― An EvilPurify ― 咲いて散るは薔薇の舞
初日から出鼻を挫かれてしまったクロア&コクレイの青薔薇チームは数日に渡ってメンバー集めをすべく様々な退魔師へ声を掛けていたが、どの者に聞いても首を縦に振る者はいなかった
「あーもう!使えない奴らっすね!!ちょっと腕の立つ方が出場するって聞いただけで怖気づいて!」
「頼みの綱だったフレイアもメリアルももう別のチームに入っているって連絡があって…どうしようコクレイ…もうイベントの開催は明日なのにメンバーが決まらないなんて…っ折角のイベントなのにメンバーが居なくて不戦勝なんて…」
「落ち着いて下さいって……はぁぁぁ…こうなったら使えるものは何でも使え精神で当たって砕けるッスよ!!」
何かに対し腹を括ったらしいコクレイはガッツポーズをして気合いを入れ直してから隣で落ち込んでいたクロアの手をしっかりと握りしめて走り出し、そのままの勢いで二頭立て馬車の客席部分へとクロアを押し込み、自身は御者席に載ると純白の立派な毛並みと漆黒の立派な毛並みをしたコクレイの愛馬シロロとクロロに行き先を命じ、大きく馬車をUターンさせてから一気に鞭を放って彼らを走り出させた。
「時間も無いんで一気に飛ばしますからどっかに掴まっておいて下さいよー!行け!クロロにシロロ」
コクレイの言葉に応える様に二頭は大きくいななきながら馬車を走らせる。が、客室に入れられていたクロアは急な事で思考回路がまともに追いついて居ないため、状況が理解出来ないままに手すりに必死にしがみつく事しか出来ない
「コク、レイ!!待っ!スピードがっ!」
スピードを緩めて欲しいと必死にお願いしてはいたが、声がコクレイの方へ上手く届いていなかったらしくそのスピードが緩まる事も無く走り続ける事数十分。馬車はRainbow Rose総本部支部へと到着した
正門付近に一旦馬車を止め、御者席から降りてここまで頑張ってくれた二頭に労いの言葉をかけながら撫でてやり、馬車の扉をそっと開ける
「よーっし到着!よしよし、クロロにシロロ。よくやったな!お疲れ様 デルタ支部長~到着しましたよ!…って大丈夫っすか?」
「な、何だか意識がフワフワしてめまいがするけどだ、大丈夫…よ」
大丈夫と言っている割に彼女の表情は酷く青ざめてしまっている為。凄まじく酷い運転だった事が理解できる コクレイに手を引いて貰いながらようやくクロアは馬車から降り、クロロ達は近くに居た隊員たちに任せておいた。
「それじゃあデルタ支部長。行きますよー 俺に任せておいて下さいッス」
「行くって一体どこに…?」
まだ気分が良くならないらしくコクレイに支えて貰いながら歩き、エントランスを通ってからエレベーターへと乗り込んだ。
「あーもう!使えない奴らっすね!!ちょっと腕の立つ方が出場するって聞いただけで怖気づいて!」
「頼みの綱だったフレイアもメリアルももう別のチームに入っているって連絡があって…どうしようコクレイ…もうイベントの開催は明日なのにメンバーが決まらないなんて…っ折角のイベントなのにメンバーが居なくて不戦勝なんて…」
「落ち着いて下さいって……はぁぁぁ…こうなったら使えるものは何でも使え精神で当たって砕けるッスよ!!」
何かに対し腹を括ったらしいコクレイはガッツポーズをして気合いを入れ直してから隣で落ち込んでいたクロアの手をしっかりと握りしめて走り出し、そのままの勢いで二頭立て馬車の客席部分へとクロアを押し込み、自身は御者席に載ると純白の立派な毛並みと漆黒の立派な毛並みをしたコクレイの愛馬シロロとクロロに行き先を命じ、大きく馬車をUターンさせてから一気に鞭を放って彼らを走り出させた。
「時間も無いんで一気に飛ばしますからどっかに掴まっておいて下さいよー!行け!クロロにシロロ」
コクレイの言葉に応える様に二頭は大きくいななきながら馬車を走らせる。が、客室に入れられていたクロアは急な事で思考回路がまともに追いついて居ないため、状況が理解出来ないままに手すりに必死にしがみつく事しか出来ない
「コク、レイ!!待っ!スピードがっ!」
スピードを緩めて欲しいと必死にお願いしてはいたが、声がコクレイの方へ上手く届いていなかったらしくそのスピードが緩まる事も無く走り続ける事数十分。馬車はRainbow Rose総本部支部へと到着した
正門付近に一旦馬車を止め、御者席から降りてここまで頑張ってくれた二頭に労いの言葉をかけながら撫でてやり、馬車の扉をそっと開ける
「よーっし到着!よしよし、クロロにシロロ。よくやったな!お疲れ様 デルタ支部長~到着しましたよ!…って大丈夫っすか?」
「な、何だか意識がフワフワしてめまいがするけどだ、大丈夫…よ」
大丈夫と言っている割に彼女の表情は酷く青ざめてしまっている為。凄まじく酷い運転だった事が理解できる コクレイに手を引いて貰いながらようやくクロアは馬車から降り、クロロ達は近くに居た隊員たちに任せておいた。
「それじゃあデルタ支部長。行きますよー 俺に任せておいて下さいッス」
「行くって一体どこに…?」
まだ気分が良くならないらしくコクレイに支えて貰いながら歩き、エントランスを通ってからエレベーターへと乗り込んだ。