HAZAMA―未来を映す水鏡―


と言うわけでお楽しみ頂けましたでしょうか?『HAZAMA―未来を映す水鏡―』
プロローグと第一章のみの今回は公開ですが、この後第二ではもっと花屋との絡みが増えたり、国王陛下とかそっちの近衛兵達も徐々に出てくる予定です。

こんかいのマチルダは、今までの主人公達と違卯感じが出したかったのでネガティブ薄幸系男子になって貰いました。 その分、ヒロインのカナメには沢山お喋りになって貰っているんですが…キャラ定まらず動かしていたらツンデレばあちゃんになりました。
(これはこれで気に入ってます)

書き忘れるかもなので先に語っておきますと、ミクリアは以前に思いついていた物語の主人公なって貰う予定でした。
そのまま「ミクリア=エイヴィンの笑顔の葬儀屋」って題名で(結局ボツにしましたが…)
まぁ…ざっくり言いますと、ミクリア(妻子持ち)が一攫千金狙ってあるとき大きな都市に来たけれど、結局失敗して路頭に迷ってた。
空腹でどうしよう。ってなっているときに、ちょっと魔が差して忍び込んだ家にあったリンゴを食べたけど、そこが実は魔女の家だった

魔女は人の魂をコレクションにするのが趣味で、葬儀屋を営むことで合理的に魂を手に入れていた

ミクリアの罪を赦す代わりに、自分の手足となって働く契約を結ばせて彼を不老にしました。
○○人の魂を集めれば解放される的な契約で、ミクリアは魔女の代わりに葬儀屋を営んでいたけれど、それが本人も忘れるぐらいの月日だったと
それであるとき依頼を受けた一人の老婆の元に行くと、その人が実は自分の妻だった人で再婚もせず自分の帰りを一人で待ってくれていた
家の状況を見る限り娘も3~4歳で亡くなっているのを知って…

的な設定です。
なので、ミクリアが定期的に「心の幼女」って言っているのは自分の娘がここに居るのを想定しながらの会話でして、娘はきっとこういうのが隙じゃ無いかな?って感じにわざと店の中をファンシーに飾っているんですね。
マチルダが泊まった部屋に関しても、亡き娘が過ごしている想定で作られた空間なので、全くの生活感が無いんです。 でもマチルダを通してあげたのは、彼の事も特別に見ているが故です


ではお次は一部抜粋の次回予告
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『あー…あー…。お集まりいただいた皆様こんにちは〜!アタシは王様直轄の賢者。フリージル=ハインリッチ! 今日は皆さんに大事なお知らせがあって集まってもらいました〜!』

『今日は皆さんにお知らせがあるの。我らが偉大なる国王陛下のナイト様より、直々にお話があるので心して聞くように〜』
・王都で始まったイベントを知らせるアナウンス。賢者を名乗る一人の青年


予想していなかった答えに思わず聞き返すと、彼女はため息混じりに語り始めた。
『あの娘を大切にと思うがあまり、過保護になっておるが…行き過ぎとる節があるな。 例えるなら独占…支配……といったところかの?』
・様子がおかしいシーラとレーンの事を気に掛けるマチルダに対し、カナメは冷静に彼らを分析する


マチルダはその言葉を聞いた瞬間、思わず息を呑んだ。
カナメの言葉が頭の中で反覆し、そして一つの結論に至った。
(サンちゃんは……自由になりたいんだ)
・彼女の本心に気付いたマチルダ


マチルダは苦笑いしながら言うと、彼女は『明日起きれなくても知らんぞ』と言いつつ少し嬉しそうにソファーに座り直している辺り、どうやら構って貰えて嬉しいようだ。
マチルダはキッチンで簡易的なホットミルクを作ってから、向かい側の椅子を引いて向かい合うように着席した
『気が利くではないか童。どれ、ワシにはよ献上せよ。』
・カナメおばあちゃんは夜行性
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