― An EvilPurify ― 咲いて散るは薔薇の舞
「はい、おしまい~」
「∑??!あれ?え?オレ…??」
「え?!もう終わったの?!えっと…勝者は!纏う蒼が隠すのは本音か腕か若いあの時の恋情か!紺碧の老獅子 ジーク=エイス=クルセード!
分かってた!分かってたけど面白味がっ!おい、もっと頑張れよ主人公!!下剋上とか」
「これ以上は流石に無茶振りすぎてもうダメ…;」
先程まで張り詰めていた緊張の糸が切れたかのようにその場に力なく座り込んだ。 少し離れたところで苛立った様に舌打ちをするエトワルの姿があったが、ようやくプレッシャーから解放された方気持ちの方が強いのか気にする様子もない
ゆっくりとした足取りで階段を降りて来たジークを二人が駆け寄って出迎えた
「お疲れさまでしたジーク様!鮮やかな動きで…凄かったです!」
「流石でしたッス!!あそこまで追い詰められてからの一撃…痺れるッス!」
「はっはっはっは。そんなに褒められる事はやってないよ 只ちょっと応用で対応しただけさ…でもありがとう。さて、あとは頑張ってねお二人さん」
「りょ、了解ですっ!」
「任せてくださいッス!」
二人の返事を聞いた彼は安心そうに軽く頷きながらそのまま間を通り抜け、少し離れた場所で疲れた様子で一息吐いてから観戦する事にした
「身体能力は良いが数合わせ程度に選んだのがミスだったな…ちっ。おい、アルバトロ!次は貴様だ!!」
「∑俺ですか?!」
「他に誰がいる?解っているだろうがさっきのフレイアみたいに無様に負ける事は許さん。貴様ら派遣部隊が異動する先は支部長である俺らが権限を握っていることを忘れるな」
「はいはい解ってますよ~ …はぁぁ…」
傲慢な態度に思わずため息が漏れ、普段からこんな人の側近をやっているリュミエールはきっと大変だろうな…と思い視線を向けたが
「ご機嫌斜めなエトワル様もとーっても可愛いです~♡眉間に皺を寄せちゃって舌打ち姿!私のアルバムの中では初めてなので頂きますね!!」
きゃあきゃあとはしゃぎながら満面の笑みで(どこからか)取り出したカメラで様々な角度から彼を撮る姿はまるで弟を溺愛する姉の様でもあったが、その様子にアキは眼を丸くし頬を引きつらせた
(Σ?!あの傲慢さを受け入れてるのっ?!ってか写真めっちゃ撮るなぁ…;)
「おーいアッキー!来るなら早くおいでや~ そっちはいつもの事だから」
(普段からこうなんだ…)
うわぁ…とやや引き気味になりながら階段を上ってリング上へと上がり、ぐるっと辺りを大きく見回して弟が何処かで観戦していないかを探してからその場で大きく伸びをした。
「お次はアキさん…ッスね」
「それなら私が行きます!」
「えぇ?!あー…えっとそうッスよね。怪我しそうになったら絶対棄権してくださいッスよ?」
「う、うん…分かった」
何かあってからは遅いからね!と言いたげな勢いに圧倒されつつ、大丈夫。頷くとそれを合図に彼女は一言よし。とだけ言ってクロアの背中を大きく押してリング上へと向かわせた。
「∑??!あれ?え?オレ…??」
「え?!もう終わったの?!えっと…勝者は!纏う蒼が隠すのは本音か腕か若いあの時の恋情か!紺碧の老獅子 ジーク=エイス=クルセード!
分かってた!分かってたけど面白味がっ!おい、もっと頑張れよ主人公!!下剋上とか」
「これ以上は流石に無茶振りすぎてもうダメ…;」
先程まで張り詰めていた緊張の糸が切れたかのようにその場に力なく座り込んだ。 少し離れたところで苛立った様に舌打ちをするエトワルの姿があったが、ようやくプレッシャーから解放された方気持ちの方が強いのか気にする様子もない
ゆっくりとした足取りで階段を降りて来たジークを二人が駆け寄って出迎えた
「お疲れさまでしたジーク様!鮮やかな動きで…凄かったです!」
「流石でしたッス!!あそこまで追い詰められてからの一撃…痺れるッス!」
「はっはっはっは。そんなに褒められる事はやってないよ 只ちょっと応用で対応しただけさ…でもありがとう。さて、あとは頑張ってねお二人さん」
「りょ、了解ですっ!」
「任せてくださいッス!」
二人の返事を聞いた彼は安心そうに軽く頷きながらそのまま間を通り抜け、少し離れた場所で疲れた様子で一息吐いてから観戦する事にした
「身体能力は良いが数合わせ程度に選んだのがミスだったな…ちっ。おい、アルバトロ!次は貴様だ!!」
「∑俺ですか?!」
「他に誰がいる?解っているだろうがさっきのフレイアみたいに無様に負ける事は許さん。貴様ら派遣部隊が異動する先は支部長である俺らが権限を握っていることを忘れるな」
「はいはい解ってますよ~ …はぁぁ…」
傲慢な態度に思わずため息が漏れ、普段からこんな人の側近をやっているリュミエールはきっと大変だろうな…と思い視線を向けたが
「ご機嫌斜めなエトワル様もとーっても可愛いです~♡眉間に皺を寄せちゃって舌打ち姿!私のアルバムの中では初めてなので頂きますね!!」
きゃあきゃあとはしゃぎながら満面の笑みで(どこからか)取り出したカメラで様々な角度から彼を撮る姿はまるで弟を溺愛する姉の様でもあったが、その様子にアキは眼を丸くし頬を引きつらせた
(Σ?!あの傲慢さを受け入れてるのっ?!ってか写真めっちゃ撮るなぁ…;)
「おーいアッキー!来るなら早くおいでや~ そっちはいつもの事だから」
(普段からこうなんだ…)
うわぁ…とやや引き気味になりながら階段を上ってリング上へと上がり、ぐるっと辺りを大きく見回して弟が何処かで観戦していないかを探してからその場で大きく伸びをした。
「お次はアキさん…ッスね」
「それなら私が行きます!」
「えぇ?!あー…えっとそうッスよね。怪我しそうになったら絶対棄権してくださいッスよ?」
「う、うん…分かった」
何かあってからは遅いからね!と言いたげな勢いに圧倒されつつ、大丈夫。頷くとそれを合図に彼女は一言よし。とだけ言ってクロアの背中を大きく押してリング上へと向かわせた。