― An EvilPurify ―緑の調べは赤の道
城下町へ繰り出してみると連日の事件のせいなのか昼間だと言うのにその人通りは少なく感じられる
(やっぱ事件続いてるせいで少ないのかな?…さてと、アイツも使ってやるのはうっとおしいし苦手なんだけど…)
そう思いつつまずはルアルの家へと立ち寄った
「はーいどちらさっΣクレイさん!一体どうされたんですか?!まさか私に会いに…Σいっひゃい!!」
「俺がわざわざ訪ねてきてあげたのに開口一番で変なこと言わないでくれる?」
会いにきたのは確かだったが、あえて口に出して言われると何か尺に障ったらしく即座に頬がつねられてしまった
「うぇぇ…容赦ないですクレイさん…;ですが一体どうされたんですか?新しいスクープですか?私なんてこの間から所長に夕方以降外出禁止を命じられてて動けないんですよ!」
赤くなった頬を押さえながら、ついでにと近況を愚痴るが相手にする気は無いらしくうるさいと言いたげにデコピンを放つ
室内に通され珈琲を出されたが手をつけるつもりはなく机の上に散乱している書類に目を通していた
「なんだかクレイさん荒れてませんか?;」
「ちょーっとイライラする出来事があったのに君がうるさく騒ぎ立てるから余計にイライラしちゃってさ~★悪気は無いよ? それより、絶対にスクープ持ってきてあげると言ったら君はどうする?」
「えっ?」
突然の問い掛けに目を丸くして固まってしまう。 さっきまで散々な目に遭わしてきた彼からの提案の意図が全く読めない
「えっと…一体どう言う意味…でしょうか?」
「どうもこうもそのままの意味だよ 自宅待機を命じられて腐ってる君には願っても無いチャンスだろ?未だに調べてるみたいだし」
ひょいっと資料の一枚を手に取り文章を読む
「Σか、勝手に見ないで下さいよ!…だって…この事件は絶対私が解決する。ってお父さんに誓ったから……」
堪えてはいるが前回の一件で少し弱気になってきているのだろう。その声には最初にあった頃のような覇気は感じられない
「だからその夢。俺が叶えてあげようと思ってね~ 写真は俺が。文章は君が」
「クレイさん……で、ですが同じ新聞記者?のクレイさんが何故そんなに協力してくださるんですか?手を組んだって意味無いのに…」
卑屈に呟いたのも束の間。うじうじとする姿が鬱陶しくなり指で鼻を弾いた
「この間まで人の話もまともに聞かず俺を疲れさせる天才だった人の言葉とは思えないなぁ~?俺はただ気に入らないから好きにさせて貰うだけだよ 多少不本意でも」
いたた…と赤くなった鼻を押さえていたが、しばらく考えてからルアルは決心したようにクレイの目の前に愛用のカメラを差し出した
「私にはクレイさんみたいにまだ色んな人と繋がったりして無いですし頼れる人って居ないですが…好きにさせて貰うだけなら私だってそうです! お父さんの形見のカメラですが、使ってください!お願いします」
「そうこなくっちゃね」
彼女に関わるのは正直面倒だとは思うが、今回は流石に贅沢を言ってる場合じゃ無いと自身に言い聞かせカメラを受け取った。
(やっぱ事件続いてるせいで少ないのかな?…さてと、アイツも使ってやるのはうっとおしいし苦手なんだけど…)
そう思いつつまずはルアルの家へと立ち寄った
「はーいどちらさっΣクレイさん!一体どうされたんですか?!まさか私に会いに…Σいっひゃい!!」
「俺がわざわざ訪ねてきてあげたのに開口一番で変なこと言わないでくれる?」
会いにきたのは確かだったが、あえて口に出して言われると何か尺に障ったらしく即座に頬がつねられてしまった
「うぇぇ…容赦ないですクレイさん…;ですが一体どうされたんですか?新しいスクープですか?私なんてこの間から所長に夕方以降外出禁止を命じられてて動けないんですよ!」
赤くなった頬を押さえながら、ついでにと近況を愚痴るが相手にする気は無いらしくうるさいと言いたげにデコピンを放つ
室内に通され珈琲を出されたが手をつけるつもりはなく机の上に散乱している書類に目を通していた
「なんだかクレイさん荒れてませんか?;」
「ちょーっとイライラする出来事があったのに君がうるさく騒ぎ立てるから余計にイライラしちゃってさ~★悪気は無いよ? それより、絶対にスクープ持ってきてあげると言ったら君はどうする?」
「えっ?」
突然の問い掛けに目を丸くして固まってしまう。 さっきまで散々な目に遭わしてきた彼からの提案の意図が全く読めない
「えっと…一体どう言う意味…でしょうか?」
「どうもこうもそのままの意味だよ 自宅待機を命じられて腐ってる君には願っても無いチャンスだろ?未だに調べてるみたいだし」
ひょいっと資料の一枚を手に取り文章を読む
「Σか、勝手に見ないで下さいよ!…だって…この事件は絶対私が解決する。ってお父さんに誓ったから……」
堪えてはいるが前回の一件で少し弱気になってきているのだろう。その声には最初にあった頃のような覇気は感じられない
「だからその夢。俺が叶えてあげようと思ってね~ 写真は俺が。文章は君が」
「クレイさん……で、ですが同じ新聞記者?のクレイさんが何故そんなに協力してくださるんですか?手を組んだって意味無いのに…」
卑屈に呟いたのも束の間。うじうじとする姿が鬱陶しくなり指で鼻を弾いた
「この間まで人の話もまともに聞かず俺を疲れさせる天才だった人の言葉とは思えないなぁ~?俺はただ気に入らないから好きにさせて貰うだけだよ 多少不本意でも」
いたた…と赤くなった鼻を押さえていたが、しばらく考えてからルアルは決心したようにクレイの目の前に愛用のカメラを差し出した
「私にはクレイさんみたいにまだ色んな人と繋がったりして無いですし頼れる人って居ないですが…好きにさせて貰うだけなら私だってそうです! お父さんの形見のカメラですが、使ってください!お願いします」
「そうこなくっちゃね」
彼女に関わるのは正直面倒だとは思うが、今回は流石に贅沢を言ってる場合じゃ無いと自身に言い聞かせカメラを受け取った。