夢より現れしは紅き退魔の剣
同刻。リースの唱えた突風によって強制的に奥へと送り込まれたエク達は長い廊下の中にあった壁や天井に数回ぶつかった後。閉じられていた扉を勢いのまま突き破って到着してしまった
「アイタタタ…背中打ったー…っ!!どうせ送り出してくれるならもっと優しく丁寧にしてくれたっていいのにっ!!」
「私なんておデコと腰打ったわよ…」
ダイナミックに到着した二人に対し、最奥の階段上にある玉座に座っていたセフィリアとその隣にいたレルクは特に驚いた様子も無く、寧ろ冷めた視線で二人の様子を眺めていたが、レルクは目を細めながら嗤った
『随分ダイナミックな登場してくれるのね~ ちょっと前は私の誘惑に簡単に転んで、なっさけなぁい姿を晒して、挙句逃げ帰っちゃった癖によく伝言を聞いて来られたわねぇ~』
「Σう、うるせぇい!アレはその…偶然でああなっただけだいっ///!!」
『あらあらぁ?顔が赤いわよ??も・し・か・し・て…図星だったかしらぁ?隣の紅い娘よりも魅力的過ぎたから。とか?』(ニヤニヤ)
「そ、そんな訳ないでしょ!サラッと私の事貶すけど好き勝手言えるのもここまでって事忘れんじゃないわよっ!!」
「くぅぅ…否定が出来にくいっ///」(照)
『レルク』
簡単に真っ赤になるエクの反応を楽しむ様にしてわざとからかっていたが、それをたしなめる様なトーンで彼女へ声を掛けると、その声に気が付き直ぐに彼女の方へと向き直ってニコリと微笑んだ
『大丈夫よセフィ、そんなに嫉妬しなくても。私が欲しいのはセフィだけだから
うっふふふ。さぁて、お話はこれぐらいにして、ここまで来てくれたんだからさっさと始めましょうか?丁度私とセフィ、剣姫ちゃんと少年くんと二人だから数も丁度一緒だから十分でしょう』
その言葉を合図に御幻とエクは身構え、レルクが静かに手を差し出すと、それに促される様にしてセフィリアも手を重ねて立ち上がり、階段を下りて三枚刃の付いた鎌と小太刀を取り出した。
『この前の時は邪魔が入っちゃったけど…今度はそうも行かないわよ?』
「好きに言ってやがれっ!今回の俺は水晶ちゃんがいなくても平気だーっての!!
アンタらが水晶ちゃんに追われてる理由は確かに知らねぇけど…俺のせいで関係の無いサン姉ちゃんとかシェリ姉ちゃんとかシー兄レー兄達を危ない目に遭わせそうになったり、汚ねぇ手段使ってまで御幻を消そうとしたりして…最初は何も分からねぇし知らねぇから不本意だったけど、今日だけは退魔師として浄化してやるっ!!!」
「エク…アンタ…」
珍しくハッキリと意思を強く言い切ったエクは、腰に装備していた鞘から炎を纏ったかの様に赤い刀身をした刀。炎魔刀を取り出し、二人に見せつけるかの様に突きつけてニヤリと笑った。
「俺がこの時の為にサン姉ちゃんから頼みに頼んで貸して貰った炎魔刀!前に焼き芋しようとして刀で焼いててめっちゃ怒られた時以来貸して貰えなかったけど!!」
「誰だってそれは怒るわよ…;それより、使えるの??」
「任せとけって!毎回見てたんだから!!ええっと…燃えろ炎魔刀っ!行っけぇぇええ!!」
見よう見真似で彼は力強く刀へと命令し、不穏な空気を察した彼女達は直ぐに対処できるようにと身構えた。
「アイタタタ…背中打ったー…っ!!どうせ送り出してくれるならもっと優しく丁寧にしてくれたっていいのにっ!!」
「私なんておデコと腰打ったわよ…」
ダイナミックに到着した二人に対し、最奥の階段上にある玉座に座っていたセフィリアとその隣にいたレルクは特に驚いた様子も無く、寧ろ冷めた視線で二人の様子を眺めていたが、レルクは目を細めながら嗤った
『随分ダイナミックな登場してくれるのね~ ちょっと前は私の誘惑に簡単に転んで、なっさけなぁい姿を晒して、挙句逃げ帰っちゃった癖によく伝言を聞いて来られたわねぇ~』
「Σう、うるせぇい!アレはその…偶然でああなっただけだいっ///!!」
『あらあらぁ?顔が赤いわよ??も・し・か・し・て…図星だったかしらぁ?隣の紅い娘よりも魅力的過ぎたから。とか?』(ニヤニヤ)
「そ、そんな訳ないでしょ!サラッと私の事貶すけど好き勝手言えるのもここまでって事忘れんじゃないわよっ!!」
「くぅぅ…否定が出来にくいっ///」(照)
『レルク』
簡単に真っ赤になるエクの反応を楽しむ様にしてわざとからかっていたが、それをたしなめる様なトーンで彼女へ声を掛けると、その声に気が付き直ぐに彼女の方へと向き直ってニコリと微笑んだ
『大丈夫よセフィ、そんなに嫉妬しなくても。私が欲しいのはセフィだけだから
うっふふふ。さぁて、お話はこれぐらいにして、ここまで来てくれたんだからさっさと始めましょうか?丁度私とセフィ、剣姫ちゃんと少年くんと二人だから数も丁度一緒だから十分でしょう』
その言葉を合図に御幻とエクは身構え、レルクが静かに手を差し出すと、それに促される様にしてセフィリアも手を重ねて立ち上がり、階段を下りて三枚刃の付いた鎌と小太刀を取り出した。
『この前の時は邪魔が入っちゃったけど…今度はそうも行かないわよ?』
「好きに言ってやがれっ!今回の俺は水晶ちゃんがいなくても平気だーっての!!
アンタらが水晶ちゃんに追われてる理由は確かに知らねぇけど…俺のせいで関係の無いサン姉ちゃんとかシェリ姉ちゃんとかシー兄レー兄達を危ない目に遭わせそうになったり、汚ねぇ手段使ってまで御幻を消そうとしたりして…最初は何も分からねぇし知らねぇから不本意だったけど、今日だけは退魔師として浄化してやるっ!!!」
「エク…アンタ…」
珍しくハッキリと意思を強く言い切ったエクは、腰に装備していた鞘から炎を纏ったかの様に赤い刀身をした刀。炎魔刀を取り出し、二人に見せつけるかの様に突きつけてニヤリと笑った。
「俺がこの時の為にサン姉ちゃんから頼みに頼んで貸して貰った炎魔刀!前に焼き芋しようとして刀で焼いててめっちゃ怒られた時以来貸して貰えなかったけど!!」
「誰だってそれは怒るわよ…;それより、使えるの??」
「任せとけって!毎回見てたんだから!!ええっと…燃えろ炎魔刀っ!行っけぇぇええ!!」
見よう見真似で彼は力強く刀へと命令し、不穏な空気を察した彼女達は直ぐに対処できるようにと身構えた。