― An EvilPurify ―緑の調べは赤の道
きっと気のせいだよ。
そう言い切って再び歩き出そうとした瞬間。シェリルの真横から人影が不意に現れ、そして
「シェリルっ!!」
手元に持っていた鈍器を彼女の頭部めがけて一気に振り下ろそうとしたが、月明りによって薄く照らされた光景が目に入り、即座に彼女の手を引いて回避させた
「ひゃわっ!」
一瞬の出来事だったが咄嗟に回避させた事もあって怪我は無かったが、その一撃で仕留めるつもりでもあった犯人にとっては誤算でありそして
「っ…!!!」
今回ターゲットとは関係の無い相手。基サンに顔を見られてしまった事がより一層彼の中に焦りを生み出した
「シェリル!走って!!」
先に彼女が走れるように先に通して背中を押し、自分もその場から逃げようと駆け出した
隣の通りでは周囲に未だ人が居る事もお構いなしに彼はターゲットをシェリルからサンに切り替え、直ぐに銃へ持ち替えて足めがけて発砲した。
「!あっ、っぅ…!」
銃弾が掠った足に激痛が走り、逃げる事もままならずその場で転倒してしまった。 患部からは血が溢れ地面を赤く染めていく
「サンっ!!」
「僕は、大丈夫だからっ!早く…」
表通りに助けを求めようと共に走っていた矢先に銃声に気付き足を止めるが、自分の事より早く逃げろと言い放つ
自分も早く逃げなければ…と腕の力で進もうとしたが、手の甲が踏みつけられ抵抗する間もなく腕や足が持ち替えたナイフによって斬りつけられ、箇所に激痛が走ると共に彼女を中心に赤い海が広がっていき、両手が真っ赤に染まった光景を見た途端。頭の中で何かが弾けた感覚があり
「ひっ…きゃぁああああっ!!!」
痛みや襲撃の恐怖からの悲鳴ではなく閉ざしていた方の過去の記憶が一気に蘇り、突如として狂ったように叫びを上げ怪我の状態など関係なしにその場から 赤いモノがら逃げ出そうと必死に身を捩る
「やだ…嫌だっ!!…赤いの怖い…」
急に状況が変わった彼女の姿に少し驚いてはいたが、首元めがけてナイフを突き立てようと振りかぶったが、その腕に背後から伸ばされた鎖が巻き付いた
「やっと見つけたぜ犯人さん…っ!!リオン急いであの子の保護を」
「ああ解っている」
シェリルからの救援要請で駆け付けた二人はアキが犯人を押さえている隙に、横たわる彼女を抱き上げて救援し、一旦は支部の方で保護すべく連絡を行う
「くそっ…こんな所で!!」
懐に入れていた銃を取り出し、的が定まらない状態でやや至近距離で発砲する
「∑うわっ!あぶねぇ!」
銃を向けられた時点で回避行動に移っていたお陰で弾が当たる事は無かったが、代わりに片腕を拘束していた鎖は緩めてしまったので無理矢理に腕を引き抜いて逃走されてしまった
「あ!おい待てっ!!」
途中まで後を追ってはみるがその姿は夜の路地へ消えてしまい、気を落とす間もなく直ぐに二人の所へ走った。
そう言い切って再び歩き出そうとした瞬間。シェリルの真横から人影が不意に現れ、そして
「シェリルっ!!」
手元に持っていた鈍器を彼女の頭部めがけて一気に振り下ろそうとしたが、月明りによって薄く照らされた光景が目に入り、即座に彼女の手を引いて回避させた
「ひゃわっ!」
一瞬の出来事だったが咄嗟に回避させた事もあって怪我は無かったが、その一撃で仕留めるつもりでもあった犯人にとっては誤算でありそして
「っ…!!!」
今回ターゲットとは関係の無い相手。基サンに顔を見られてしまった事がより一層彼の中に焦りを生み出した
「シェリル!走って!!」
先に彼女が走れるように先に通して背中を押し、自分もその場から逃げようと駆け出した
隣の通りでは周囲に未だ人が居る事もお構いなしに彼はターゲットをシェリルからサンに切り替え、直ぐに銃へ持ち替えて足めがけて発砲した。
「!あっ、っぅ…!」
銃弾が掠った足に激痛が走り、逃げる事もままならずその場で転倒してしまった。 患部からは血が溢れ地面を赤く染めていく
「サンっ!!」
「僕は、大丈夫だからっ!早く…」
表通りに助けを求めようと共に走っていた矢先に銃声に気付き足を止めるが、自分の事より早く逃げろと言い放つ
自分も早く逃げなければ…と腕の力で進もうとしたが、手の甲が踏みつけられ抵抗する間もなく腕や足が持ち替えたナイフによって斬りつけられ、箇所に激痛が走ると共に彼女を中心に赤い海が広がっていき、両手が真っ赤に染まった光景を見た途端。頭の中で何かが弾けた感覚があり
「ひっ…きゃぁああああっ!!!」
痛みや襲撃の恐怖からの悲鳴ではなく閉ざしていた方の過去の記憶が一気に蘇り、突如として狂ったように叫びを上げ怪我の状態など関係なしにその場から 赤いモノがら逃げ出そうと必死に身を捩る
「やだ…嫌だっ!!…赤いの怖い…」
急に状況が変わった彼女の姿に少し驚いてはいたが、首元めがけてナイフを突き立てようと振りかぶったが、その腕に背後から伸ばされた鎖が巻き付いた
「やっと見つけたぜ犯人さん…っ!!リオン急いであの子の保護を」
「ああ解っている」
シェリルからの救援要請で駆け付けた二人はアキが犯人を押さえている隙に、横たわる彼女を抱き上げて救援し、一旦は支部の方で保護すべく連絡を行う
「くそっ…こんな所で!!」
懐に入れていた銃を取り出し、的が定まらない状態でやや至近距離で発砲する
「∑うわっ!あぶねぇ!」
銃を向けられた時点で回避行動に移っていたお陰で弾が当たる事は無かったが、代わりに片腕を拘束していた鎖は緩めてしまったので無理矢理に腕を引き抜いて逃走されてしまった
「あ!おい待てっ!!」
途中まで後を追ってはみるがその姿は夜の路地へ消えてしまい、気を落とす間もなく直ぐに二人の所へ走った。