― An EvilPurify ― 咲いて散るは薔薇の舞
全員が会場から一旦帰った辺りでシルドラが今までずっと思っていた疑問をグレアへ問い掛けた。
「さーって…気合い入れて行くわよー。と言いたい所なんだけど……あの、グレア…私確かに最初の時に退魔の力あればー…って言ったけどその…ねぇ…」
シルドラが困惑気味に問い掛けた先に居たのはヒガンが連れているチームメンバーに、彼女の弟子であるトウカの相棒である金色の目に赤い前髪と立派な白銀の体毛を持った狼「ガイア」が居たからだった
「ちゃ、ちゃんと承諾は得てんだから別に構わねぇだろっ!!?」
「ガイアも一応訓練済みだからその力あるって言えばあるけど…上が良いならいいかな??」
困惑するシルドラを他所にガイアは状況を特に理解できてないらしく嬉しそうに尻尾を振りながら彼女達の元へ駆け寄ってきた
『シルドラ!シルドラだ!!』
「あーよしよし…」(撫)
「しかしまぁ…よくトウカ君が貸してくれたね…」
「本当は魔道士見習いのトウカ君は?との話があったんですけど危ないですから代わりに事情を説明したら快くオッケーしてくれたんですよー お礼にヒガン支部長がとても素敵な笑顔でお菓子あげてまして…」
「Σよっ余計な事バラすんじゃねぇっ//!!!」
ガイアをメンバーへ選んだ話を(勝手に)話され、表情を紅潮させ声を荒げながら持っていた鞭でベヴェルクトの足元めがけて一気に叩きつけ、じゃれついていたガイアをリング上でおすわりするように命じて彼らは反対側へ移動した。
「って事は初戦はガイアって訳ね…さ、イザヨイ!」
『何でワタシが畜生なんかと…』
「こういう場面にはお前が一番似合う。行け」
半ば強制的に二人に背を押されながらリング上に上げられてしまったイザヨイは大きく溜息を吐いていた。 会場からは開始を急かす声が上がり始めていたので一応は準備が出来たと判断したグレアが開始の合図を行った
試合が開始されたが、状況が理解していないガイアはそのままヒガンの指示通り座ったまま待機していたので、事前にトウカから教えて貰った通りに指示をした
「ガイア!相手の足元をまず凍らせろ!!」
『足場から崩してきますか…ですが、遊び盛りな子犬の扱いならばワタシも少なからず経験がありましてねぇ』
ヒガンの指示通りガイアは彼めがけて氷の息を出してリングを凍らせていくが、まるで散歩をするかの様な軽い足取りで彼はそれを避けて行き、頭に付けていたアクセサリーを取り外してガイアへと軽く見せつけるとそれに気が付いた途端に、彼は一旦攻撃を止めてアクセサリーへ視線が釘付けになった
『ほぅら…ちょうど良いおもちゃがここにありますよ?』
『おもちゃっ?!オイラと遊ブのか!!』
「Σま、待ちやがれガイア!!今はそれどころじゃねぇっ試合に集中しろ!」
「ガイアくーん!僕らが後で遊んであげるから頑張ってー!今度ホネホネおやつあげるから!!」
必死に二人が呼び掛けるも、イザヨイが手に持ったアクセサリーを適当に見せびらかす度に前脚を伸ばして頭を低く下げ、尻を上げて尻尾を左右に大きく振ってびに誘う状態へとなってしまっている為。二人の声は一切届いていない
『さぁ!取ってこい遊びの時間ですよっ!!』
十分に期待をさせてから彼は持っていたアクセサリーを力強くフリスビーを投げるかの様にして放った。 それに反応してガイアは軽やかに駆け、そして力強いジャンプで上手くそれをキャッチして地面へと着地した。リング外にある芝生の上へ。
「さーって…気合い入れて行くわよー。と言いたい所なんだけど……あの、グレア…私確かに最初の時に退魔の力あればー…って言ったけどその…ねぇ…」
シルドラが困惑気味に問い掛けた先に居たのはヒガンが連れているチームメンバーに、彼女の弟子であるトウカの相棒である金色の目に赤い前髪と立派な白銀の体毛を持った狼「ガイア」が居たからだった
「ちゃ、ちゃんと承諾は得てんだから別に構わねぇだろっ!!?」
「ガイアも一応訓練済みだからその力あるって言えばあるけど…上が良いならいいかな??」
困惑するシルドラを他所にガイアは状況を特に理解できてないらしく嬉しそうに尻尾を振りながら彼女達の元へ駆け寄ってきた
『シルドラ!シルドラだ!!』
「あーよしよし…」(撫)
「しかしまぁ…よくトウカ君が貸してくれたね…」
「本当は魔道士見習いのトウカ君は?との話があったんですけど危ないですから代わりに事情を説明したら快くオッケーしてくれたんですよー お礼にヒガン支部長がとても素敵な笑顔でお菓子あげてまして…」
「Σよっ余計な事バラすんじゃねぇっ//!!!」
ガイアをメンバーへ選んだ話を(勝手に)話され、表情を紅潮させ声を荒げながら持っていた鞭でベヴェルクトの足元めがけて一気に叩きつけ、じゃれついていたガイアをリング上でおすわりするように命じて彼らは反対側へ移動した。
「って事は初戦はガイアって訳ね…さ、イザヨイ!」
『何でワタシが畜生なんかと…』
「こういう場面にはお前が一番似合う。行け」
半ば強制的に二人に背を押されながらリング上に上げられてしまったイザヨイは大きく溜息を吐いていた。 会場からは開始を急かす声が上がり始めていたので一応は準備が出来たと判断したグレアが開始の合図を行った
試合が開始されたが、状況が理解していないガイアはそのままヒガンの指示通り座ったまま待機していたので、事前にトウカから教えて貰った通りに指示をした
「ガイア!相手の足元をまず凍らせろ!!」
『足場から崩してきますか…ですが、遊び盛りな子犬の扱いならばワタシも少なからず経験がありましてねぇ』
ヒガンの指示通りガイアは彼めがけて氷の息を出してリングを凍らせていくが、まるで散歩をするかの様な軽い足取りで彼はそれを避けて行き、頭に付けていたアクセサリーを取り外してガイアへと軽く見せつけるとそれに気が付いた途端に、彼は一旦攻撃を止めてアクセサリーへ視線が釘付けになった
『ほぅら…ちょうど良いおもちゃがここにありますよ?』
『おもちゃっ?!オイラと遊ブのか!!』
「Σま、待ちやがれガイア!!今はそれどころじゃねぇっ試合に集中しろ!」
「ガイアくーん!僕らが後で遊んであげるから頑張ってー!今度ホネホネおやつあげるから!!」
必死に二人が呼び掛けるも、イザヨイが手に持ったアクセサリーを適当に見せびらかす度に前脚を伸ばして頭を低く下げ、尻を上げて尻尾を左右に大きく振ってびに誘う状態へとなってしまっている為。二人の声は一切届いていない
『さぁ!取ってこい遊びの時間ですよっ!!』
十分に期待をさせてから彼は持っていたアクセサリーを力強くフリスビーを投げるかの様にして放った。 それに反応してガイアは軽やかに駆け、そして力強いジャンプで上手くそれをキャッチして地面へと着地した。リング外にある芝生の上へ。