― An EvilPurify ―緑の調べは赤の道
ルアルと別れ、たまには真っ直ぐ城に帰ろう。と珍しく寄り道せずに城へと帰宅すると、広間では城下町郊外にある道場に住んでる連中……基。黒髪に赤紫の瞳をしたやんちゃ盛りの少年「エク=グレイル」や黒い耳付き帽子を被った前髪で目元を隠し腰まで伸びた金色の髪のエルフ「リース=コンスレード」の二人が遊びに来ていた
「うっわ…何か広間が騒がしいと思ったら来てたの?」
「あ!おひさやな~クー」
「やっほークレイ兄ちゃん!」
二人の顔を見た途端。まっすぐ帰って来た事を後悔したクレイは少し離れた所の椅子に腰掛けた
「そう言えばリースさん。確か水晶さんに“息の根を止める”って言われてなかったっけ?」
「ちゃうわ;性根叩き直されそうになっただけやて 幾らアイツでもそこまでバイオレンスちゃうって」
無意識とは言え、リースに対しついやや棘のある口調になってしまう
(あーあ…こんな時騒がしい二人じゃなくシーラかレーンが居てくれたらなぁ…)
そんな事をふと考えていると少し遅れてからシーラとレーンも帰宅してくれた
「おっと!過保護組のおかえりやな」
「シー兄ぃレー兄ぃおかえり~!」
ワイワイと騒いで出迎えてくれる彼らに一瞬驚いた様子だったが手慣れた様に相手をしてくれた
「過保護な兄さんたちはお二人揃ってお出掛けやなんてええな~デートか?」
「∑はぁ?!」
「そうだよ~今日は珍しくお休みが一緒だから買い物に付き合って貰って、喫湯店でお茶してから帰って来たんだ~」
わざと茶化した口調で尋ねてきたリースの言葉にレーンは上擦った声で驚いていたが、シーラは一切驚いた様子もなく笑ったまま普通に返した
「エクにリースさんは今日はどうしたの~?てっきり道場で過ごしてると思ったんだけど~」
「それがなぁ~」
「サン姉ちゃんもシェリ姉ちゃんも来てくれたんだけどさー…」
「「女子会やるから。って追い出されちゃった!」」
「あぁーそう言えば昨日泊まりで道場に行くって言ってたな。あの人見知りなサンが女子会かー…何か嬉しい…」
(あ、レーンのオカンスキルが発動してる)
離れた席でぼんやりとクレイがそんな事を考えていると、急に大広間の扉がノックされ王国兵士が慌てて入室し、敬礼してから報告した
「ほ、報告でありますっ!城下町で通り魔事件発生!被害者は胸部や腕に鋭利な刃物で斬られた傷が複数あり重傷ですが、命に別状なく王国兵士が保護し応急処置を行っているところです 詳細は後程追って報告します!」
報告だけ終えると、彼は再び急ぎ足で広間から出て行ってしまった。
「また事件かよー…ここ最近多いよな;」
「そうだね~でも今回はとりあえず命に別状ないのが良かったと言うのか微妙だけど…でも誰なんだろうね~」
小首を傾げながら疑問を口にすると、何か思いついた様にリースがポンッと手を叩く
「そう言う事やったら俺に任せとき」
そう言いうと二匹のコウモリを召喚し、頭と肩に乗せた
「夜に偵察するならこの子二人に任せとき~街の様子と…あ、後ついでに女の子達の様子でも見て来て貰おうかー」
街の様子は良いとして最後のは必要だろうか?とツッコミを入れそうになったが二匹は開けて貰った扉から飛び去って行った。
「うっわ…何か広間が騒がしいと思ったら来てたの?」
「あ!おひさやな~クー」
「やっほークレイ兄ちゃん!」
二人の顔を見た途端。まっすぐ帰って来た事を後悔したクレイは少し離れた所の椅子に腰掛けた
「そう言えばリースさん。確か水晶さんに“息の根を止める”って言われてなかったっけ?」
「ちゃうわ;性根叩き直されそうになっただけやて 幾らアイツでもそこまでバイオレンスちゃうって」
無意識とは言え、リースに対しついやや棘のある口調になってしまう
(あーあ…こんな時騒がしい二人じゃなくシーラかレーンが居てくれたらなぁ…)
そんな事をふと考えていると少し遅れてからシーラとレーンも帰宅してくれた
「おっと!過保護組のおかえりやな」
「シー兄ぃレー兄ぃおかえり~!」
ワイワイと騒いで出迎えてくれる彼らに一瞬驚いた様子だったが手慣れた様に相手をしてくれた
「過保護な兄さんたちはお二人揃ってお出掛けやなんてええな~デートか?」
「∑はぁ?!」
「そうだよ~今日は珍しくお休みが一緒だから買い物に付き合って貰って、喫湯店でお茶してから帰って来たんだ~」
わざと茶化した口調で尋ねてきたリースの言葉にレーンは上擦った声で驚いていたが、シーラは一切驚いた様子もなく笑ったまま普通に返した
「エクにリースさんは今日はどうしたの~?てっきり道場で過ごしてると思ったんだけど~」
「それがなぁ~」
「サン姉ちゃんもシェリ姉ちゃんも来てくれたんだけどさー…」
「「女子会やるから。って追い出されちゃった!」」
「あぁーそう言えば昨日泊まりで道場に行くって言ってたな。あの人見知りなサンが女子会かー…何か嬉しい…」
(あ、レーンのオカンスキルが発動してる)
離れた席でぼんやりとクレイがそんな事を考えていると、急に大広間の扉がノックされ王国兵士が慌てて入室し、敬礼してから報告した
「ほ、報告でありますっ!城下町で通り魔事件発生!被害者は胸部や腕に鋭利な刃物で斬られた傷が複数あり重傷ですが、命に別状なく王国兵士が保護し応急処置を行っているところです 詳細は後程追って報告します!」
報告だけ終えると、彼は再び急ぎ足で広間から出て行ってしまった。
「また事件かよー…ここ最近多いよな;」
「そうだね~でも今回はとりあえず命に別状ないのが良かったと言うのか微妙だけど…でも誰なんだろうね~」
小首を傾げながら疑問を口にすると、何か思いついた様にリースがポンッと手を叩く
「そう言う事やったら俺に任せとき」
そう言いうと二匹のコウモリを召喚し、頭と肩に乗せた
「夜に偵察するならこの子二人に任せとき~街の様子と…あ、後ついでに女の子達の様子でも見て来て貰おうかー」
街の様子は良いとして最後のは必要だろうか?とツッコミを入れそうになったが二匹は開けて貰った扉から飛び去って行った。