― An EvilPurify ― 咲いて散るは薔薇の舞
休憩時間が30分を過ぎようとした辺りで作者によるアナウンスが場内へ響き渡った
「第三試合はBlue RoseとGreen Roseですよー。出場してくれる6人は準備してねー あ、ちょっとなら遅れても良いぞい!リングネーム考えてるから」
先程までの機械的なグレアのアナウンスとは違い、自由度が随分と高いアナウンスにBlue Roseの控室でくつろいでいたジークはのんびりした様子で静かに笑った
「気楽なアナウンスだね~ 普段聞き慣れてるのとは違うから違和感あるけど」
「ようやくッスね!ここは一気にガツーンとやっちゃいましょうよ!」
片手を拳の形にしもう片方を広げてバシッっと音を立てて気合を入れた
「うん…!この試合だけでも絶対に勝とうね!」
気合を入れ直したコクレイに勇気づけられたのか、ソファーに座ったまま大きなため息を吐き続けていたクロアは一気に立ち上がって大きく頷いた。 その二人の光景を眺めていたジークも軽く頷きそして立ち上がった。
そのまま控室を後にして目の前の入り口に向けて歩みを進めた
通路が薄暗かった分。リングのある屋外へと出た途端に眩しさで少し目を細めていると、既に席に着いている観客達からは期待に満ちた歓声が上がる
「頑張れよー!応援してるぞー!」
「キャー!♡ジーク様!!」
「アキさーん頑張れよー!」
「エトワルさん今日も愛らしい笑顔ですねー!!」
様々な方から聞こえる声援にクロアは何度も足を止めてお辞儀をし、それに合わせてコクレイも足を止めて手を振って返していたがジークは声援に応え(られないので)声のする方を軽く見まわしていた。
隣の通路から姿を現したGreen Roseは相変わらず先頭を歩くリュミエールがエトワルを抱っこする形で歩みを進め、その後ろをアキとリックが緊張した面持ちで続き手を振って応えていた
「エトワル様大人気ですよね~」
「フンッ…それだけ見た目で判断する奴が多いって事だ」
「はぁぁ…やっぱ緊張するけどトウカ居ないかな~」
「み、身内が相手なんて……それも上司…」
嘲笑にも似た笑みを浮かべるエトワルがリング付近に到着し、その場で下ろして貰った彼は一番手として最後尾で緊張と身内が相手と言うプレッシャーで怯んでいたリックを指名した
「∑えぇぇええ?!!本気で言っているんですかっ?!こ、これだけは勘弁してくださいよ;ラングドリーヌさんやデルタ支部長に剣を向けるなんて出来ないですって!」
「黙れ。これはGreen Roseチームのリーダーである俺からの命令だ つべこべ言ってないでさっさと行け!」
「うぅ…あんまりだ…」
大きく肩を落としながら重い足取りで壇上へと到着した
「一番手はフレイアッスね…ってかいつの間にあっちへ就いてたんっすかね」
「そうねぇ…でも私は出来たらアキさんがお相手の方が良いし…」
「それじゃあ、自分が行くとするよ」
相談する二人を他所に、そう告げてリングへ上るための階段へ向かって行ったジークへ慌てて二人が止めに入る
「お、お待ちくださいジーク様っ!!流石に彼に対して英雄様を向けるなんて!」
「どう考えたって俺らより強いんですから待って欲しいッス!!」
「あっははは強さは関係ないよ。じゃあ、少し順番と地位を考えてみようか デルタちゃんは?」
「わ、私はえっと…支部長ですし…チームでは大将?」
「うんうん、ラングドリーヌちゃんは?」
「俺はー…側近で……副将?」
「そう、って事で自分はしがない直轄隊員だから先鋒で十分だよ」
悩みながら答えてくれた二人へ呟くように返しながらリング上へと上がった。
「第三試合はBlue RoseとGreen Roseですよー。出場してくれる6人は準備してねー あ、ちょっとなら遅れても良いぞい!リングネーム考えてるから」
先程までの機械的なグレアのアナウンスとは違い、自由度が随分と高いアナウンスにBlue Roseの控室でくつろいでいたジークはのんびりした様子で静かに笑った
「気楽なアナウンスだね~ 普段聞き慣れてるのとは違うから違和感あるけど」
「ようやくッスね!ここは一気にガツーンとやっちゃいましょうよ!」
片手を拳の形にしもう片方を広げてバシッっと音を立てて気合を入れた
「うん…!この試合だけでも絶対に勝とうね!」
気合を入れ直したコクレイに勇気づけられたのか、ソファーに座ったまま大きなため息を吐き続けていたクロアは一気に立ち上がって大きく頷いた。 その二人の光景を眺めていたジークも軽く頷きそして立ち上がった。
そのまま控室を後にして目の前の入り口に向けて歩みを進めた
通路が薄暗かった分。リングのある屋外へと出た途端に眩しさで少し目を細めていると、既に席に着いている観客達からは期待に満ちた歓声が上がる
「頑張れよー!応援してるぞー!」
「キャー!♡ジーク様!!」
「アキさーん頑張れよー!」
「エトワルさん今日も愛らしい笑顔ですねー!!」
様々な方から聞こえる声援にクロアは何度も足を止めてお辞儀をし、それに合わせてコクレイも足を止めて手を振って返していたがジークは声援に応え(られないので)声のする方を軽く見まわしていた。
隣の通路から姿を現したGreen Roseは相変わらず先頭を歩くリュミエールがエトワルを抱っこする形で歩みを進め、その後ろをアキとリックが緊張した面持ちで続き手を振って応えていた
「エトワル様大人気ですよね~」
「フンッ…それだけ見た目で判断する奴が多いって事だ」
「はぁぁ…やっぱ緊張するけどトウカ居ないかな~」
「み、身内が相手なんて……それも上司…」
嘲笑にも似た笑みを浮かべるエトワルがリング付近に到着し、その場で下ろして貰った彼は一番手として最後尾で緊張と身内が相手と言うプレッシャーで怯んでいたリックを指名した
「∑えぇぇええ?!!本気で言っているんですかっ?!こ、これだけは勘弁してくださいよ;ラングドリーヌさんやデルタ支部長に剣を向けるなんて出来ないですって!」
「黙れ。これはGreen Roseチームのリーダーである俺からの命令だ つべこべ言ってないでさっさと行け!」
「うぅ…あんまりだ…」
大きく肩を落としながら重い足取りで壇上へと到着した
「一番手はフレイアッスね…ってかいつの間にあっちへ就いてたんっすかね」
「そうねぇ…でも私は出来たらアキさんがお相手の方が良いし…」
「それじゃあ、自分が行くとするよ」
相談する二人を他所に、そう告げてリングへ上るための階段へ向かって行ったジークへ慌てて二人が止めに入る
「お、お待ちくださいジーク様っ!!流石に彼に対して英雄様を向けるなんて!」
「どう考えたって俺らより強いんですから待って欲しいッス!!」
「あっははは強さは関係ないよ。じゃあ、少し順番と地位を考えてみようか デルタちゃんは?」
「わ、私はえっと…支部長ですし…チームでは大将?」
「うんうん、ラングドリーヌちゃんは?」
「俺はー…側近で……副将?」
「そう、って事で自分はしがない直轄隊員だから先鋒で十分だよ」
悩みながら答えてくれた二人へ呟くように返しながらリング上へと上がった。