あとがき

あとがき

お楽しみいただけたでしょうか?【HAZAMA―未来を映す水鏡―】
今回、今までのキャラの設定をリセットして新たな設定で書いてみたいと思ったのがきっかけでした

ずーっと昔に思いついてはいたのですが、何度か設定を練っては結局お蔵入りにして…を何年も繰り返した末に、やっと重い腰を上げて書き始めたのが今回の作品です。
いやー…感慨深い…っ!

初期の設定というか物語では、退魔師シリーズの設定の方をベースに、ある時。死立て屋という死者を綺麗に飾って魂を送る事を生業にしていた主人公の元に死神(ヒロイン)が現れ、最初は受け入れていたけれど自分の死期を知れる水鏡という噂を知った事をきっかけに主人公が少しずつ変わっていく話です。

情報を仕入れる為にRoseの組織に潜入したり、段々物語が進むにつれて主人公も無意識のうちに生にしがみつけるようになったり…
でも組織はその水鏡を異端として破壊に来た時に主人公と対峙する
そして最後はヒロインの気まぐれで転生する

って感じの設定でした。

それをベースにしつつ、改めて設定を練り直し…悩んだ末に相手の記憶を引き継ぎつつ、魂を送る役目を主人公に担ってもらいました
(ちなみにミクリアも、実は別作品を考えていた時の主人公でもあったので彼にはそのまま葬儀屋兼、死立て屋として引き継いでもらいました 彼の設定に関しては後ほど…)


構想段階では一通り内容が決まってから書き始めたのですが…出来るだけ主人公の心情とかは重視してあげたかったこともあり、特に第二章はそれを重視していたとはいえ…個人的にまさかここまで長く壮大になるとは思ってもいませんでしたねぇ〜…
ですが悔いなく書き切ることができたと思っております。

ちなみにですが、人外系の人物が喋るときは『』で、目の表現は『眼』と書き換えています
一般人が喋るときは「」で、目の表現は普通のままです。
【】は何となく重要そうなワード用
カナメの場合の【】は馴染みが薄いワードを話すときが多いですね。 故にひらがななんです

あ、ちなみにマチルダの一人称が時々変わったのは場面に合わせてわざと変えてました


ここからは各章を振り返っていきますね
プロローグと一章は以前に限定公開した事もありますので省きまして、第二章。
本当はこちらに関しても元々の流れがありましたので、大きくは変更しないようにしながらサンとマチルダの心情とすれ違いを重視していました。
彼女の結末は元々決めていましたので…それに至るまでの経緯とかは本当に苦労しました…。兄二人の過保護度合いを増したり、周囲に無関心気味なマチルダが少しずつ人らしい感情を見せ始めたり…。この時初めてカナメに意見したりね

そして近衛兵のリースに拾われた時に、彼にはなんかあだ名で呼んでほしいなー…と思ったところ。盟友から案を頂き 即採用しましたw
マジでありがとうございます ほんっとうにツボでしたww


お次は第三章
ちょっと回想編っぽい感じから入りました記憶の図書館
あんまり物語的には進展しないものの…色々と補足というかマチルダの祖父との関係や、ほとんど触れられなかった父親の話とか書けた感じですかね
アーネストの事を先々代って最初は呼ばそうと思いましたが、なんか…違うねん。となり、一応は世代交代したけど…もう一回彼にバトンが回ってきたから、改めてアーネスト→マチルダ。と言う流れになりましたので、あえて【先代】と呼称させています

そしてフリージルとの会話に関してですが、最初はもう少し簡単に信じて了承していましたがもう少し探り合いをさせようとしたので、彼には色々と騙っていただきました
リースとフリージルの会話が唯一の癒し

満を持して魅禄に登場して頂きましたが、正直なところ彼女は結構古いキャラですが訳あって小説を含めこんなにも動いて貰うのが初めてなんですね…
なのでどんな感じで行くべきかを模索した末に、「純粋な悪意」ってそう言えば居なかったと思いまして、時には純真無垢な少女のように喜び、はしゃぐ一方で急に冷酷な復讐者としての顔を見せる。 そんなイメージですね
そんな彼女が乳母やったら歪むわな…

この時。先代王の前では良い子にしてた 的な事を言わせていましたが…明確には決めていないものの、先代王の頃までは友好関係を築いていた訳ですので、魅禄が『姉とケンカしちゃって…家出したの』と嘘を言って転がり込んだ訳ですが
先代王は経緯を察して尚。四季族である彼女を信じて息子の乳母としての役職を与えたのかな…と考えながら書いていました。


最後は第四章
ようやく四季族達のご登場ですね~ しれっとカナメも何千年ぶりかな?とか言ってるのは、彼女自身。人→四季族に拾われ訓練を積んで森の加護を受けた事もあり純血の四季族と同じく長寿故に時間の流れがゆっくりなので、久しぶりに帰るな~って具合の気軽さなんです

今までの答え合わせって感じに、魅禄には沢山喋って頂きましたよ。その分マチルダへの精神ダメージが半端ないですが…

こちらに関しても最初のうちから流れも決まっていたので、刹羅には訳あって最初に倒れて貰いました。
カナメが触れようとしたときに阻止したのは、勿論。彼が今は仮死状態になっているのをバレないようにするためです

そしてセドはフォルカスという腐れ縁ストッパーが居ないのでここぞとばかりに暴れて頂きました。 結構ダメージはあったでしょうが…
辰冥と巳虚に関しても決めていたので…その後つがいになるのもあり、結構セットで表現していました。


個人的に書いていてカナメが今まで主人公のことを「童」や「貴様」としか呼んでいなかったけれど、堪えきれずに「マチルダ」と名前を呼ぶ辺りを結構気に入っています。
後は一緒に舟へ乗り込んで出発するシーンとか。 
一緒に過ごした時間は少ないものの、最後はお互いに心を許し合えているような関係になれた…という感じですね


長くなりましたのでエピローグに関してはお次のページにて
1/2ページ