― An EvilPurify ― 咲いて散るは薔薇の舞
思いもよらない簡単すぎる勝敗に観客席は呆然とした様子で静まり返り、審判としているグレアも呆然としていたが、アクセサリーを見事キャッチしたガイアはもう一度リング上に上ってイザヨイへ返し、もう一度投げて欲しいと合図を送っていた。 小馬鹿にするような含み笑いを浮かべながら適当にガイアを撫でながらグレアに声を掛けると、ハッと我に返った様子で慌ててイザヨイの勝利を宣言した。
『はい、ワタシの勝ちですねぇ。さ、向こうに居る黒いのと緑のスイカ達が遊んでくれるみたいですから行って来なさい これは差し上げますので』
ガイアが銜えたままだったアクセサリーはそのままにして、呆然と立ちすくんでいたヒガン達の方を指さして向かわせ、彼は悠然と歩きだし、リングから降りて二人の元へ戻った
『お約束通り勝ってきましたよ』
「ガイアに怪我は無いから良しとしても…何と言うか姑息よねー…もう少し技とか使ってこう…ドーンとかバーンとか無いの??」
「おや、すみませんねぇ。あの程度ではワタシの呪術を使うほどでも無いと判断しましたので…何にせよ…この程度でつまづく等考えらせませんので」
ある意味で正論を述べる彼に対し、やれやれと言わんばかりにシルドラが頭を掻いているとヒガンの方から次はタッグで行いたいとの提案がなされた。 順番的に…とリオンの方へ視線を向けると本人も同意したらしく頷いていたので彼の提案を承諾した。
四人が各自揃った所でグレアが合図を行った
『それでは二戦目を行います 始めっ!』
開始の合図と共にリオンは懐から薔薇が三つ象られた紫色のカギを取り出し、背負っていた棺桶に付いている南京錠を開けてローゼを召喚し、剣の鞘へ手をかけた所でそれを止めた
「…年下相手にこれまで使うのは大人気無いな…」
「……そうねぇ…全力でお応えすべきかな?って私も魔力開放を考えたけど…支部長だし怪我されたら困るわよねー…一応医務室にフールが待機してくれてるけど」
(手加減しろってことー?)
相手を怪我させないのにはどうすべきか…とローゼを置いて二人で悩んでいると、不意に彼女達めがけて長い針が放たれた。
直ぐにリオンが棺桶を盾にして攻撃を防ぎ、背面部分に刺さった針を取りながら提案した
「成り行きでリングアウトを狙うしかないな…きっと降参はしなさそうだからね」
「確かにそうね…じゃあちょっと悪者にでもなろうかしら? 相手が連携で来るなら崩せばいい!リオンとローゼちゃんはあの黒犬君をお願い出来る?後ろに回るぐらいで十分だから」
「君は?」
「まぁ、見てなさいって…!」
言葉を言い切ると同時に盾代わりにしていた棺桶の前へと移動し、左手に風を右手に冷気の魔法を召喚し、両手を合わせる事で二つの魔法が合わさり目の前にいるヒガン達に向けて猛吹雪が放たれる。
「∑うわぁっ?!さ、寒いですー!ヒガン支部長ぅぅ!!」
「くそっ…これじゃあ前が見えねぇ!」
寒さと突風により二人が完全に行動不能となっている隙に、リオンはローゼを連れて予定通りベヴェルクトの近くへと駆け寄り、それを確認したシルドラは魔法を解いてから即座にヒガンの元へ駆け寄り、後ろ手に拘束してから氷で適当に作った槍を首元へと当てた。
『はい、ワタシの勝ちですねぇ。さ、向こうに居る黒いのと緑のスイカ達が遊んでくれるみたいですから行って来なさい これは差し上げますので』
ガイアが銜えたままだったアクセサリーはそのままにして、呆然と立ちすくんでいたヒガン達の方を指さして向かわせ、彼は悠然と歩きだし、リングから降りて二人の元へ戻った
『お約束通り勝ってきましたよ』
「ガイアに怪我は無いから良しとしても…何と言うか姑息よねー…もう少し技とか使ってこう…ドーンとかバーンとか無いの??」
「おや、すみませんねぇ。あの程度ではワタシの呪術を使うほどでも無いと判断しましたので…何にせよ…この程度でつまづく等考えらせませんので」
ある意味で正論を述べる彼に対し、やれやれと言わんばかりにシルドラが頭を掻いているとヒガンの方から次はタッグで行いたいとの提案がなされた。 順番的に…とリオンの方へ視線を向けると本人も同意したらしく頷いていたので彼の提案を承諾した。
四人が各自揃った所でグレアが合図を行った
『それでは二戦目を行います 始めっ!』
開始の合図と共にリオンは懐から薔薇が三つ象られた紫色のカギを取り出し、背負っていた棺桶に付いている南京錠を開けてローゼを召喚し、剣の鞘へ手をかけた所でそれを止めた
「…年下相手にこれまで使うのは大人気無いな…」
「……そうねぇ…全力でお応えすべきかな?って私も魔力開放を考えたけど…支部長だし怪我されたら困るわよねー…一応医務室にフールが待機してくれてるけど」
(手加減しろってことー?)
相手を怪我させないのにはどうすべきか…とローゼを置いて二人で悩んでいると、不意に彼女達めがけて長い針が放たれた。
直ぐにリオンが棺桶を盾にして攻撃を防ぎ、背面部分に刺さった針を取りながら提案した
「成り行きでリングアウトを狙うしかないな…きっと降参はしなさそうだからね」
「確かにそうね…じゃあちょっと悪者にでもなろうかしら? 相手が連携で来るなら崩せばいい!リオンとローゼちゃんはあの黒犬君をお願い出来る?後ろに回るぐらいで十分だから」
「君は?」
「まぁ、見てなさいって…!」
言葉を言い切ると同時に盾代わりにしていた棺桶の前へと移動し、左手に風を右手に冷気の魔法を召喚し、両手を合わせる事で二つの魔法が合わさり目の前にいるヒガン達に向けて猛吹雪が放たれる。
「∑うわぁっ?!さ、寒いですー!ヒガン支部長ぅぅ!!」
「くそっ…これじゃあ前が見えねぇ!」
寒さと突風により二人が完全に行動不能となっている隙に、リオンはローゼを連れて予定通りベヴェルクトの近くへと駆け寄り、それを確認したシルドラは魔法を解いてから即座にヒガンの元へ駆け寄り、後ろ手に拘束してから氷で適当に作った槍を首元へと当てた。