― An EvilPurify ― 咲いて散るは薔薇の舞
「デルタ支部長はともかく…コクレイお前。私の立場が何か解って提案しているのか?」
「解ってたらこんな所に好き好んで来ねぇよ」
「無理なお願いだとは重々承知しています。ですが…Blue Rose支部長として折角のイベントに私だけが参加出来ないとなってしまうと皆様に迷惑が掛かってしまいますしそれに私自身も悔しくて…」
「しかし……」
キュッと強く下唇を噛み締めながら伏し目がちに声を絞り出すようにして告げると、困った様に頭をガシガシと掻きながら灰皿の上に振動を与えて灰を落としてから乗せておき、机の上に広がった書類の中から今回の出場者の名簿に目を通した
「困りましたね…デルタ支部長殿に頼まれてしまうとどうしてもコクレイの事があって頭が上がりませんな…やれやれ、実はここに明日の大会の出場者全員の名前が書かれている名簿があるのですが…そこに私の知り合いで一人だけ名前の載っていない奴がいるんですよ」
「グルワールさんのご友人の方が…ですか?」
「強いて言うならば酒飲み仲間みたいなものです …随分気分屋な奴なのでどう返答するかは解りませんが声は掛けてみましょう
それに…明日は早いので一階の客室を手配しておきますのでそちらへお泊まりください」
困った様に眉根を寄せながらグルワールは別の机の上にあった電話を手に取った。慣れた様子で先に二階の事務室へと連絡を入れてから目的の人物が持つ通信機の番号にかけ始める。
後は忙しいから早く帰れ。と言った簡易的なメッセージを紙に書いて二人に見せ、了承した二人は静かに一礼をしてから部屋を後にした
「グルワールさんの言ってた方…どんな人なのかしら」
「酒飲み仲間とか聞いた事無かったから検討つかないっすねー…まぁでも、イベントが明日な分。丁度良い事に部屋も手配してくれるみたいっすから言葉に甘えちゃいましょうよ~♪一回の客室行くッスよ!」
心配そうにするクロアを他所に、ようやくあの場から出られた解放感でコクレイは軽やかな足取りで廊下を歩いていた その変わり様におもわずクロアからも笑みが零れる
「さっきまであんなにふてくされていたのが嘘みたいね」
「そりゃもう大変な事から解放されたんっすから誰だってお気楽になれますよ!あー…疲れたッス」
「ふふっ。大変とか言いながら、会話してる時のコクレイはとても楽しそうに見えたけれど?」
「Σど、何処がっすか!!?あんな小言が多い親父との会話で楽しめる訳無いっすよ!会ってすぐにアレコレ小さい事突きやがって…」
グルワールの話をされた途端に軽く不機嫌になってしまい、コクレイはぶつぶつと愚痴を零したまま二人はエレベーターへと向かい、一階へと移動した。 一階に到着するともう連絡が行われていたらしく直ぐに二人分の客室へと案内された。
明日は忙しいからとお互いに適当に挨拶を交わし合ってから早い目に休むことにした。
「解ってたらこんな所に好き好んで来ねぇよ」
「無理なお願いだとは重々承知しています。ですが…Blue Rose支部長として折角のイベントに私だけが参加出来ないとなってしまうと皆様に迷惑が掛かってしまいますしそれに私自身も悔しくて…」
「しかし……」
キュッと強く下唇を噛み締めながら伏し目がちに声を絞り出すようにして告げると、困った様に頭をガシガシと掻きながら灰皿の上に振動を与えて灰を落としてから乗せておき、机の上に広がった書類の中から今回の出場者の名簿に目を通した
「困りましたね…デルタ支部長殿に頼まれてしまうとどうしてもコクレイの事があって頭が上がりませんな…やれやれ、実はここに明日の大会の出場者全員の名前が書かれている名簿があるのですが…そこに私の知り合いで一人だけ名前の載っていない奴がいるんですよ」
「グルワールさんのご友人の方が…ですか?」
「強いて言うならば酒飲み仲間みたいなものです …随分気分屋な奴なのでどう返答するかは解りませんが声は掛けてみましょう
それに…明日は早いので一階の客室を手配しておきますのでそちらへお泊まりください」
困った様に眉根を寄せながらグルワールは別の机の上にあった電話を手に取った。慣れた様子で先に二階の事務室へと連絡を入れてから目的の人物が持つ通信機の番号にかけ始める。
後は忙しいから早く帰れ。と言った簡易的なメッセージを紙に書いて二人に見せ、了承した二人は静かに一礼をしてから部屋を後にした
「グルワールさんの言ってた方…どんな人なのかしら」
「酒飲み仲間とか聞いた事無かったから検討つかないっすねー…まぁでも、イベントが明日な分。丁度良い事に部屋も手配してくれるみたいっすから言葉に甘えちゃいましょうよ~♪一回の客室行くッスよ!」
心配そうにするクロアを他所に、ようやくあの場から出られた解放感でコクレイは軽やかな足取りで廊下を歩いていた その変わり様におもわずクロアからも笑みが零れる
「さっきまであんなにふてくされていたのが嘘みたいね」
「そりゃもう大変な事から解放されたんっすから誰だってお気楽になれますよ!あー…疲れたッス」
「ふふっ。大変とか言いながら、会話してる時のコクレイはとても楽しそうに見えたけれど?」
「Σど、何処がっすか!!?あんな小言が多い親父との会話で楽しめる訳無いっすよ!会ってすぐにアレコレ小さい事突きやがって…」
グルワールの話をされた途端に軽く不機嫌になってしまい、コクレイはぶつぶつと愚痴を零したまま二人はエレベーターへと向かい、一階へと移動した。 一階に到着するともう連絡が行われていたらしく直ぐに二人分の客室へと案内された。
明日は忙しいからとお互いに適当に挨拶を交わし合ってから早い目に休むことにした。