― An EvilPurify ―緑の調べは赤の道
雑談で時間を過ごし、派遣部隊の二人は指定された時刻にGreen Roseの支部長室へ到着した。ノックして入室すると既に準備は整っているらしく、簡易的に用意されたテーブルの上には様々な化粧品や髪留めなどのアクセサリーが様々に並べられており、奥には布が被せられた複数のハンガーラックが幾つか揃えられていた。
予想していた内容よりも本格的なものが多数そろえられていた事に二人は眼を丸くして入り口で立っていると、懐中時計を眺めながらエトワルが声を掛けた
「時刻ピッタリか…お前らが言った通り、必要なものを揃えたがー……どういうことか指定された奴を呼んだらオマケが付いてきた」
彼の指さす方を見ると、青い髪を後ろで一つ括りにし縦に巻き緑の鈴の髪留めを付けた緑眼に乱れ一つない青いドレスを着たBlue Rose支部支部長「クロア=デルタ」とその隣には親しげに話す褐色の肌に黒い短めの髪と黒い瞳をした胸元が大きく開いたオリジナルの軍服を着ている長身の女性「コクレイ=ラングドリーヌ」が立っていた。
自分が指定したのはクロアのはず…と不思議がっていると、二人に気付いたクロアは手を振って合図を送り、彼らの元へ駆け寄ってきた
「お久しぶりです!アルバトロ先輩にレト先輩!本日はお呼び頂きまして誠にありがとうございます」
「ひさしぶりだなクロア!悪いなー…急に呼び出したりしてさ」
「いいえ!このぐらいどうって事ありませんよ!ね!コクレイ」
「そうッスよ!デルタ支部長の先輩をメイクアップして素敵なレディにさせて貰えるなら軽いッス!!」
「…不安になってきた…」
「俺はアルバトロに言われた通りにデルタへ言ったが…どこで何を間違えたのかこうなった」
妙にテンションが高いクロア達にリオンは一抹の不安を感じ、一歩後退しようとした所でコクレイにしっかりと腕を掴まれてしまい奥に設置された鏡の前へ拉致られてしまった。
「クロア…そんなに張り切らなくても良いからな?…簡易的で十分だから…」
「いいえ!こんな滅多にない機会に手を抜くなんて出来ません!バニアさんパーテンションをお願いします」
「はーい あ、私も見学だけご一緒していいですか?」
「どうぞッスー」
「∑ちょっと待て!そんな勝手に…;」
クロアの指示によりパーテンションで部屋の半分以上が一時的にながら大きく遮られる形となった。
「お前の後輩…中々だな…」
「楽しそうだな~クロア」
遠い眼をして呟くエトワルとは対照的に、あんなにも生き生きとしたクロアを見るのは初めてだ。とアキは和んだ様子で目の前のパーテンションを眺めていた。
しっかりと遮られているので中の様子を窺い知る事は出来ないが、代わりに彼女たちの会話が聞こえている限りでは随分と盛り上がっているらしい
「色んな衣装があるんですね~ なるほど、服に衣装にモデルの人の写真も付いてるんですね」
「そうッスよー“着る”だけじゃなく“なりきる”って訳っすよ♪」
「レト先輩は色が白いし…ちょっとつり眼だから露出が高い方がいいかしら?それに細身だし…」
「露出…って事はこの人とかですか?ボンテージの衣装で腰と頭に蝙蝠の羽がオプションで付けられる【レルク デザイン】とかですか?」
クロアの呟きに(パッと見だけで)リュミエールが選んだ衣装は黒のボンテージ服に短パン網タイツの挑発的な衣装だった
「∑なっ?!///」
赤面し後退りしていると、それに対抗するようにコクレイが同じハンガーラックの中から胸元に青い大きなリボンの付いた白色のレースがふんだんにあしらわれたゴスロリ調の衣装を取り出した
