夢より現れしは紅き退魔の剣
そろそろ出発しよう。と御幻が言ったのをきっかけに水晶は先に立ち上がって準備をし、渋々ながらエクは、必死に頼み込んだ末に科して貰った物を腰元に装備した
それを見た水晶が少し驚いたような表情を浮かべ、本当に使いこなせるのか?と問いかけたが彼は何処から湧いてくるのか不思議なくらいに堂々とした様子でガッツポーズをして見せた
「大丈夫だって!俺だってあれから毎日ちゃんと稽古して鍛えてるんだから!平気平気!!」
「毎回こんなのだから気にしないで」
「まぁ…その…主が大丈夫だと申すのであれば私は止めはせぬが…」
やや困惑気味に返してから三人は森の中をひたすら歩き進めていると、視界の先にうっすらと明かりが見えたので、それを頼りに進んでいくとあの時と同じ仄かな明かりが灯された礼拝堂があり、その前にはリースが待機してしていた。
三人の姿を確認すると彼は変わらずの態度で出迎えてくれた
『いらっしゃ~い剣姫ちゃんにエク君。約束守ってくれたんやね~良かった良かった お嬢さん方は向こうでお待ちやし、はよ行っといで』
「Σちょ、ちょっと待てって!!そんな所で突っ立ってるのに俺ら通していいのかよっ?!普通ここはその…アレだ!門番的役割とかさ!」
『んな事アンタらにするかいな』
(なんかいっつも思うけどコイツって調子狂うわ…)
「いやいやでも!普通そうじゃねぇのかよ?!あの双子には違っても向こうの姉ちゃん達には従ってんだろ?多分!それなら」
『俺は従ってると言うより手伝っとるだけやー ほら、おにーさん達は募るお話あるんやからはよ行き』
あっさりと通してくれる彼に対しエクは全力でツッコミを入れていつまで経っても行こうとしなかったので、開けられたままの玄関付近に立っていた二人に向けて突風にも似た風を召喚して無理に奥へと押し込んだ
「Σふっぎゃぁあああ?!!」
「Σひゃぁぁああ?!」
「Σグレイル!?剣姫っ?!」
突風に押され二人の叫び声が長い廊下内に響き渡り、何かしら固いものにぶつかった音が聞こえた辺りで二人の叫び声は止んだ
その様子を一部始終見ていたリースは満足そうに口角を上げて笑っていた
『ヒヒッ♪何回か壁にぶつかったみたいやけどナイスイーン♪』
「私を足止めするなら分かるが…彼らを通すとは一体どういうつもりだ?リース」
『こっち側に居るからって俺がわざわざ足止めする理由なんか何処にもないやろ? ましてやお嬢さんからも…もう一人からも、足止めせいとかそんな事は言われてないから勝手にさせて貰っただけやけど』
そこで一旦言葉を切ると、彼の両サイドから魔法陣が現れ、青白い光と共に二本の巨大な剣がそこから召喚された
『これがこっち側に来た俺なりの覚悟であってけじめや。久々に遭って積もる話もあるやろうけど、もう話はエエやろ』
「その様子では遠慮は要らぬな」
短くそう告げると同時に彼女も腰に携えていた細剣を取り出して構えた。
それを見た水晶が少し驚いたような表情を浮かべ、本当に使いこなせるのか?と問いかけたが彼は何処から湧いてくるのか不思議なくらいに堂々とした様子でガッツポーズをして見せた
「大丈夫だって!俺だってあれから毎日ちゃんと稽古して鍛えてるんだから!平気平気!!」
「毎回こんなのだから気にしないで」
「まぁ…その…主が大丈夫だと申すのであれば私は止めはせぬが…」
やや困惑気味に返してから三人は森の中をひたすら歩き進めていると、視界の先にうっすらと明かりが見えたので、それを頼りに進んでいくとあの時と同じ仄かな明かりが灯された礼拝堂があり、その前にはリースが待機してしていた。
三人の姿を確認すると彼は変わらずの態度で出迎えてくれた
『いらっしゃ~い剣姫ちゃんにエク君。約束守ってくれたんやね~良かった良かった お嬢さん方は向こうでお待ちやし、はよ行っといで』
「Σちょ、ちょっと待てって!!そんな所で突っ立ってるのに俺ら通していいのかよっ?!普通ここはその…アレだ!門番的役割とかさ!」
『んな事アンタらにするかいな』
(なんかいっつも思うけどコイツって調子狂うわ…)
「いやいやでも!普通そうじゃねぇのかよ?!あの双子には違っても向こうの姉ちゃん達には従ってんだろ?多分!それなら」
『俺は従ってると言うより手伝っとるだけやー ほら、おにーさん達は募るお話あるんやからはよ行き』
あっさりと通してくれる彼に対しエクは全力でツッコミを入れていつまで経っても行こうとしなかったので、開けられたままの玄関付近に立っていた二人に向けて突風にも似た風を召喚して無理に奥へと押し込んだ
「Σふっぎゃぁあああ?!!」
「Σひゃぁぁああ?!」
「Σグレイル!?剣姫っ?!」
突風に押され二人の叫び声が長い廊下内に響き渡り、何かしら固いものにぶつかった音が聞こえた辺りで二人の叫び声は止んだ
その様子を一部始終見ていたリースは満足そうに口角を上げて笑っていた
『ヒヒッ♪何回か壁にぶつかったみたいやけどナイスイーン♪』
「私を足止めするなら分かるが…彼らを通すとは一体どういうつもりだ?リース」
『こっち側に居るからって俺がわざわざ足止めする理由なんか何処にもないやろ? ましてやお嬢さんからも…もう一人からも、足止めせいとかそんな事は言われてないから勝手にさせて貰っただけやけど』
そこで一旦言葉を切ると、彼の両サイドから魔法陣が現れ、青白い光と共に二本の巨大な剣がそこから召喚された
『これがこっち側に来た俺なりの覚悟であってけじめや。久々に遭って積もる話もあるやろうけど、もう話はエエやろ』
「その様子では遠慮は要らぬな」
短くそう告げると同時に彼女も腰に携えていた細剣を取り出して構えた。