夢より現れしは紅き退魔の剣
「ふぅ~結構びっくりしたね~。おや?何だろアレ…」
「結晶…っぽいような?」
「あれを壊せば、終わり…なんだよね……なら」
三人がその結晶に首を傾げていたが、ふと思いついたようにサンはレーンにも銃を渡し自分も腰のホルダーから小型の銃を取り出した。
その意味を理解し、二人は先に銃を構える
「道場の頃、よくこういう的当てもしたっけ~」
「この距離ぐらいなら当てられるでしょ?」
「的当て…懐かしいな あの時から苦手で」
それぞれが好き勝手言いつつも、構えた銃はしっかりと結晶へと向けられてあり、微かに視線を交わし合ったと同時に彼らは引き金を引いた。大きな破裂音と共に発射された銃弾は三発ともが結晶部分へと見事に命中した。
球根部分から生えていた短い荊を上下に叩き付けながらその場で激しく暴れていたが、再び地面を揺らしながらそれは先程の蛇と同じ様に花びらへと姿を変え、エク達を捕えていた牢や荊も花びらへと変わった。
ようやく荊から下ろされ、受け身を取れずシェリルは転んでしまったが、牢から出られたエク達は頭や服についた花びらを軽く払ってから三人の元へ駆け寄った。
「やーっと出られた!!あんがと!!シー兄!レー兄!サン姉ちゃん!!あんなの相手にできるってスゲェ!!!」
「ひゃっわぅうう!!サン~サン!怖かったよー…」(抱きしめ)
「シェリル…うん、無事で良かった…」(頭ぽふぽふ)
「退魔の能力無いのに…あんなのに勝てるなんて…稽古の時そんな風な感じなかったのに……」
少し遅れてシェリルも合流し、素直に喜ぶエクを余所に三人の戦闘風景を間近で見ていた御幻は予想もしていなかった事もあって目を丸くし呆然としていた。
再会を喜ぶ彼らの頭上を飛んでいた二人は憎々しげに歯をギリッと軋ませながら、花びらと荊で作った剣を構え、安堵しきっている彼らに向けて突進しようとした動きを御幻が見つけ、高く跳び上がって装備爪で弾き飛ばした。
「きゃっ!?」
「ひゃっ!?」
弾き飛ばされ、繋いでいた手が離れてしまった事でバランスを崩した二人は地面へと落下して転んでしまった。
直ぐに身を起こすが、麗姫の首元には御幻の装備爪が。魅芭紗の首元にはサンの炎魔刀が近づけられた
「コレで形勢逆転だなぁ!さっきとあの時の怨みも込めて俺が今ここで成敗ー「エク~ちょっとだけお口チャックしようね~?」
「ふん!ちょっと優位位になったいるからと調子に乗らないで下さるっ?!」
「私達がそんなモノ位で屈服すると思ったら大間違いですのよっ!!」
「アンタらなんてお姉様の前ではゴミ同然ですのよ!」
「お姉様方さえこの場に居たら絶対に勝てていましたのよ!!」
(うるさいな…)「その騒がしい口…焼き尽くしてしまおうか シェリルも怖い目に遭わさせられたんだから当然だろ?」
「Σお、おいダメだ!待て! 素直に話を聞いてくれそうな状態じゃ無いけどー…君達の言うお姉様?がここに向えって言ったのか?」
「もし素直に教えてくれたらお庭の掃除だけで赦してあげるよ~?」
「お、教えませんわそんな事っ!!」
「お姉様との約束は絶対ですのっ!!」
ぷいっとそっぽを向いてしまった二人にレーンたちは困った様に溜め息を吐いた時だった。 何処からともなく乾いた拍手が起こり、一同が不思議がって辺りを見回していると、頭と両肩に三羽の蝙蝠を連れたリースが門前に立っていた。
「結晶…っぽいような?」
「あれを壊せば、終わり…なんだよね……なら」
三人がその結晶に首を傾げていたが、ふと思いついたようにサンはレーンにも銃を渡し自分も腰のホルダーから小型の銃を取り出した。
その意味を理解し、二人は先に銃を構える
「道場の頃、よくこういう的当てもしたっけ~」
「この距離ぐらいなら当てられるでしょ?」
「的当て…懐かしいな あの時から苦手で」
それぞれが好き勝手言いつつも、構えた銃はしっかりと結晶へと向けられてあり、微かに視線を交わし合ったと同時に彼らは引き金を引いた。大きな破裂音と共に発射された銃弾は三発ともが結晶部分へと見事に命中した。
球根部分から生えていた短い荊を上下に叩き付けながらその場で激しく暴れていたが、再び地面を揺らしながらそれは先程の蛇と同じ様に花びらへと姿を変え、エク達を捕えていた牢や荊も花びらへと変わった。
ようやく荊から下ろされ、受け身を取れずシェリルは転んでしまったが、牢から出られたエク達は頭や服についた花びらを軽く払ってから三人の元へ駆け寄った。
「やーっと出られた!!あんがと!!シー兄!レー兄!サン姉ちゃん!!あんなの相手にできるってスゲェ!!!」
「ひゃっわぅうう!!サン~サン!怖かったよー…」(抱きしめ)
「シェリル…うん、無事で良かった…」(頭ぽふぽふ)
「退魔の能力無いのに…あんなのに勝てるなんて…稽古の時そんな風な感じなかったのに……」
少し遅れてシェリルも合流し、素直に喜ぶエクを余所に三人の戦闘風景を間近で見ていた御幻は予想もしていなかった事もあって目を丸くし呆然としていた。
再会を喜ぶ彼らの頭上を飛んでいた二人は憎々しげに歯をギリッと軋ませながら、花びらと荊で作った剣を構え、安堵しきっている彼らに向けて突進しようとした動きを御幻が見つけ、高く跳び上がって装備爪で弾き飛ばした。
「きゃっ!?」
「ひゃっ!?」
弾き飛ばされ、繋いでいた手が離れてしまった事でバランスを崩した二人は地面へと落下して転んでしまった。
直ぐに身を起こすが、麗姫の首元には御幻の装備爪が。魅芭紗の首元にはサンの炎魔刀が近づけられた
「コレで形勢逆転だなぁ!さっきとあの時の怨みも込めて俺が今ここで成敗ー「エク~ちょっとだけお口チャックしようね~?」
「ふん!ちょっと優位位になったいるからと調子に乗らないで下さるっ?!」
「私達がそんなモノ位で屈服すると思ったら大間違いですのよっ!!」
「アンタらなんてお姉様の前ではゴミ同然ですのよ!」
「お姉様方さえこの場に居たら絶対に勝てていましたのよ!!」
(うるさいな…)「その騒がしい口…焼き尽くしてしまおうか シェリルも怖い目に遭わさせられたんだから当然だろ?」
「Σお、おいダメだ!待て! 素直に話を聞いてくれそうな状態じゃ無いけどー…君達の言うお姉様?がここに向えって言ったのか?」
「もし素直に教えてくれたらお庭の掃除だけで赦してあげるよ~?」
「お、教えませんわそんな事っ!!」
「お姉様との約束は絶対ですのっ!!」
ぷいっとそっぽを向いてしまった二人にレーンたちは困った様に溜め息を吐いた時だった。 何処からともなく乾いた拍手が起こり、一同が不思議がって辺りを見回していると、頭と両肩に三羽の蝙蝠を連れたリースが門前に立っていた。