― An EvilPurify ―緑の調べは赤の道
路地裏で事件が起こってから2日 これと言って事件の進展も無い時間が過ぎた夜。リオンの店「ジェルバ・セレーナ」の路地裏を、周囲を伺いつつ何かまだ手掛かりは残っていないか?とルアルが調査をしていた
(壁の血文字があったとか聞いたけど…完全に消されちゃってるから何があったのか分かんない…それにこのお店…あのちょっと怖い退魔師さんのお店だったなんて……)
前にクレイと共に行動していた事もあったのできっと顔は覚えられているかもしれない…との考えが過り表情が曇る
(見つかったら怖いけど調査のためと思えば怖くない…っ)
自分に言い聞かせる様にしながら辺りを探ってみるがめぼしいものは特にない
何も見つけられそうになかったのでそろそろ帰ろうと立ち上がろうとした時。彼女の背後からやや低い声で声が掛けられた
「そこにいるのは誰だ!一体何をしている!」
「∑ひゃぁっ?!ごめんなさい!!直ぐに帰りますっ!!」
驚いてとび上がった彼女は背後の声の主に向けて慌てて何度も謝罪をしていると、その相手は堪えていたがつい堪らなくなってついに笑い出した
「あっははは★面白いなぁ君。俺がちょっと後ろからお茶目な声を掛けただけなのにそんなに驚いてくれるなんて…俺って結構演技上手なのかな?★」
悪びれた様子もなく笑う彼に対し言いたい事は山ほどあったがとりあえずあの退魔師じゃなかった事の方が上回り安堵して急に力が抜けへたり込んだ
「やめてくださいよクレイさんー…本当に驚いたんですよ?あの退魔師さんかと思いましたし」
「いやぁだってこんなにも事件が多発してるのにわざわざ夜に路地裏を探ってるみたいだったから、狙われても知らないよ?って通りすがりついでに忠告しに来てあげたんじゃないか~」
心配しているのかそうでもないのか曖昧な表現で言われると怒る気もいつの間にか忘れてしまい、壁に手を付きながらようやく立ち上がった
「私もですけどクレイさんこそこんな時間に街を歩いてるなんて危険じゃないですか?」
「俺が?」
「だってクレイさん線も細いし見ようによれば女性っぽく見える気もし∑いひゃい~っ!!」」
一切嬉しくないルアルの一言にお仕置きにと頬をつねると即座に謝罪した。
「折角俺は知り合いの所からの帰りだし手も空いてるから珍しく送ってあげようとか思ったんだけど気が変わるなぁ」(怒
「うぅぅ…ごめんなさい;私この近くなので送って下さい;」
頬を擦りながらクレイと街灯に照らされた街を歩いた。 その道中で彼女は自分が新聞記者となった理由を語り始めた
「私のお父さんって新聞記者だったんですよ。このカメラをいつも持って事件があれば朝も夜も関係なく向かって…必ず真実を伝えるんだ。が口癖で正義感が誰より強くって」
「へぇ だからそれで新聞記者を目指したって訳?」
クレイ的には割と興味の無い話だったので適当に返事はしているが、頭ではこの間の事件の現場をもう少し考えておけばよかったかなぁ?と考えていると、向かい側からRoseの制服を着た女性隊員二人とすれ違った
こんな時間にRoseと会うなんて珍しい…と思っていると向こうから声が掛けられ、最近は事件が多発しているのだからこんな時間までの外出は危険だと注意されてしまった。
面倒だったので適当に誤魔化してその場を切り抜け、家の前まで送り届けた。
(壁の血文字があったとか聞いたけど…完全に消されちゃってるから何があったのか分かんない…それにこのお店…あのちょっと怖い退魔師さんのお店だったなんて……)
前にクレイと共に行動していた事もあったのできっと顔は覚えられているかもしれない…との考えが過り表情が曇る
(見つかったら怖いけど調査のためと思えば怖くない…っ)
自分に言い聞かせる様にしながら辺りを探ってみるがめぼしいものは特にない
何も見つけられそうになかったのでそろそろ帰ろうと立ち上がろうとした時。彼女の背後からやや低い声で声が掛けられた
「そこにいるのは誰だ!一体何をしている!」
「∑ひゃぁっ?!ごめんなさい!!直ぐに帰りますっ!!」
驚いてとび上がった彼女は背後の声の主に向けて慌てて何度も謝罪をしていると、その相手は堪えていたがつい堪らなくなってついに笑い出した
「あっははは★面白いなぁ君。俺がちょっと後ろからお茶目な声を掛けただけなのにそんなに驚いてくれるなんて…俺って結構演技上手なのかな?★」
悪びれた様子もなく笑う彼に対し言いたい事は山ほどあったがとりあえずあの退魔師じゃなかった事の方が上回り安堵して急に力が抜けへたり込んだ
「やめてくださいよクレイさんー…本当に驚いたんですよ?あの退魔師さんかと思いましたし」
「いやぁだってこんなにも事件が多発してるのにわざわざ夜に路地裏を探ってるみたいだったから、狙われても知らないよ?って通りすがりついでに忠告しに来てあげたんじゃないか~」
心配しているのかそうでもないのか曖昧な表現で言われると怒る気もいつの間にか忘れてしまい、壁に手を付きながらようやく立ち上がった
「私もですけどクレイさんこそこんな時間に街を歩いてるなんて危険じゃないですか?」
「俺が?」
「だってクレイさん線も細いし見ようによれば女性っぽく見える気もし∑いひゃい~っ!!」」
一切嬉しくないルアルの一言にお仕置きにと頬をつねると即座に謝罪した。
「折角俺は知り合いの所からの帰りだし手も空いてるから珍しく送ってあげようとか思ったんだけど気が変わるなぁ」(怒
「うぅぅ…ごめんなさい;私この近くなので送って下さい;」
頬を擦りながらクレイと街灯に照らされた街を歩いた。 その道中で彼女は自分が新聞記者となった理由を語り始めた
「私のお父さんって新聞記者だったんですよ。このカメラをいつも持って事件があれば朝も夜も関係なく向かって…必ず真実を伝えるんだ。が口癖で正義感が誰より強くって」
「へぇ だからそれで新聞記者を目指したって訳?」
クレイ的には割と興味の無い話だったので適当に返事はしているが、頭ではこの間の事件の現場をもう少し考えておけばよかったかなぁ?と考えていると、向かい側からRoseの制服を着た女性隊員二人とすれ違った
こんな時間にRoseと会うなんて珍しい…と思っていると向こうから声が掛けられ、最近は事件が多発しているのだからこんな時間までの外出は危険だと注意されてしまった。
面倒だったので適当に誤魔化してその場を切り抜け、家の前まで送り届けた。