― An EvilPurify ― 咲いて散るは薔薇の舞
フォルカスが準備を終えたので、セドも同じ様に腰に下げている豪奢な鞘から少し刃こぼれした刀を取り出し、それを目の前の二人に向けて挑発するように突き出した。 その刀を見た途端。ヴァレンチノの表情が歪んだ
「あ、あの豪奢な鞘に白銀の刀身…鍔には桜が象られた刀は 華ノ国の名刀 朧…っ!!私がわざわざお得意様の為にと現地に出向いて安価で仕入れてやったというのに…あんなオンボロにされるとは!!」
「レト様?大丈夫でしょうか…?」
「おい!オルロジェ!!貴様は私のサポートに回れ!私はあの大馬鹿者を粛正するっ!!」
「∑は、はい!」
怒気を含んだ声で急に命じられた為。少し戸惑い気味に返事を返すと、彼女は無言のまま羽織っていたローブを脱ぎ場外へと投げ捨て、鞘に納めたままのロングソードを手に持った
その光景にセドは思わず余裕気に噴き出した
「そんな鞘に入れたままの剣なんかで勝てると本気で思ってるのかよww第一バーさんが相手じゃ負ける気なんてねぇな!!」
「ふっ。たまにはロートルを敬うのも必要であるぞ?」
「おっふ…チノさんブチ切れですやん; 開始!!そして退散っ!」
静かに微笑む彼女の表情にビビりつつ、開始の合図と共に作者は一目散にリングから飛び降りて屋台のある方へと避難して行った。
作者が逃げ去った事を合図に、真っ先にセドがヴァレンチノめがけ突きを行う形で一直線に駆け出し、その背後からフォルカスが回り込むようにして駆け出した
「まずはアンタからさっさと退場して貰うぜ!!」
「勢いはあるみたいだが…」
自身めがけ一直線に駆けて来るセドの様子を静かに観察していあ彼女は一旦そこで言葉を切ると、刃先が触れる寸前の所で身をかわし、そのままの流れで軽く屈んでからセドの腹部めがけて一気に蹴りを放った。
「ぐぁっ!?…ってめぇっ!!」
「戦闘経験…いや、構え方と言い扱い方が我流過ぎて荒いな。」
やれやれ…と言わんばかりに地面に膝を付いて咳き込むセドに呟いていると背後で影が伸び、空を切る音と共にヴァレンチノへ鎌が一気に振り下ろされそうになったが刃先部分へ槍の矛先がぶつけられた事で軌道がズレ、地面へと突き刺さった
「ちょ、俺は貴方と戦う気なんて毛頭無いですよ」
引きつった様な笑みを浮かべながら槍の持ち主であるヴァラファールへそう告げるが、何も感情を映さない瞳で彼を見下ろしながら
「ジュウザ様の為であり…今レト様はお取込み中ですので」
「ほぅ…良い腕だな」
「感謝致します。」
視線を軽く後ろに向けながら少し目を丸くしながら感心する彼女へ、背中合わせになるように槍を構えながら軽く会釈をして返事を返した
地面に刺さった鎌を急いで引き抜いて後方へ軽く引いたフォルカスは、二人の連携を崩すにはこちらも協力を呼びかけようと視線を向けたのだったが…
「でやりゃぁぁああっ!!!」
フォルカスの考えを完全に打ち砕く様な大声で彼は駆け出してしまっていた。
「Σあのバカっ!!おい!!セド!いったん待てっ!!」
大声で静止を呼び掛けるが、完全に頭に血が上った状態の彼にその声が届くはずもなく、大きく構えてからヴァレンチノめがけて一気に刀を横殴りに払うが、ロングソードの鞘でそれを受け止め、僅かに勢いが緩んだ所で彼の足を薙ぎ払って地面へと転ばせ、刀を持っていた腕を抵抗出来ない様にと踏みつけながらセドの喉元へ軽く鞘を押し当てた。
「あ、あの豪奢な鞘に白銀の刀身…鍔には桜が象られた刀は 華ノ国の名刀 朧…っ!!私がわざわざお得意様の為にと現地に出向いて安価で仕入れてやったというのに…あんなオンボロにされるとは!!」
「レト様?大丈夫でしょうか…?」
「おい!オルロジェ!!貴様は私のサポートに回れ!私はあの大馬鹿者を粛正するっ!!」
「∑は、はい!」
怒気を含んだ声で急に命じられた為。少し戸惑い気味に返事を返すと、彼女は無言のまま羽織っていたローブを脱ぎ場外へと投げ捨て、鞘に納めたままのロングソードを手に持った
その光景にセドは思わず余裕気に噴き出した
「そんな鞘に入れたままの剣なんかで勝てると本気で思ってるのかよww第一バーさんが相手じゃ負ける気なんてねぇな!!」
「ふっ。たまにはロートルを敬うのも必要であるぞ?」
「おっふ…チノさんブチ切れですやん; 開始!!そして退散っ!」
静かに微笑む彼女の表情にビビりつつ、開始の合図と共に作者は一目散にリングから飛び降りて屋台のある方へと避難して行った。
作者が逃げ去った事を合図に、真っ先にセドがヴァレンチノめがけ突きを行う形で一直線に駆け出し、その背後からフォルカスが回り込むようにして駆け出した
「まずはアンタからさっさと退場して貰うぜ!!」
「勢いはあるみたいだが…」
自身めがけ一直線に駆けて来るセドの様子を静かに観察していあ彼女は一旦そこで言葉を切ると、刃先が触れる寸前の所で身をかわし、そのままの流れで軽く屈んでからセドの腹部めがけて一気に蹴りを放った。
「ぐぁっ!?…ってめぇっ!!」
「戦闘経験…いや、構え方と言い扱い方が我流過ぎて荒いな。」
やれやれ…と言わんばかりに地面に膝を付いて咳き込むセドに呟いていると背後で影が伸び、空を切る音と共にヴァレンチノへ鎌が一気に振り下ろされそうになったが刃先部分へ槍の矛先がぶつけられた事で軌道がズレ、地面へと突き刺さった
「ちょ、俺は貴方と戦う気なんて毛頭無いですよ」
引きつった様な笑みを浮かべながら槍の持ち主であるヴァラファールへそう告げるが、何も感情を映さない瞳で彼を見下ろしながら
「ジュウザ様の為であり…今レト様はお取込み中ですので」
「ほぅ…良い腕だな」
「感謝致します。」
視線を軽く後ろに向けながら少し目を丸くしながら感心する彼女へ、背中合わせになるように槍を構えながら軽く会釈をして返事を返した
地面に刺さった鎌を急いで引き抜いて後方へ軽く引いたフォルカスは、二人の連携を崩すにはこちらも協力を呼びかけようと視線を向けたのだったが…
「でやりゃぁぁああっ!!!」
フォルカスの考えを完全に打ち砕く様な大声で彼は駆け出してしまっていた。
「Σあのバカっ!!おい!!セド!いったん待てっ!!」
大声で静止を呼び掛けるが、完全に頭に血が上った状態の彼にその声が届くはずもなく、大きく構えてからヴァレンチノめがけて一気に刀を横殴りに払うが、ロングソードの鞘でそれを受け止め、僅かに勢いが緩んだ所で彼の足を薙ぎ払って地面へと転ばせ、刀を持っていた腕を抵抗出来ない様にと踏みつけながらセドの喉元へ軽く鞘を押し当てた。