― An EvilPurify ― 咲いて散るは薔薇の舞
三十分の休憩の後。準決勝の開始を合図するアナウンスが行われた
「はーっ…あー…やーっと出番ね!」
待ちくたびれたと言わんばかりにシルドラはその場で大きな伸びと溜息を吐いた。 それにつられるようにしてイザヨイとリオンもその場で欠伸交じりの伸びを行う
「お次は優勝候補のWhiteだから頑張って頂戴ね?」
『そう仰るなら英雄様にも奮闘して頂きたいですねぇ…ああでも、レト先輩はお母様とお相手でしょうから…ねぇ?』
「勝手に決めるな。母上とて流石に身内を相手に指名しないだろう…可能性が高いとすれば同期だったシルドラじゃないのか?」
「まっさかぁ~(笑)チノに限って同期を撃退しないわよ♪」
他愛ない話を交わし、ある程度のリラックスが出来た所でシルドラが入口へ向かおうと声を掛け、彼らは控え室を後にした
「はぁぁぁぁ……もうダメ…心臓潰れそう。」
「うるさいわねぇ全く…ここからが本番だと言うのに…」
ソファーに膝を抱え何度も溜息を吐きながら座るカインに、離れた場所で椅子に座りながらヴァラファールが淹れた紅茶を嗜んでいたジュウザは呆れた様子で眺めていた
「無理もないな…先程のは準備運動程度だったが次は…英雄もいるからな…」
腰に挿していた剣を磨きながらヴァレンチノは独り言のように呟く
(それが問題なのよ。って言えたらどんなに楽か…うぅぅ…)
思わず本音が出そうになった所でぐっと堪え、大きな深呼吸をして気持ちを整えてから足のホルダーへ銃を装備して装備を整えた。それを合図に二人も身支度を整える
「さて…三人とも準備は整ったようだから行きましょうか。狙うは優勝。ただそれだけよ」
薄く微笑みながら毅然とした態度で言い放ち、彼女を先頭にして控室を後にした。
会場へと到着すると同時に、会場に設置されている巨大なモニターには各々の姿が大きく映し出され、準決勝を待ちわびていた会場からは大きな歓声が沸き上がる
「へいへーい!準決勝もこの私!黄昏哀愁が審判を務める事になりましたぞーい!!よろしく~!」
リングの上でマイク片手にぴょんぴょんと跳ねながらアナウンスをする作者にリング前へと到着した一同の表情が曇る。
「なんじゃいその表情は!この休憩時間の間に私はお前たちのリングネームを必死に考えてやってたんだぞ!そしてこの話が初登場なんだからもう少しぐらいは居させろ!!はい、一回戦始めるから位置に付く!!」
ぺチぺチと手を叩きながら合図を送る作者に対し、移動しながら彼らは溜息を吐く
『なんというか…自由度高いですねぇ…』
「今まで登場出来なかった鬱憤が爆発しているみたいだな…」
「あんな変なリングネーム嫌なんだけど……それより、誰から行「初戦はお前だ。リオン」
シルドラが二人へ問いかけようとした時だった。一足先にリング上へと上っていた人物が彼を指名した。
「はーっ…あー…やーっと出番ね!」
待ちくたびれたと言わんばかりにシルドラはその場で大きな伸びと溜息を吐いた。 それにつられるようにしてイザヨイとリオンもその場で欠伸交じりの伸びを行う
「お次は優勝候補のWhiteだから頑張って頂戴ね?」
『そう仰るなら英雄様にも奮闘して頂きたいですねぇ…ああでも、レト先輩はお母様とお相手でしょうから…ねぇ?』
「勝手に決めるな。母上とて流石に身内を相手に指名しないだろう…可能性が高いとすれば同期だったシルドラじゃないのか?」
「まっさかぁ~(笑)チノに限って同期を撃退しないわよ♪」
他愛ない話を交わし、ある程度のリラックスが出来た所でシルドラが入口へ向かおうと声を掛け、彼らは控え室を後にした
「はぁぁぁぁ……もうダメ…心臓潰れそう。」
「うるさいわねぇ全く…ここからが本番だと言うのに…」
ソファーに膝を抱え何度も溜息を吐きながら座るカインに、離れた場所で椅子に座りながらヴァラファールが淹れた紅茶を嗜んでいたジュウザは呆れた様子で眺めていた
「無理もないな…先程のは準備運動程度だったが次は…英雄もいるからな…」
腰に挿していた剣を磨きながらヴァレンチノは独り言のように呟く
(それが問題なのよ。って言えたらどんなに楽か…うぅぅ…)
思わず本音が出そうになった所でぐっと堪え、大きな深呼吸をして気持ちを整えてから足のホルダーへ銃を装備して装備を整えた。それを合図に二人も身支度を整える
「さて…三人とも準備は整ったようだから行きましょうか。狙うは優勝。ただそれだけよ」
薄く微笑みながら毅然とした態度で言い放ち、彼女を先頭にして控室を後にした。
会場へと到着すると同時に、会場に設置されている巨大なモニターには各々の姿が大きく映し出され、準決勝を待ちわびていた会場からは大きな歓声が沸き上がる
「へいへーい!準決勝もこの私!黄昏哀愁が審判を務める事になりましたぞーい!!よろしく~!」
リングの上でマイク片手にぴょんぴょんと跳ねながらアナウンスをする作者にリング前へと到着した一同の表情が曇る。
「なんじゃいその表情は!この休憩時間の間に私はお前たちのリングネームを必死に考えてやってたんだぞ!そしてこの話が初登場なんだからもう少しぐらいは居させろ!!はい、一回戦始めるから位置に付く!!」
ぺチぺチと手を叩きながら合図を送る作者に対し、移動しながら彼らは溜息を吐く
『なんというか…自由度高いですねぇ…』
「今まで登場出来なかった鬱憤が爆発しているみたいだな…」
「あんな変なリングネーム嫌なんだけど……それより、誰から行「初戦はお前だ。リオン」
シルドラが二人へ問いかけようとした時だった。一足先にリング上へと上っていた人物が彼を指名した。