「それも良いッスけど…あえて小悪魔っぽく角や片翼の【レイキ デザイン】も捨てがたいッスよ!」
「…。」
わいわいと盛り上がる二人を他所にクロアはまだ悩んでいるらしく衣装選びをしていたがその中から一着を取り出した。
予想していた内容よりも本格的なものが多数そろえられていた事に二人は眼を丸くして入り口で立っていると、懐中時計を眺めながらエトワルが声を掛けた
「時刻ピッタリか…お前らが言った通り、必要なものを揃えたがー……どういうことか指定された奴を呼んだらオマケが付いてきた」
彼の指さす方を見ると、青い髪を後ろで一つ括りにし縦に巻き緑の鈴の髪留めを付けた緑眼に乱れ一つない青いドレスを着たBlue Rose支部支部長「クロア=デルタ」とその隣には親しげに話す褐色の肌に黒い短めの髪と黒い瞳をした胸元が大きく開いたオリジナルの軍服を着ている長身の女性「コクレイ=ラングドリーヌ」が立っていた。
自分が指定したのはクロアのはず…と不思議がっていると、二人に気付いたクロアは手を振って合図を送り、彼らの元へ駆け寄ってきた
「お久しぶりです!アルバトロ先輩にレト先輩!本日はお呼び頂きまして誠にありがとうございます」
「ひさしぶりだなクロア!悪いなー…急に呼び出したりしてさ」
「いいえ!このぐらいどうって事ありませんよ!ね!コクレイ」
「そうッスよ!デルタ支部長の先輩をメイクアップして素敵なレディにさせて貰えるなら軽いッス!!」
「…不安になってきた…」
「俺はアルバトロに言われた通りにデルタへ言ったが…どこで何を間違えたのかこうなった」
妙にテンションが高いクロア達にリオンは一抹の不安を感じ、一歩後退しようとした所でコクレイにしっかりと腕を掴まれてしまい奥に設置された鏡の前へ拉致られてしまった。
「クロア…そんなに張り切らなくても良いからな?…簡易的で十分だから…」
「いいえ!こんな滅多にない機会に手を抜くなんて出来ません!バニアさんパーテンションをお願いします」
「はーい あ、私も見学だけご一緒していいですか?」
「どうぞッスー」
「∑ちょっと待て!そんな勝手に…;」
クロアの指示によりパーテンションで部屋の半分以上が一時的にながら大きく遮られる形となった。
「お前の後輩…中々だな…」
「楽しそうだな~クロア」
遠い眼をして呟くエトワルとは対照的に、あんなにも生き生きとしたクロアを見るのは初めてだ。とアキは和んだ様子で目の前のパーテンションを眺めていた。
しっかりと遮られているので中の様子を窺い知る事は出来ないが、代わりに彼女たちの会話が聞こえている限りでは随分と盛り上がっているらしい
「色んな衣装があるんですね~ なるほど、服に衣装にモデルの人の写真も付いてるんですね」
「そうッスよー“着る”だけじゃなく“なりきる”って訳っすよ♪」
「レト先輩は色が白いし…ちょっとつり眼だから露出が高い方がいいかしら?それに細身だし…」
「露出…って事はこの人とかですか?ボンテージの衣装で腰と頭に蝙蝠の羽がオプションで付けられる【レルク デザイン】とかですか?」
クロアの呟きに(パッと見だけで)リュミエールが選んだ衣装は黒のボンテージ服に短パン網タイツの挑発的な衣装だった
「∑なっ?!///」
赤面し後退りしていると、それに対抗するようにコクレイが同じハンガーラックの中から胸元に青い大きなリボンの付いた白色のレースがふんだんにあしらわれたゴスロリ調の衣装を取り出した
「それも良いッスけど…あえて小悪魔っぽく角や片翼の【レイキ デザイン】も捨てがたいッスよ!」
「…。」
わいわいと盛り上がる二人を他所にクロアはまだ悩んでいるらしく衣装選びをしていたがその中から一着を取り出した。