― An EvilPurify ― 咲いて散るは薔薇の舞
尻餅をつくようにして地面へ突き落され、両膝を付いたまま患部を擦る
「いったたた…ま、まさか私…」
「はい、試合終了~。作者」
「∑お、おぅ!試合終了~!!勝者は纏う蒼が隠すのは本音か腕か若いあの時の恋情か!紺碧の老獅子 ジーク=エイス=クルセード!そして優勝はBlue Rose!!おめでとう!お祝いの花火いくぜ!!」
最後の試合が終了し、優勝が決定したBlue Roseを観客は感嘆の声を上げ彼らを祝福し、相手チームや解説の者たちも拍手を送る
祝いの花火が上がる中。コクレイとクロアはリングへと駆け上り、前と後ろから彼を挟むようにして抱き着いた
「~~っジーク様っ!!ありがとうございます!お陰様で私たち優勝できました!!」
「お疲れ様ッス!!剣を構えてその後放った刃とか石像からの生還とか…かっこ良かったっす!!俺…さっきの時に絶対負ける。とか言ってたから心配で…」
「∑っととと…うーん…喜んでくれるのは良いけどまだ鞘にしまってないから危ないし…折角の服が汚れるよ? あー…アレは正面から普通に挑んだら。って理由で…」
「イイネ~!フゥ~!お嬢さん二人からの熱烈サンドイッチ!! おーいシルドラ!大丈夫?」
戸惑うジークに茶々を入れつつ、リング外に座ったままだったシルドラへマイクを向けるが
「今話しかけないで……」
優勝への自信度が高かった事もあるが、何より相手の一言で騙されての敗北なので自身のプライドが許さないのだろう 膝を抱えて完全に落ち込んでしまっているのでそのまま放っておいて進行を再開させた。
「さーってさて!アーネストからも許可貰っちゃってるからとっととサクサク進行しちゃうぜ!と言う訳で優勝おめっとさん。代表でクロア」
「コクレイやジーク様、そして応援して下さった皆様の支えもあって優勝することが出来ました!それに…偶然とは言え先輩二人とも手合わせ出来たこの試合は私にとって素敵な一日でした!」
マイクを受け取ったクロアはチームメイトや観客に感謝すると共に思い出を語り、そして最後に深く一礼をして挨拶を終了させた。その様子にコクレイも人一倍気合の入った拍手で応え、一人そっとリングから離れたジークは静かに微笑みながら控室への廊下を歩く
やっと終わったと安堵しながら…
「なんだ。随分と冷めているんだな」
急に声を掛けられ、驚いてその方向を見るといつの間にかヴァレンチノが立っていた
「∑チノ?!いつの間に…」
「ふっ…お前の事だからこれ以上ワイワイ騒がれるのは苦手だから逃げていると思ってな。正解だったな」
「ははは;お見通しかぁ…」
「当たり前だ。…しかし、流石だな。全力になったアイツを撃破するとは ふふっ優勝おめでとう ジーク」
「そろそろ調子付いてたから同期としてお灸を据えただけさ チノ……ありがとう…//」
改まって彼女から言われた祝いの言葉に少し照れくさそうに視線を泳がせながらうなずいた。
「さて…後でフォローでもしてやらねばならんな。拗ねてうるさいだろうし…店で待っているから後で来い」
「そうするよ。疲れたし休憩挟んでから回収しておくよ」
一足先に帰宅するヴァレンチノの背を見送り、アナウンスで呼び出されている事を聞こえぬふりをしながら医務室へと帰って行った。
「いったたた…ま、まさか私…」
「はい、試合終了~。作者」
「∑お、おぅ!試合終了~!!勝者は纏う蒼が隠すのは本音か腕か若いあの時の恋情か!紺碧の老獅子 ジーク=エイス=クルセード!そして優勝はBlue Rose!!おめでとう!お祝いの花火いくぜ!!」
最後の試合が終了し、優勝が決定したBlue Roseを観客は感嘆の声を上げ彼らを祝福し、相手チームや解説の者たちも拍手を送る
祝いの花火が上がる中。コクレイとクロアはリングへと駆け上り、前と後ろから彼を挟むようにして抱き着いた
「~~っジーク様っ!!ありがとうございます!お陰様で私たち優勝できました!!」
「お疲れ様ッス!!剣を構えてその後放った刃とか石像からの生還とか…かっこ良かったっす!!俺…さっきの時に絶対負ける。とか言ってたから心配で…」
「∑っととと…うーん…喜んでくれるのは良いけどまだ鞘にしまってないから危ないし…折角の服が汚れるよ? あー…アレは正面から普通に挑んだら。って理由で…」
「イイネ~!フゥ~!お嬢さん二人からの熱烈サンドイッチ!! おーいシルドラ!大丈夫?」
戸惑うジークに茶々を入れつつ、リング外に座ったままだったシルドラへマイクを向けるが
「今話しかけないで……」
優勝への自信度が高かった事もあるが、何より相手の一言で騙されての敗北なので自身のプライドが許さないのだろう 膝を抱えて完全に落ち込んでしまっているのでそのまま放っておいて進行を再開させた。
「さーってさて!アーネストからも許可貰っちゃってるからとっととサクサク進行しちゃうぜ!と言う訳で優勝おめっとさん。代表でクロア」
「コクレイやジーク様、そして応援して下さった皆様の支えもあって優勝することが出来ました!それに…偶然とは言え先輩二人とも手合わせ出来たこの試合は私にとって素敵な一日でした!」
マイクを受け取ったクロアはチームメイトや観客に感謝すると共に思い出を語り、そして最後に深く一礼をして挨拶を終了させた。その様子にコクレイも人一倍気合の入った拍手で応え、一人そっとリングから離れたジークは静かに微笑みながら控室への廊下を歩く
やっと終わったと安堵しながら…
「なんだ。随分と冷めているんだな」
急に声を掛けられ、驚いてその方向を見るといつの間にかヴァレンチノが立っていた
「∑チノ?!いつの間に…」
「ふっ…お前の事だからこれ以上ワイワイ騒がれるのは苦手だから逃げていると思ってな。正解だったな」
「ははは;お見通しかぁ…」
「当たり前だ。…しかし、流石だな。全力になったアイツを撃破するとは ふふっ優勝おめでとう ジーク」
「そろそろ調子付いてたから同期としてお灸を据えただけさ チノ……ありがとう…//」
改まって彼女から言われた祝いの言葉に少し照れくさそうに視線を泳がせながらうなずいた。
「さて…後でフォローでもしてやらねばならんな。拗ねてうるさいだろうし…店で待っているから後で来い」
「そうするよ。疲れたし休憩挟んでから回収しておくよ」
一足先に帰宅するヴァレンチノの背を見送り、アナウンスで呼び出されている事を聞こえぬふりをしながら医務室へと帰って行った。