夢より現れしは紅き退魔の剣
宝玉へと押し付けた事により徐々に淡く赤い光を放ち始め、直ぐに目を覆う様な眩しい光へと変わった。
(Σうっわ眩しっ…!?)
ギュッと強く目を瞑り、空いた手で目元を覆っていると彼女の声が聞こえた。
「契約に従い私。暁の剣姫は汝の退魔の剣となりて魔を感知し祓う武器となりましょう」
その言葉が終わると同時に淡い光は二人を包み込む様にして大きく広がり、そしてその空間は消え去った。
その日の翌日。
エクはハッとした様に大きく目を見開く様にして自分から目を覚ました。 むくりと上体を起こしていると、縁側辺りから足音が聞こえ、障子が開けられると共にモーニングコールに来ていたサンと目があった。
珍しく自分から起きていた彼に驚いた様子でもあったが、とりあえずサンは近くに座った。
「おはようエク。君が自分から起きるなんて珍しいね」
(あれ…?夢…だったのかな??)「お、おはよサン姉ちゃん…俺だってたまには自分で起きるよ うん」
「ふぅん……?そう言えばエク、いつの間にかお洒落に目覚めたの?それとも肩こり?」
「へ?何で?」
「だって首元に何か付けているし…左の手の甲にも薔薇とー…剣?みたいなお洒落な模様が入っているし」
自身の首と右手の甲の部分を指先でトントン。と叩いて合図を送ると、不思議そうにエクもそこに視線をやると、そこには彼女と同じ刺青と宝玉がいつの間にか装備されていた。
「Σ夢じゃなかったぁああっ?!!」
「Σうわっ?!な、何?!いきなりどうしたの!?」
突然叫びだしたエクに、事情が分からないサンは困惑した様子で驚いていると、玄関の方でチャイムが鳴った。 自分が見て来るから着替えを済ませておくんだよ。と言われ、部屋に静寂が訪れた。
「嘘だろ?夢じゃ無かったってのか…?いやいや流石にそれは無いよな。首飾りや刺青が付いてるけどってさっきの赤いお姉さんは近くにいないんだし、気のせい気のせい」
昨日見た光景や出来事が何処まで現実なのか分からず、半ば自分に言い聞かせるように、気のせい。と言っていると玄関の方では談笑する声が聞こえた。
普段は物静かなサンがあんなに話すのはシェリルぐらいじゃないかな?と思う反面。彼女なら玄関より縁側からやってくる筈…と思い、気になって恐る恐る玄関へ続く襖を開けるとそこにはとても見慣れた女性の姿があった。
「お、おおお前っ?!!みみみげっ!なんで?!ん?!」
激しく動揺するエクをサンは不思議そうに見つめ、そして彼女はにこやかに微笑んで手を振った。
「お久しぶり、エク君。貴方がこちらに居住しちゃって随分経ったけど、ようやく遊びに来たの」
「Σ??!!」(首を横に振って激しく否定)
「エク…?こっちでの生活が長いからって幼馴染の御幻さんの事忘れちゃったの?」
「Σえ?!おさな…いやいや!違うんだってサン姉ちゃんっ!コイツはー「そうだわエク君!貴方に会ってどうしても伝えたい事があったの!」
こんな幼馴染なんて知らない。と否定してはいたが、エクは瞬時に口元を塞がれそして玄関脇へと連れて行かれた。
(Σうっわ眩しっ…!?)
ギュッと強く目を瞑り、空いた手で目元を覆っていると彼女の声が聞こえた。
「契約に従い私。暁の剣姫は汝の退魔の剣となりて魔を感知し祓う武器となりましょう」
その言葉が終わると同時に淡い光は二人を包み込む様にして大きく広がり、そしてその空間は消え去った。
その日の翌日。
エクはハッとした様に大きく目を見開く様にして自分から目を覚ました。 むくりと上体を起こしていると、縁側辺りから足音が聞こえ、障子が開けられると共にモーニングコールに来ていたサンと目があった。
珍しく自分から起きていた彼に驚いた様子でもあったが、とりあえずサンは近くに座った。
「おはようエク。君が自分から起きるなんて珍しいね」
(あれ…?夢…だったのかな??)「お、おはよサン姉ちゃん…俺だってたまには自分で起きるよ うん」
「ふぅん……?そう言えばエク、いつの間にかお洒落に目覚めたの?それとも肩こり?」
「へ?何で?」
「だって首元に何か付けているし…左の手の甲にも薔薇とー…剣?みたいなお洒落な模様が入っているし」
自身の首と右手の甲の部分を指先でトントン。と叩いて合図を送ると、不思議そうにエクもそこに視線をやると、そこには彼女と同じ刺青と宝玉がいつの間にか装備されていた。
「Σ夢じゃなかったぁああっ?!!」
「Σうわっ?!な、何?!いきなりどうしたの!?」
突然叫びだしたエクに、事情が分からないサンは困惑した様子で驚いていると、玄関の方でチャイムが鳴った。 自分が見て来るから着替えを済ませておくんだよ。と言われ、部屋に静寂が訪れた。
「嘘だろ?夢じゃ無かったってのか…?いやいや流石にそれは無いよな。首飾りや刺青が付いてるけどってさっきの赤いお姉さんは近くにいないんだし、気のせい気のせい」
昨日見た光景や出来事が何処まで現実なのか分からず、半ば自分に言い聞かせるように、気のせい。と言っていると玄関の方では談笑する声が聞こえた。
普段は物静かなサンがあんなに話すのはシェリルぐらいじゃないかな?と思う反面。彼女なら玄関より縁側からやってくる筈…と思い、気になって恐る恐る玄関へ続く襖を開けるとそこにはとても見慣れた女性の姿があった。
「お、おおお前っ?!!みみみげっ!なんで?!ん?!」
激しく動揺するエクをサンは不思議そうに見つめ、そして彼女はにこやかに微笑んで手を振った。
「お久しぶり、エク君。貴方がこちらに居住しちゃって随分経ったけど、ようやく遊びに来たの」
「Σ??!!」(首を横に振って激しく否定)
「エク…?こっちでの生活が長いからって幼馴染の御幻さんの事忘れちゃったの?」
「Σえ?!おさな…いやいや!違うんだってサン姉ちゃんっ!コイツはー「そうだわエク君!貴方に会ってどうしても伝えたい事があったの!」
こんな幼馴染なんて知らない。と否定してはいたが、エクは瞬時に口元を塞がれそして玄関脇へと連れて行かれた。