― An EvilPurify ―緑の調べは赤の道
翌日。クレイがルアルへ渡した情報によって、どの新聞会社より早くジュナルはイシュヴァリエ国で起きた連続殺人事件の犯人の記事を号外として朝一から街行く人々に配った。
「ようやく犯人が捕まったんだって!」
「これでやっと安心できるなぁ…でもジュナルって新聞会社も大手柄だよな。あの大手フォルトゥレスより先に仕入れられるなんて」
街行く人々が口々に関心や安堵の声を交わす中。昨日のお礼がしたいとの事で喫湯店にクレイとルアルは訪れていた
「ほんっとに昨日はありがとうございました!!急なお話で向こうに連絡入れて記事書くのは流石に苦労しましたが…;」
「単なる偶然だよ 君があーんなに長く俺を止めてたお陰だね」
「は、反省してます…でも流石クレイさんですよね!何だかんだ言ってRoseとお知り合いでしたし!どうせならもっと深いお付き合∑いひゃいっ!!」
少し欲を出したのが気に入らなかったのか、単に彼女に対するイライラが発散されたのかは不明だが、目を輝かせながら身を乗り出してきた彼女の頬をクレイは躊躇い無くつまんだ
「何で俺が君の出世の為のお手伝いしなきゃなんない訳?それに好き好んでRoseと知り合いになりたい奴いる?」
「ごめんなひゃい…っ」
「と言ってもさ、もう連続殺人犯は逮捕されちゃった訳だから俺はもうお役目ごめん。な立場だけどね」
つまんでいた手をようやく放してやり、半分ぐらい頂いていた紅茶はそのままにして席から立ち上がった。 やや赤くなった頬を擦りながらルアルは慌てて彼を呼び止める
「∑え?!もう行っちゃうんですか?折角まだお礼の途中なのに…」
「君のお礼だけで俺が疲れる。まぁ気が向いたらまた協力でもしてあげるよ そうだなぁ…次はヴァルハラの方で華ノ国で有名なお菓子が流通しているらしいね?」(チラッ)
「ぐぐぐっ…中々したたかですねクレイさん;」
「あっははは☆やだな~貴重な時間を新聞記者さんに大いに協力してあげるとても真面目な人だと俺は思うけど? じゃあね」
ルアルの反応を十二分に楽しんだクレイは軽い足取りで城下町を行き交う人混みの中に紛れていった
(行っちゃった…)
彼が歩いて行った方を眺めながら、ルアルはカップに残った紅茶を一気に飲み干し大きく伸びをする
(折角Roseのお知り合いを持ってる方と知り合えたから色々知りたかったんだけどなー……うーん…でも、犯人も捕まったんだから私も改めて何かネタ探さなきゃ)
クレイとの別れを惜しく思いつつ、気持ちを入れ替える様にしてその場から立ち上がり愛用のカバンを肩から下げ、駆け出して行った。
「ようやく犯人が捕まったんだって!」
「これでやっと安心できるなぁ…でもジュナルって新聞会社も大手柄だよな。あの大手フォルトゥレスより先に仕入れられるなんて」
街行く人々が口々に関心や安堵の声を交わす中。昨日のお礼がしたいとの事で喫湯店にクレイとルアルは訪れていた
「ほんっとに昨日はありがとうございました!!急なお話で向こうに連絡入れて記事書くのは流石に苦労しましたが…;」
「単なる偶然だよ 君があーんなに長く俺を止めてたお陰だね」
「は、反省してます…でも流石クレイさんですよね!何だかんだ言ってRoseとお知り合いでしたし!どうせならもっと深いお付き合∑いひゃいっ!!」
少し欲を出したのが気に入らなかったのか、単に彼女に対するイライラが発散されたのかは不明だが、目を輝かせながら身を乗り出してきた彼女の頬をクレイは躊躇い無くつまんだ
「何で俺が君の出世の為のお手伝いしなきゃなんない訳?それに好き好んでRoseと知り合いになりたい奴いる?」
「ごめんなひゃい…っ」
「と言ってもさ、もう連続殺人犯は逮捕されちゃった訳だから俺はもうお役目ごめん。な立場だけどね」
つまんでいた手をようやく放してやり、半分ぐらい頂いていた紅茶はそのままにして席から立ち上がった。 やや赤くなった頬を擦りながらルアルは慌てて彼を呼び止める
「∑え?!もう行っちゃうんですか?折角まだお礼の途中なのに…」
「君のお礼だけで俺が疲れる。まぁ気が向いたらまた協力でもしてあげるよ そうだなぁ…次はヴァルハラの方で華ノ国で有名なお菓子が流通しているらしいね?」(チラッ)
「ぐぐぐっ…中々したたかですねクレイさん;」
「あっははは☆やだな~貴重な時間を新聞記者さんに大いに協力してあげるとても真面目な人だと俺は思うけど? じゃあね」
ルアルの反応を十二分に楽しんだクレイは軽い足取りで城下町を行き交う人混みの中に紛れていった
(行っちゃった…)
彼が歩いて行った方を眺めながら、ルアルはカップに残った紅茶を一気に飲み干し大きく伸びをする
(折角Roseのお知り合いを持ってる方と知り合えたから色々知りたかったんだけどなー……うーん…でも、犯人も捕まったんだから私も改めて何かネタ探さなきゃ)
クレイとの別れを惜しく思いつつ、気持ちを入れ替える様にしてその場から立ち上がり愛用のカバンを肩から下げ、駆け出して行った。