― An EvilPurify ― 咲いて散るは薔薇の舞
「いよいよ最終決戦って訳ね…」
「応援はしないが期待はしておくよ」
「素直に“頑張って”の一言ぐらい言ったらどうなのよ まぁいいわ」
リオンなりの応援を受け、シルドラも壇上へと上る
「さーて!長かったこの試合もついに最終決戦!そしてトリを飾るに相応しいお二人の登場!まずはBlue Rose!纏う蒼が隠すのは本音か腕か若いあの時の恋情か!紺碧の老獅子 ジーク=エイス=クルセード!
そしてRainbow Rose!半世紀?いいえ、永遠の二十歳です。年齢詐称の魔術師!シルドラ=レイ=ミラージュ!まさかの英雄様どうしの対決だぁぁあ!!そして今回は二人の同期でもあったヴァレンチノに来てもらいましたぞい!よろしくね~」
「うむ」
「よーっし!お互い準備が出来た所で…はじめ!」
総本部支部の英雄同士の対決と言う事で会場は今まで以上の歓声が会場に湧き上がる。
作者の試合開始の合図とともにシルドラは魔力を解放し、準決勝の時と同じ姿になる
「一気に行くわよ…ワン!」
彼女がカウントすると同時に足元の地面が地鳴りを起こしながら盛り上がり、みるみるうちに立派な髭を生やし、たくましい姿の巨大な男神を模した石像の上半身部分を作り上げた。 作り上げられた石像の手には巨大な槌らしきものが握りしめられている
「ツー!」
次のカウントと共に彼女が両腕を高々と掲げると、その石像も呼応するようにして槌を持った腕を高々と掲げる。 そして
「スリー! ジャッチメント・クラッシャー!!」
最後のカウントと共に高々と掲げていた腕をシルドラが振り下ろすと、石像もジークめがけて槌を振り下ろした。
辺りに響く轟音と粉塵でその場はしばらく見えなくなり会場は水を打った様に一気に静まり返る。 いくらジークでもいきなりのあの攻撃は防ぎきれなかったのではないか?そう感じたクロアは表情を青ざめさせ言葉にならない様子でコクレイの腕にしがみつく
一同が息を吞む中。ヴァレンチノとシルドラは余裕そうな表情でそれを見ていた
「アンタがそんな“私なりの挨拶”程度で負ける訳ないんでしょ?」
そう声を掛けてみると小さな軋む音が徐々に聞こえ始め、そのまま石像自体に無数のヒビが入っていき轟音と共にそれは一気に崩壊を始め、手首の部分の石像がシルドラめがけて投げ付けられる。
「そうこなくっちゃ…!」
飛んできた石像を次に召喚した淡い青色の巨大なスライム状の球で受け止めてそれを場外へ放り投げ返した
ようやく粉塵が収まり、姿が見えた彼の手元には先程まで杖として使っていた筈のモノが握られ、その先からは白銀の刀身が露わになった
「衰えたかと思ったけど…案外訛ってないのね “挨拶”も簡単に返しちゃうし。ってか私じゃなかったらさっきのは即死じゃない?」
「それは自分が言いたいね。全く……同期として遠慮がないのは今更だけど時と場合を考えるべきだ」
期待通り無傷のまま立っていた彼へ楽しそうに茶化してみるが、あきれた様子で返す。 彼が無事だったと知り会場は一層の盛り上がりを増し、クロア達も安堵の表情を浮かべる
「ジーク様!よかった…ご無事で……」
「俺もてっきりヤバいかと…っでも知らなかったっすけどその杖って仕込み系だったんっすね」
「ふふふっ。前に使ってたのを改良して貰ってね それより危ないから出来るだけ下がってなさい」
二人へ静かに微笑み、出来るだけリングから離れる様に促す。
「応援はしないが期待はしておくよ」
「素直に“頑張って”の一言ぐらい言ったらどうなのよ まぁいいわ」
リオンなりの応援を受け、シルドラも壇上へと上る
「さーて!長かったこの試合もついに最終決戦!そしてトリを飾るに相応しいお二人の登場!まずはBlue Rose!纏う蒼が隠すのは本音か腕か若いあの時の恋情か!紺碧の老獅子 ジーク=エイス=クルセード!
そしてRainbow Rose!半世紀?いいえ、永遠の二十歳です。年齢詐称の魔術師!シルドラ=レイ=ミラージュ!まさかの英雄様どうしの対決だぁぁあ!!そして今回は二人の同期でもあったヴァレンチノに来てもらいましたぞい!よろしくね~」
「うむ」
「よーっし!お互い準備が出来た所で…はじめ!」
総本部支部の英雄同士の対決と言う事で会場は今まで以上の歓声が会場に湧き上がる。
作者の試合開始の合図とともにシルドラは魔力を解放し、準決勝の時と同じ姿になる
「一気に行くわよ…ワン!」
彼女がカウントすると同時に足元の地面が地鳴りを起こしながら盛り上がり、みるみるうちに立派な髭を生やし、たくましい姿の巨大な男神を模した石像の上半身部分を作り上げた。 作り上げられた石像の手には巨大な槌らしきものが握りしめられている
「ツー!」
次のカウントと共に彼女が両腕を高々と掲げると、その石像も呼応するようにして槌を持った腕を高々と掲げる。 そして
「スリー! ジャッチメント・クラッシャー!!」
最後のカウントと共に高々と掲げていた腕をシルドラが振り下ろすと、石像もジークめがけて槌を振り下ろした。
辺りに響く轟音と粉塵でその場はしばらく見えなくなり会場は水を打った様に一気に静まり返る。 いくらジークでもいきなりのあの攻撃は防ぎきれなかったのではないか?そう感じたクロアは表情を青ざめさせ言葉にならない様子でコクレイの腕にしがみつく
一同が息を吞む中。ヴァレンチノとシルドラは余裕そうな表情でそれを見ていた
「アンタがそんな“私なりの挨拶”程度で負ける訳ないんでしょ?」
そう声を掛けてみると小さな軋む音が徐々に聞こえ始め、そのまま石像自体に無数のヒビが入っていき轟音と共にそれは一気に崩壊を始め、手首の部分の石像がシルドラめがけて投げ付けられる。
「そうこなくっちゃ…!」
飛んできた石像を次に召喚した淡い青色の巨大なスライム状の球で受け止めてそれを場外へ放り投げ返した
ようやく粉塵が収まり、姿が見えた彼の手元には先程まで杖として使っていた筈のモノが握られ、その先からは白銀の刀身が露わになった
「衰えたかと思ったけど…案外訛ってないのね “挨拶”も簡単に返しちゃうし。ってか私じゃなかったらさっきのは即死じゃない?」
「それは自分が言いたいね。全く……同期として遠慮がないのは今更だけど時と場合を考えるべきだ」
期待通り無傷のまま立っていた彼へ楽しそうに茶化してみるが、あきれた様子で返す。 彼が無事だったと知り会場は一層の盛り上がりを増し、クロア達も安堵の表情を浮かべる
「ジーク様!よかった…ご無事で……」
「俺もてっきりヤバいかと…っでも知らなかったっすけどその杖って仕込み系だったんっすね」
「ふふふっ。前に使ってたのを改良して貰ってね それより危ないから出来るだけ下がってなさい」
二人へ静かに微笑み、出来るだけリングから離れる様に促す。