― An EvilPurify ― 咲いて散るは薔薇の舞
「何かごめんってー…えっとそれより、勝者は!白姫こそ我がジャスティス!崇拝溺愛拘束は全て愛故です。色欲の白蛇!イザヨイ=ミコト!ほれ、終わったならさっさと医務室行けぇい!」
『雑な扱いですねぇ…』
呆れかえった様にそう呟き、指をパチンッと一度鳴らすと彼女を拘束していた魔法陣が消え去った。イザヨイの勝利を祝う声やカインを励ます声が聞こえる中。ようやく拘束から解かれたが、簡単に敗北してしまったこともあり酷く落ち込んだ表情のままリング下のチームメイトの元へと戻った
「ご、ごめんなさい…」
「気にする事は無いわ。まだ残り一戦が残っているでしょう?だけど…少し無様過ぎる負けだったから、契約金は半分にさせて頂くわね?」
「はーい…」
「ふふっ。そう落ち込むんじゃないわ さっき弾丸が色々飛んでて危なかったけど怪我は無かった?」
ジュウザからフォローと見せかけて一気に叩き落された事で、より落ち込んでしまったカインの肩に軽く手を置きながら優しく問いかけると、安堵した様に大きく頷き怪我は無かったと答えた
「さて…残りは英雄様一人となったけれど……ヴァラファール。貴方には期待しているわ」
「お任せくださいジュウザ様」
深く一礼をして彼女の返答に答えるとゆっくりとした足取りでリング上へと上った。
(さっきの黄色いのも医務室行っちゃったし二人っきりになったねー)
「…ローゼちゃん?いきなりピースなんかしてどうしたの?何か見えた?」
(いや、だから二人っきり…ってかリオンならこれぐらい簡単に伝わるわよ!何で分かんないかなー)
「∑棺桶そんなにバンバン叩いて次はどうしたの?!お腹でも空いた??リオンー帰って来てー……!って次私じゃない。ローゼちゃんとりあえずここに居てね?」
(了解ー)
簡単に伝わりやすいようにと両腕で大きな丸を作ってみせると、シルドラにも伝わったらしく指先のみで丸を作って合図を返し、リング上へと駆け上がった。
それを合図にリング端でテイクアウトしていた狸狐焼きをつまんでいた作者は慌てて立ち上がり、アナウンスを行う
「やってきました三回戦!さあこれで決勝進出はどっちかな~?!まずはWhite Rose!主人の手足となりて逆らうものは全て狩り尽くす!純白の猟犬 ヴァラファール=オルロジェ!対するRainbow Rose!半世紀?いいえ、永遠の二十歳です。年齢詐称の魔術師!シルドラ=レイ=ミラージュ!」(カンペ持参)
「∑ね、年齢詐称なんかしてないわよ!ちょっと見た目相応に言ってるだけよ!!」
「やめろシルドラ。同期として見苦しいぞ…いい加減認めろ」
「チノまでー…」
「ハハハ(笑)って事で始め!」
試合前から既に凹み気味になってしまったシルドラを他所に試合の開始宣言が行われ、やや無気力そうに腰に装備してある剣鞭を取ろうとした瞬間。既に槍を構えていたヴァラファールの先制攻撃によって阻まれ、後退しながら槍を避けて取り出そうとするがその度に腕を狙われるため、上手く行かず気が付くとリング端へと追い詰められていた。
『雑な扱いですねぇ…』
呆れかえった様にそう呟き、指をパチンッと一度鳴らすと彼女を拘束していた魔法陣が消え去った。イザヨイの勝利を祝う声やカインを励ます声が聞こえる中。ようやく拘束から解かれたが、簡単に敗北してしまったこともあり酷く落ち込んだ表情のままリング下のチームメイトの元へと戻った
「ご、ごめんなさい…」
「気にする事は無いわ。まだ残り一戦が残っているでしょう?だけど…少し無様過ぎる負けだったから、契約金は半分にさせて頂くわね?」
「はーい…」
「ふふっ。そう落ち込むんじゃないわ さっき弾丸が色々飛んでて危なかったけど怪我は無かった?」
ジュウザからフォローと見せかけて一気に叩き落された事で、より落ち込んでしまったカインの肩に軽く手を置きながら優しく問いかけると、安堵した様に大きく頷き怪我は無かったと答えた
「さて…残りは英雄様一人となったけれど……ヴァラファール。貴方には期待しているわ」
「お任せくださいジュウザ様」
深く一礼をして彼女の返答に答えるとゆっくりとした足取りでリング上へと上った。
(さっきの黄色いのも医務室行っちゃったし二人っきりになったねー)
「…ローゼちゃん?いきなりピースなんかしてどうしたの?何か見えた?」
(いや、だから二人っきり…ってかリオンならこれぐらい簡単に伝わるわよ!何で分かんないかなー)
「∑棺桶そんなにバンバン叩いて次はどうしたの?!お腹でも空いた??リオンー帰って来てー……!って次私じゃない。ローゼちゃんとりあえずここに居てね?」
(了解ー)
簡単に伝わりやすいようにと両腕で大きな丸を作ってみせると、シルドラにも伝わったらしく指先のみで丸を作って合図を返し、リング上へと駆け上がった。
それを合図にリング端でテイクアウトしていた狸狐焼きをつまんでいた作者は慌てて立ち上がり、アナウンスを行う
「やってきました三回戦!さあこれで決勝進出はどっちかな~?!まずはWhite Rose!主人の手足となりて逆らうものは全て狩り尽くす!純白の猟犬 ヴァラファール=オルロジェ!対するRainbow Rose!半世紀?いいえ、永遠の二十歳です。年齢詐称の魔術師!シルドラ=レイ=ミラージュ!」(カンペ持参)
「∑ね、年齢詐称なんかしてないわよ!ちょっと見た目相応に言ってるだけよ!!」
「やめろシルドラ。同期として見苦しいぞ…いい加減認めろ」
「チノまでー…」
「ハハハ(笑)って事で始め!」
試合前から既に凹み気味になってしまったシルドラを他所に試合の開始宣言が行われ、やや無気力そうに腰に装備してある剣鞭を取ろうとした瞬間。既に槍を構えていたヴァラファールの先制攻撃によって阻まれ、後退しながら槍を避けて取り出そうとするがその度に腕を狙われるため、上手く行かず気が付くとリング端へと追い詰められていた。