― An EvilPurify ― 咲いて散るは薔薇の舞
咄嗟に行った防御姿勢に、ヴァレンチノは関心したように口を開いた。
「ふむ…私が稽古していた時よりは反応速度も上がっているようだな」
「いつまでも蹴られてばかりには行かないんですよ」
余裕が無く吐き捨てる様に返事を返す彼とは対照的に和やかな状況で二人は試合を観戦し、イザヨイはヴァレンチノの足技に呟いた
『あれが元祖なんですねー。流石…と言うべきでしょうか』
「そうよ~若い頃のチノなんかとにかく足癖悪かったから、蹴られたらイチコロ☆よ」
『「あっはっはっは」』(楽観)
完全に応援する気が無いらしい二人に別の怒りを覚えつつ、右手のみで剣を持って突きを放つが、ロングソードによりその切っ先が弾かれ軽やかに身がかわされ、その勢いを利用して同じく突きを返されそうになった所でその場にしゃがみ込み、向きを変た剣脊の部分で彼女の足元に叩き付ける。
「っ?!」
急な足元への攻撃によりバランスを崩したヴァレンチノは受け身を取ろうとしたが、その際に剣を地面に落としてしまった
「しまっ…!」
先に受け身を取ってから落とした剣へ手を伸ばそうとしたが、それよりも先にリオンが足元に落ちていた剣を場外へと蹴り落とした。
「…そう来る…か。だが、その程度で勝ったつもりか?」
「まさか。母上に限ってそれはあり得ない事ぐらい昔の稽古で嫌になる程に叩き込まれましたので」
キッパリと冷静に言い返す態度にヴァレンチノは楽しそうに笑みを浮かべる
「ふっふふふ。昔は知らずに得意気になっておったな…」
「その後泣かされた苦い思い出しかありませんので」
「そうだったな…ふふふっ」
ジュウザの誘いに対して最初はあまり期待しないままに参加したイベントであったが、しばらく手合わせもしなかった息子の成長を改めて感じ、いつになく穏やかに微笑んだ。
一度気持ちを切り替える為に大きく深呼吸を行い、腰に挿したままだった鞘を取り、それを構え直す
お互い同時に駆け、先に振り下ろされる鞘を剣で受け止める。その隙にと足技を放とうとするが先読みされていたらしく掌手によって弾き返された。 着地の際にやや上手く行かず、バランスを少し崩した所でヴァレンチノは彼の右手の甲めがけて鞘による突きを放ち、その衝撃によって持っていた手から剣が落ちると同時にそれを拾い上げてリオンの首元寸前にそれを近付けた。
「私の剣を封じるまでは良かったが…まだ詰めが甘いな これで終わりだリオン」
「はぁ…えぇそうですね。降参ですよ 母上」
これ以上は勝てる見込みがないと悟ったリオンは溜め息交じりに負けを認めた。 途中から緊張によって静まり返っていた会場もそれを合図に歓声を上げ始め、作者が壇上へと上ってアナウンスをする
「おっつかれ~!勝者は!White Rose!昼は武器商!夜は酒場のマスター!魔物と酔っ払いには容赦しない絶対零度の女主人 ヴァレンチノ=レト!いやーおめでとう!容赦がない!」
「指導の一環だ」
「キッパリハッキリ言い切られたぁぁああっ!!えー…とりあえずリオンは医務室にGoね。」
「これぐらい平気だ」
「ええい問答無用じゃ!フール!」
「はいよー」
「∑やめろっ!来るなっ!!」
本気で嫌がるリオンを半ば強制的に医務室へと連行させている間に次の対戦相手組の準備を促す。
「ふむ…私が稽古していた時よりは反応速度も上がっているようだな」
「いつまでも蹴られてばかりには行かないんですよ」
余裕が無く吐き捨てる様に返事を返す彼とは対照的に和やかな状況で二人は試合を観戦し、イザヨイはヴァレンチノの足技に呟いた
『あれが元祖なんですねー。流石…と言うべきでしょうか』
「そうよ~若い頃のチノなんかとにかく足癖悪かったから、蹴られたらイチコロ☆よ」
『「あっはっはっは」』(楽観)
完全に応援する気が無いらしい二人に別の怒りを覚えつつ、右手のみで剣を持って突きを放つが、ロングソードによりその切っ先が弾かれ軽やかに身がかわされ、その勢いを利用して同じく突きを返されそうになった所でその場にしゃがみ込み、向きを変た剣脊の部分で彼女の足元に叩き付ける。
「っ?!」
急な足元への攻撃によりバランスを崩したヴァレンチノは受け身を取ろうとしたが、その際に剣を地面に落としてしまった
「しまっ…!」
先に受け身を取ってから落とした剣へ手を伸ばそうとしたが、それよりも先にリオンが足元に落ちていた剣を場外へと蹴り落とした。
「…そう来る…か。だが、その程度で勝ったつもりか?」
「まさか。母上に限ってそれはあり得ない事ぐらい昔の稽古で嫌になる程に叩き込まれましたので」
キッパリと冷静に言い返す態度にヴァレンチノは楽しそうに笑みを浮かべる
「ふっふふふ。昔は知らずに得意気になっておったな…」
「その後泣かされた苦い思い出しかありませんので」
「そうだったな…ふふふっ」
ジュウザの誘いに対して最初はあまり期待しないままに参加したイベントであったが、しばらく手合わせもしなかった息子の成長を改めて感じ、いつになく穏やかに微笑んだ。
一度気持ちを切り替える為に大きく深呼吸を行い、腰に挿したままだった鞘を取り、それを構え直す
お互い同時に駆け、先に振り下ろされる鞘を剣で受け止める。その隙にと足技を放とうとするが先読みされていたらしく掌手によって弾き返された。 着地の際にやや上手く行かず、バランスを少し崩した所でヴァレンチノは彼の右手の甲めがけて鞘による突きを放ち、その衝撃によって持っていた手から剣が落ちると同時にそれを拾い上げてリオンの首元寸前にそれを近付けた。
「私の剣を封じるまでは良かったが…まだ詰めが甘いな これで終わりだリオン」
「はぁ…えぇそうですね。降参ですよ 母上」
これ以上は勝てる見込みがないと悟ったリオンは溜め息交じりに負けを認めた。 途中から緊張によって静まり返っていた会場もそれを合図に歓声を上げ始め、作者が壇上へと上ってアナウンスをする
「おっつかれ~!勝者は!White Rose!昼は武器商!夜は酒場のマスター!魔物と酔っ払いには容赦しない絶対零度の女主人 ヴァレンチノ=レト!いやーおめでとう!容赦がない!」
「指導の一環だ」
「キッパリハッキリ言い切られたぁぁああっ!!えー…とりあえずリオンは医務室にGoね。」
「これぐらい平気だ」
「ええい問答無用じゃ!フール!」
「はいよー」
「∑やめろっ!来るなっ!!」
本気で嫌がるリオンを半ば強制的に医務室へと連行させている間に次の対戦相手組の準備を促す。