夢より現れしは紅き退魔の剣
『…ご、ゴメンナサイ』
「おや?何に謝っておるのかのぅ?^^だが、主を生かそうと思っているのは事実だ。リークの事もあるが…お嬢様の命に対し少しばかり疑問を覚えてしまったからであろうな…主がこちら側に寝返ったと聞いてどうしてやろうかと思っておったが…主が城に来た時の話をグレイル達から聞いてそれでな」
『珍しいな、任務優先のアンタがそう考えるなんて…双子のは…気に食わなかったのもあるけど、関係ない奴が巻き込まれるのって嫌やってな 勿論その後レルク嬢にやかまし言われたけど…』
やや自嘲気味に話し終えると、彼はよろめきながら立ち上がってズボンに付いていた土を払った
『あーもう…分かった分かった。たまにはアンタの言う通りにしてやるわ とりあえず氷綺を逃がしたままやし…迎えに行かなあかんけど……所で水晶。折角やしやりな「何か?^^」『イエ…ナニモ…』
わざと途中で言葉を遮って静かな笑みを浮かべてみせると、両手を軽く上げて降参の意を示しながら気まずそうに彼は視線を大きく逸らした
「ふふふっ冗談……と言っておいてやろう。剣姫やグレイルの元へ行かねばならぬのでな 主もさっさと行くが良い」
『分かっとるわい それより、どうせやし一つだけ教えといてやるわ』
「?」
『覚えてるやろ?剣姫達とエク君達がここに来た時アンタを後ろから刺した奴。確かトレートル…って呼ばれてたやろ? 詳しくは言えへんけど、アレは名前を変えてはいるけどアンタの所で結構身近な奴や。 …まぁ、もし再会するような事があっても詮索はせえへん事を進めるわ危険すぎるからな』
「声に聞き覚えがあると思ったのはそのせいか…だが危険と言うのは、私自身の身の危険と言う意味か?」
『それもあるけど、アンタ以外に周りの奴も危なくなるって事や』
断片的な情報だけを告げ終えると、よろめきながら歩きだした。先程の話に関してもう一度聞こうと声を掛けたが、片手で簡単に手を振っただけで一度も振り返る事も無く森の奥の方へと姿を消して行ってしまった。
これ以上聞くのは不可能だと察し先程教えて貰った情報を脳内で整理しながら、彼女は急ぎ足で彼らの元へと急いだ。
「おや?何に謝っておるのかのぅ?^^だが、主を生かそうと思っているのは事実だ。リークの事もあるが…お嬢様の命に対し少しばかり疑問を覚えてしまったからであろうな…主がこちら側に寝返ったと聞いてどうしてやろうかと思っておったが…主が城に来た時の話をグレイル達から聞いてそれでな」
『珍しいな、任務優先のアンタがそう考えるなんて…双子のは…気に食わなかったのもあるけど、関係ない奴が巻き込まれるのって嫌やってな 勿論その後レルク嬢にやかまし言われたけど…』
やや自嘲気味に話し終えると、彼はよろめきながら立ち上がってズボンに付いていた土を払った
『あーもう…分かった分かった。たまにはアンタの言う通りにしてやるわ とりあえず氷綺を逃がしたままやし…迎えに行かなあかんけど……所で水晶。折角やしやりな「何か?^^」『イエ…ナニモ…』
わざと途中で言葉を遮って静かな笑みを浮かべてみせると、両手を軽く上げて降参の意を示しながら気まずそうに彼は視線を大きく逸らした
「ふふふっ冗談……と言っておいてやろう。剣姫やグレイルの元へ行かねばならぬのでな 主もさっさと行くが良い」
『分かっとるわい それより、どうせやし一つだけ教えといてやるわ』
「?」
『覚えてるやろ?剣姫達とエク君達がここに来た時アンタを後ろから刺した奴。確かトレートル…って呼ばれてたやろ? 詳しくは言えへんけど、アレは名前を変えてはいるけどアンタの所で結構身近な奴や。 …まぁ、もし再会するような事があっても詮索はせえへん事を進めるわ危険すぎるからな』
「声に聞き覚えがあると思ったのはそのせいか…だが危険と言うのは、私自身の身の危険と言う意味か?」
『それもあるけど、アンタ以外に周りの奴も危なくなるって事や』
断片的な情報だけを告げ終えると、よろめきながら歩きだした。先程の話に関してもう一度聞こうと声を掛けたが、片手で簡単に手を振っただけで一度も振り返る事も無く森の奥の方へと姿を消して行ってしまった。
これ以上聞くのは不可能だと察し先程教えて貰った情報を脳内で整理しながら、彼女は急ぎ足で彼らの元へと急いだ。