミを入れる間もなく指輪を嵌めたと同時に、指輪の宝石から一気に眩しいほどの光があふれ出したかと思うと、辺り一帯が真っ白な光に包まれた。

――――

次にエクが目を覚ますと、簡易的なベッドの上に寝かされていたので、部屋の外に出て周囲を散策すると工房でミクリアとカナメが喋っていた

「おっはよーミクリア兄ちゃん。あれ?そっちの…化粧がすごいオバちゃん誰?」
『ほう…貴様。随分と目覚めてから開口一番何を言い出すかと思えば…始祖様に対して随分な口を叩きおるな。小僧』
「姐さん流石に落ち着いて…;エクボーイはほら…姐さんのことまだ知らないですから!
あのねエクボーイ。この方は君の一族の始祖さまに当たる人で…カナメってお方だよ」

慌てながらエクに耳打ちするが、エクからするとその辺はお構いなしだ

「へぇ〜…俺らの始祖か……ってことは。Σカナメってめっちゃおばあちゃんっ!!?見た目アレで!?」
『〜〜っ!!貴様は一言二言余計なのじゃっ!!おいミクリアっ!本当にワシの子孫に指輪を渡したのか?!何かの手違いじゃないのか!ワシはこんなやつが今代の子孫であり投手とは認めぬぞ!』
声を荒げながらミクリアに詰め寄るが、彼も流石に反応にに困ってしまう。

一応は彼が見習い時代から陰ながらサポートしたり見てきたが…残念ながら紛れもなく彼女の子孫はエクだ
その証拠に指輪を使った時に彼女が召喚されているのだから…。
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