― An EvilPurify ―緑の調べは赤の道
「あ、ありがとな…//悪いけどクレイ、アタシもう行くよ!ちょっと今回の事件はアタシらの方も兵を出して警備体制増やすらしいから」
「頑張ってねライム」
一足遅れて広間から出て行ったライムを見送った後。離れた所に居た三人を睨み付ける
「いつもエクにツンツンするクレイも、ライム様の前では優しいよね~」
「お前がそうやって素直になる姿が見れて…微笑ましいぞ」
「楽しそう…」
「うっさいんだけど。特にレーンなんでお母さんみたいになってんの?それより、一番呼ぶべき水晶さんとかリースさんは?」
「二人とも道場だ。なんでもリースさんの根性叩き直す。って言ったきりまだ帰って来てなくてな…まぁ放っておいても大丈夫だろ …さて、俺は一回部屋にでも戻るかな…動きっぱなしだったから疲れた」
「じゃあ僕らはシェリルやリー君と遊びにでも行こうか~」
各々が広間から出て行く中。クレイはその場で伸びをしてから足に付けているホルダーから一枚の紙切れを取り出し、それに目を通す
(ラガーにはああ言われたけど…自称王様の警備員な俺には無理な話なんだよなぁ…)
紙切れに載っていた顔写真を確認し、彼も広間を後にする。
―――――
アキの女装調査が失敗に終わってから約10日。現在の所は特に事件も起こらなければ進歩もなく只々時間だけが無常に過ぎ去り、いつまで経っても犯人を見つけられないRoseへ不満の声も囁かれていた
いつになったら犯人を見つけられる?その意を込めて派遣部隊の二人を呼び出して、八つ当たりにも似た意を込めて叱責する。
「これでもう8名だ。一体貴様らは何をしているんだ?あ゛?!」
「そ…それは俺たちだって必死に調―バァン・バァン-∑ひぃいっ!リオンー!!」
弁明しようとした所で再び足元めがけて銃弾が撃ち込まれ、冷めた眼で彼の様子を見てから上擦った声でリオンの後ろへと隠れる。 苛立った様に硝煙が上がったままの銃を机に叩き付け、舌打ちをしながら乱暴に椅子へ腰かける
「一体どうしろって言うんだ…」
「エトワル様…」
心配そうに彼を見つめていると、不意に支部長室の扉がノックされ向こうから呼び掛けられる
『お取り込み中失礼致します。コールディードロップ支部長 Rainbow Rose総本部支部支部長アーネストより書類を預かりましたので、お届けに参りました』
「通せ…」
エトワルに命じられ、リュミエールは扉を開ける。開けるとそこにはRainbow Rose総本部支部支部長の補佐である赤いマスケラを付けた白い軍服姿の小柄な青年「グレア=シャトー」が手元に書類の束を持ちながら立っており、深く一礼後 入室した
『書類は如何なさいましょうなさいましょうか?』
「その辺の机の上にでも置いておけ。そのうち眼を通しておく」
『かしこまりました。』
指定された机の上に書類を乗せ、そのまま帰還しようとした所でエトワルに呼び止められた。
「お前…捜査協力は出来るのか?」
『?ええっと…私が出来る範囲でしたら可能だと思いますが…』
「フッ…そうか。なら良いんだ…じゃあ今すぐアーネスト支部長へ伝えろ 捜査の手伝いで帰りが遅くなる。とな」
この時エトワルが不敵に笑みながら指示したことに彼は何も気付かず、それでいて疑わずに行動を実施した。
「頑張ってねライム」
一足遅れて広間から出て行ったライムを見送った後。離れた所に居た三人を睨み付ける
「いつもエクにツンツンするクレイも、ライム様の前では優しいよね~」
「お前がそうやって素直になる姿が見れて…微笑ましいぞ」
「楽しそう…」
「うっさいんだけど。特にレーンなんでお母さんみたいになってんの?それより、一番呼ぶべき水晶さんとかリースさんは?」
「二人とも道場だ。なんでもリースさんの根性叩き直す。って言ったきりまだ帰って来てなくてな…まぁ放っておいても大丈夫だろ …さて、俺は一回部屋にでも戻るかな…動きっぱなしだったから疲れた」
「じゃあ僕らはシェリルやリー君と遊びにでも行こうか~」
各々が広間から出て行く中。クレイはその場で伸びをしてから足に付けているホルダーから一枚の紙切れを取り出し、それに目を通す
(ラガーにはああ言われたけど…自称王様の警備員な俺には無理な話なんだよなぁ…)
紙切れに載っていた顔写真を確認し、彼も広間を後にする。
―――――
アキの女装調査が失敗に終わってから約10日。現在の所は特に事件も起こらなければ進歩もなく只々時間だけが無常に過ぎ去り、いつまで経っても犯人を見つけられないRoseへ不満の声も囁かれていた
いつになったら犯人を見つけられる?その意を込めて派遣部隊の二人を呼び出して、八つ当たりにも似た意を込めて叱責する。
「これでもう8名だ。一体貴様らは何をしているんだ?あ゛?!」
「そ…それは俺たちだって必死に調―バァン・バァン-∑ひぃいっ!リオンー!!」
弁明しようとした所で再び足元めがけて銃弾が撃ち込まれ、冷めた眼で彼の様子を見てから上擦った声でリオンの後ろへと隠れる。 苛立った様に硝煙が上がったままの銃を机に叩き付け、舌打ちをしながら乱暴に椅子へ腰かける
「一体どうしろって言うんだ…」
「エトワル様…」
心配そうに彼を見つめていると、不意に支部長室の扉がノックされ向こうから呼び掛けられる
『お取り込み中失礼致します。コールディードロップ支部長 Rainbow Rose総本部支部支部長アーネストより書類を預かりましたので、お届けに参りました』
「通せ…」
エトワルに命じられ、リュミエールは扉を開ける。開けるとそこにはRainbow Rose総本部支部支部長の補佐である赤いマスケラを付けた白い軍服姿の小柄な青年「グレア=シャトー」が手元に書類の束を持ちながら立っており、深く一礼後 入室した
『書類は如何なさいましょうなさいましょうか?』
「その辺の机の上にでも置いておけ。そのうち眼を通しておく」
『かしこまりました。』
指定された机の上に書類を乗せ、そのまま帰還しようとした所でエトワルに呼び止められた。
「お前…捜査協力は出来るのか?」
『?ええっと…私が出来る範囲でしたら可能だと思いますが…』
「フッ…そうか。なら良いんだ…じゃあ今すぐアーネスト支部長へ伝えろ 捜査の手伝いで帰りが遅くなる。とな」
この時エトワルが不敵に笑みながら指示したことに彼は何も気付かず、それでいて疑わずに行動を実施した。