― An EvilPurify ― 咲いて散るは薔薇の舞
張り詰めた空気の中。紅茶を嗜んでいたジュウザは飲み終えた紅茶をソーサーへ乗せてヴァラファールへと返し、立ち上がろうとした所で彼女はクロアへ声を掛けた
「デルタちゃん長い定例会議お疲れ様。お疲れでしょうから良かったら私の犬が淹れた紅茶はいかが?勿論隣の従者ちゃんも ああ、後お菓子もあるから」
「わぁ!良いんですか?!ありがとうございます!」
「俺もッスか!じゃあお言葉に甘えて…」
純粋に喜び合うクロアとコクレイにジュウザは内心で笑みつつ、ヴァラファールへ二人分の紅茶を淹れさせてから一番に退出した
(ふぅん足止めか…人材は必要だから俺も急ぐしかないな)
ジュウザの行動を理解したエトワルは即座にリュミエールを呼び、自身を抱っこさせてから急ぎ足で退出した
「どうやら白と緑さんは本気見たいッスねー。どうするんですか?支部ちょー。俺とお前は確実として…あと一人」
「他に入れる必要ねぇだろ数合わせで十分だ。だから…」
そこで言葉を切ったセドは気だるげに立ち上がり、本日の書類を片付けていたグレアの元へと歩み寄った。何か用事だろうか?と彼の方を向いた瞬間だった
腰に差していた刀を鞘に納めたまま手に持ち、先端の柄頭部分を彼のみぞおちめがけて一気に突き上げた
『ぅぐっ?!』
突然の衝撃にグレアは低く呻きながら一瞬で気絶してしまい、力なくその場に倒れこんだ。その光景を見下ろしたまま何事もなく刀を差し直したセドは彼の襟首を掴んで上半身部分だけを起こさせた
「これで三人一組だ」
「流石サースリスト支部長だー中々勇気のいる事ですよー?本部支部長のお人形さんに手出すなんて」
「退魔師なら何でもいいんだろ?さっさと行くぞ」
「今度から通り名が増えそうですねー辻斬りのついでに人攫い。って」
「ああ゛?!」
「そうキャンキャン吠えるなって ってか引っ張って行くつもりか?」
「?いや、だって刀より重いのとか持ちたくないし」
「……流石に止めてやれ。俺が担ぐから」
当たり前の様に引きずって連れて行こうとするセドに呆れた表情をしつつ、流石にグレアが不憫に感じたフォルカスは自分の肩に担ぎ上げてから一緒に歩き出した
「ヒガン支部長ヒガン支部長!僕らはどんな方にします~?」
「トーナメントとか賞品とかくだらねぇからんなもん興味ねぇんだが…」
「えー…とりあえずメンバー探しに行きましょうよ~!」
「お、おいっルクト!!」
あまり乗り気ではないヒガンの手をしっかりと掴みんだベヴェルクトはやや強引に彼を会議室の外へ連れ出していったが…
「この紅茶の淹れ方上手よね~」
「俺も親父からせめて淹れられる様に。って日々練習させられたんっすけどこんなにこだわったの何て真似できないっすねー」
ジュウザから貰った紅茶を二人は状況を忘れて嗜み、そしてお菓子も幾つか口に運んでいた。
「デルタちゃん長い定例会議お疲れ様。お疲れでしょうから良かったら私の犬が淹れた紅茶はいかが?勿論隣の従者ちゃんも ああ、後お菓子もあるから」
「わぁ!良いんですか?!ありがとうございます!」
「俺もッスか!じゃあお言葉に甘えて…」
純粋に喜び合うクロアとコクレイにジュウザは内心で笑みつつ、ヴァラファールへ二人分の紅茶を淹れさせてから一番に退出した
(ふぅん足止めか…人材は必要だから俺も急ぐしかないな)
ジュウザの行動を理解したエトワルは即座にリュミエールを呼び、自身を抱っこさせてから急ぎ足で退出した
「どうやら白と緑さんは本気見たいッスねー。どうするんですか?支部ちょー。俺とお前は確実として…あと一人」
「他に入れる必要ねぇだろ数合わせで十分だ。だから…」
そこで言葉を切ったセドは気だるげに立ち上がり、本日の書類を片付けていたグレアの元へと歩み寄った。何か用事だろうか?と彼の方を向いた瞬間だった
腰に差していた刀を鞘に納めたまま手に持ち、先端の柄頭部分を彼のみぞおちめがけて一気に突き上げた
『ぅぐっ?!』
突然の衝撃にグレアは低く呻きながら一瞬で気絶してしまい、力なくその場に倒れこんだ。その光景を見下ろしたまま何事もなく刀を差し直したセドは彼の襟首を掴んで上半身部分だけを起こさせた
「これで三人一組だ」
「流石サースリスト支部長だー中々勇気のいる事ですよー?本部支部長のお人形さんに手出すなんて」
「退魔師なら何でもいいんだろ?さっさと行くぞ」
「今度から通り名が増えそうですねー辻斬りのついでに人攫い。って」
「ああ゛?!」
「そうキャンキャン吠えるなって ってか引っ張って行くつもりか?」
「?いや、だって刀より重いのとか持ちたくないし」
「……流石に止めてやれ。俺が担ぐから」
当たり前の様に引きずって連れて行こうとするセドに呆れた表情をしつつ、流石にグレアが不憫に感じたフォルカスは自分の肩に担ぎ上げてから一緒に歩き出した
「ヒガン支部長ヒガン支部長!僕らはどんな方にします~?」
「トーナメントとか賞品とかくだらねぇからんなもん興味ねぇんだが…」
「えー…とりあえずメンバー探しに行きましょうよ~!」
「お、おいっルクト!!」
あまり乗り気ではないヒガンの手をしっかりと掴みんだベヴェルクトはやや強引に彼を会議室の外へ連れ出していったが…
「この紅茶の淹れ方上手よね~」
「俺も親父からせめて淹れられる様に。って日々練習させられたんっすけどこんなにこだわったの何て真似できないっすねー」
ジュウザから貰った紅茶を二人は状況を忘れて嗜み、そしてお菓子も幾つか口に運んでいた。