― An EvilPurify ―緑の調べは赤の道
拘束が終わり、そのまま引っ張るようにして表通りまで連れて行ってからアキは支部へ連絡を入れた
「こちらアルバトロ。おとり捜査の結果、昨日の事件の犯人と思われる人物を捕獲しました」
『ほう…随分物好きが釣れたと言う事か。回収班をそっちに向かわせる。合流してソレの身柄引き渡しが終了したらそのまま戻れ 報告書は後程で構わん』
表通りの位置情報を伝え、回収班が来るまでの間二人でお互いがどうやって行動していたかを時間潰し程度に話し始めた。
(あーあ…ほんっと厄介な奴に絡まれたなぁ…)
アキ達が回収班を待っている同刻。隣の表通りを重い足取りのクレイが城へ帰宅すべく歩いていた 随分と長い間ルアルに拘束されていたらしくその表情には疲労の色が見える
(疲れた…普通に)
荒んだ表情で足早に歩いていると、聞き慣れた二人の声にふと足を止め、誘われるように反対側の通りへ向かうと彼の予想通りアキと…見知らぬ女性?が立っていた。厄介なのには首を突っ込みすぎるなとラガーから散々言われては居たが、好奇心が先立ち彼らの元へ立ち寄った
「こんばんわおにーさん。確か…アルバトロスさんだっけ?」
「おおクレイ君!どうした?こんな夜遅くに一人でいると危ないぞ? いやいや、惜しいなぁ;俺はアルバトロだよー」
「あっははは☆そうだっけ?似てたからつい それより…この足元の人どうしたの?新しい趣味?俺って新聞記者目指してるから教えてくれたら嬉しいんだけど」
「ん?クレイ君新聞記者だったのか~。んー…まぁどうせ明日どっかには載るから良いか。実はさ、この所起こってる連続殺人事件の容疑者捕らえたんだ 囮作戦で」
「へぇ~…囮?」
「おう、このリンコちゃんでな!」
誰それ…?と疑問に思い首を傾げていると、得意気に指差すアキの手を思いっきり振り払う
「~~っ!いい加減にその名で呼ぶのはやめろっ!」
(あ…この声…)
「えー…良いじゃんかリオン。あ、じゃなかったリンコ すんごく似合ってるぜ!」
「うるさいっ!!もう二度と…二度とやらないからなっ!!!」
表情を真っ赤にし声を荒げて反論すると、軽く謝りながら彼を宥める。 何だかRoseも大変だな。と同情する一方で面白いものが知れたと紫の瞳を細めて笑う
(容疑者ねぇ…まぁ、このまま俺の容疑も、コイツが被ってくれそうだな)「色々ありがとうアルバトロおにーさん。今日教えてくれた事、明日新聞で大きく載せさせて貰うね」
「気をつけて帰るんだよー」
その場しのぎの適当な嘘で重要な情報を手に入れたクレイは、深く追及される前にその場から立ち去りそのままの足取りでもう一度ルアルの元へと戻った。
(あんまりアレとは関わりたくないけど…ここで一応は恩を売っておいたら後々何かに使えるかもしれないし)
クレイが立ち去って間もなくしてから馬車が到着し、ドルディーの身柄が引き渡されようやくながらアキ達も帰宅した。
「こちらアルバトロ。おとり捜査の結果、昨日の事件の犯人と思われる人物を捕獲しました」
『ほう…随分物好きが釣れたと言う事か。回収班をそっちに向かわせる。合流してソレの身柄引き渡しが終了したらそのまま戻れ 報告書は後程で構わん』
表通りの位置情報を伝え、回収班が来るまでの間二人でお互いがどうやって行動していたかを時間潰し程度に話し始めた。
(あーあ…ほんっと厄介な奴に絡まれたなぁ…)
アキ達が回収班を待っている同刻。隣の表通りを重い足取りのクレイが城へ帰宅すべく歩いていた 随分と長い間ルアルに拘束されていたらしくその表情には疲労の色が見える
(疲れた…普通に)
荒んだ表情で足早に歩いていると、聞き慣れた二人の声にふと足を止め、誘われるように反対側の通りへ向かうと彼の予想通りアキと…見知らぬ女性?が立っていた。厄介なのには首を突っ込みすぎるなとラガーから散々言われては居たが、好奇心が先立ち彼らの元へ立ち寄った
「こんばんわおにーさん。確か…アルバトロスさんだっけ?」
「おおクレイ君!どうした?こんな夜遅くに一人でいると危ないぞ? いやいや、惜しいなぁ;俺はアルバトロだよー」
「あっははは☆そうだっけ?似てたからつい それより…この足元の人どうしたの?新しい趣味?俺って新聞記者目指してるから教えてくれたら嬉しいんだけど」
「ん?クレイ君新聞記者だったのか~。んー…まぁどうせ明日どっかには載るから良いか。実はさ、この所起こってる連続殺人事件の容疑者捕らえたんだ 囮作戦で」
「へぇ~…囮?」
「おう、このリンコちゃんでな!」
誰それ…?と疑問に思い首を傾げていると、得意気に指差すアキの手を思いっきり振り払う
「~~っ!いい加減にその名で呼ぶのはやめろっ!」
(あ…この声…)
「えー…良いじゃんかリオン。あ、じゃなかったリンコ すんごく似合ってるぜ!」
「うるさいっ!!もう二度と…二度とやらないからなっ!!!」
表情を真っ赤にし声を荒げて反論すると、軽く謝りながら彼を宥める。 何だかRoseも大変だな。と同情する一方で面白いものが知れたと紫の瞳を細めて笑う
(容疑者ねぇ…まぁ、このまま俺の容疑も、コイツが被ってくれそうだな)「色々ありがとうアルバトロおにーさん。今日教えてくれた事、明日新聞で大きく載せさせて貰うね」
「気をつけて帰るんだよー」
その場しのぎの適当な嘘で重要な情報を手に入れたクレイは、深く追及される前にその場から立ち去りそのままの足取りでもう一度ルアルの元へと戻った。
(あんまりアレとは関わりたくないけど…ここで一応は恩を売っておいたら後々何かに使えるかもしれないし)
クレイが立ち去って間もなくしてから馬車が到着し、ドルディーの身柄が引き渡されようやくながらアキ達も帰宅した。