― An EvilPurify ― 咲いて散るは薔薇の舞

ようやくリングの修繕作業が終わった所で青と虹の控室にのみアナウンスが行われる
「時間ッスね!ある意味で好都合だから頑張るッスよー」
「頑張りましょうね!」
「さてさて、行こうか」


「よっしゃぁ!決勝戦よ!!私の為に頑張ってよ?!」
『それは癪なので遠慮しますが…まぁここまで来ましたので』
「次は頼むよローゼ」
(任せんしゃい!)
各々は控室で士気を高め合い、そして会場へと向かった。



決勝戦と言う事もあり、会場の熱気や興奮は最高潮に達し、両チームが入場すると同時に今まで以上に歓声が沸き上がる
「青の支部長さーん!頑張れよー!」
「クラッシャーの姉ちゃんも気合入れろよ!」
「ジーク様ー!!応援しております!」

「実年齢に騙されてたけど…それでも俺は応援してますシルドラ様ー!」
『ぷっ…くくく…っww』
おだまり
「イザヨイ様ー!こっち向いてー♡」
「後ろの黒い兄ちゃんも気を取り直して頑張れよー!」
声援の一部分で一瞬イザヨイは吹き出しそうになったが、それを堪えて声援に応えながら両チームは中央のリング上へと到着した

「お、やっと来たか虹青チーム!さーてさて第一試合は誰から来るんかね?ん?」
「そうねぇ…誰でも良いんだけど……やっぱり私は最後として……」
「自分が行こう」
 どうしようか?と悩み合っていると鎖で巻き付けた棺桶を背負いながら一足先に壇上へと上がり、鎖を解いて鍵を開けておいた。
「一番はリオンさんッスね…」
「よーっし一番手は自分が行こうかな?」
あー!
わー!
初戦の時と同じように自分が一回戦へ行こうとすると本気で慌てた様子の二人が静止の為にとマントを掴もうとしたが、簡単にひらりとかわされてしまった
「冗談だよ(笑)ほら、デルタちゃんが行っといで」
「ふぇ?ああ、はいっ!行って参りますっ!!」
「デルタ支部長ー!頑張ってくださいッスー!!」

「ここに来て今度も養成学校の先輩後輩の試合となったぁあ!!まずはBlue Rose!Blue Rose!私の完璧の仮面を剥がして王子様!移ろう恋情は誰のモノ?!難攻不落の青薔薇姫!クロア=デルタ!Rainbow Rose!虚構の壁で全てを拒絶!内に秘めし思いは黒に隠す!孤高の冷息 リオン=レト!先程の試合でヴァレンチノに効き手を痛めつけられたけど影響はあるのかー?!そしてクロアはこっちの先輩を超える事は出来るのか?!
次回! ― An EvilPurify ― 咲いて散るは薔薇の舞 青の姫は黒い王子を射止める!お楽しみにー!」






























「…∑いや、ここまで来て続編に続かないろ!何だ今の次回予告は!!」
「だって事実だし…www」
「私がリオンさんを?」
「それに関しては秘密のたそやん。 ほれほれ!はじめ!」
グダグダな様子の中で開始された決勝戦第一試合。作者はそのまま壇上から飛び降り、少し離れた場所に作られていた簡易の仮設テントへ移動し、先に来させられていたアキと実況と解説を始めた。
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