夢より現れしは紅き退魔の剣
翌日。御幻を連れて城へと向かうと門番兵士をしているブレームと久しぶりに会い、城門を開けて貰って入城しようとした時。彼らの後ろで聞き慣れた声が一緒に入城したいと声を掛けたので、振り返るといつの間にか現れた水晶の姿があった
「は!ご帰宅お疲れ様です深時殿!!」
「Σ水晶ちゃんっ?!いつの間に!」
「Σえっ?!え??」
「何もそんなに驚く事では無かろう?ほら、門が開いたから早く行くぞ」
何事も無かったかのようにそのまま入城して行った彼女を後ろから追いかける様にして中に入ると、噴水近くでシェリル達が何やら集まっていたので、真っ先に駆けて行ったエクを呼びとめる事も無く、その場に残った御幻に事情を説明した
「あの後少しばかり帰宅しておったのだ。そのお蔭で怪我も完治したのだが…そちらの方で何かしら変わった事は無かっただろうか?」
「こっちはその…エクが稽古とか頑張ってくれてる感じ…かな?今の所別に何も起こってないけど…」
「そう…か、なら良いのだが」
何も無かった。と告げる御幻の言葉に安堵した様に一息吐き、先程からこちらを呼びかけているシェリルの元へ向かうと、帰宅を喜ぶと同時に手紙が渡された
「はい、水晶さんの分~♪」
「おや、ありがとう…して誰か…ラガー?」
「さっきねー!りょこーに言ってるラガーたちからお手紙とどいたんだー!ヒヒッ♪ライムにライチにクレイからもきたー!!」
リークのみ全員から届いた手紙が余程嬉しかったのか、両手でしっかりと握りしめたまま自慢するので、羨ましいなと返してみると満足そうに笑んだ
「サン見て見て!ライチさん旅行先で色んな可愛い服見つけたって~!」
「うん…」
「王様方結構楽しんでるみたいだね~普段は言わないけど留守番ご苦労様って事も描いてくれてるし写真は楽しそうだね~」
「なーなー俺の分の手紙はー?」
「ん?エクの?エクのはー…」
旅行先から届いたラガー達の手紙に従者の皆が話に花を咲かせていると、自分の分の手紙が届いていないとレーンに訴えた。
従者でもないエクに届くか?と思いつつ、4人から届いた手紙を読み直していると
「あー、あったあった。エクの部分 クレイから」
「!クレイ兄ちゃんが何て?!」
「前半部分は完全に旅行先の自慢だけどー…P.s部分にちょっとだけ;」
「何で俺はそんなにおまけ扱いなんだよ!!色々手伝ってるっていうのに…」
「えーっと…『エク君へ。君の事だからきっと絶対お土産がどうとか言うだろう?大丈夫。君にあげるのはナシ!だからね★』って…」
「梨?!やった♪梨だ!」
クレイからの追伸部分を読みあげたものの、勝手に勘違いして舞い上がってしまっているエクに、どう返してやればいいのだろうと戸惑っていると、隣からシーラが聞き返して来た
「レーン、クレイがエクにお土産ってホントに??」
「い、いや違う…ほら…」
その部分が書かれていた部分を指で示してやりながら小声で読み上げるとその内容に彼は小さく笑った
「クレイらしいね~(笑)帰って来た時エク怒らないかな?」
「いや、多分『え?オレはちゃーんと“ナシ”って書いたのに勘違いした君が悪いんだよ?』とか言いそうだぞ…」
ありそうだね~と笑いながら返し、エクには言わない方が良いよね。との結論になったので黙ったまま届いた手紙を大切に懐に仕舞っておいた。
「は!ご帰宅お疲れ様です深時殿!!」
「Σ水晶ちゃんっ?!いつの間に!」
「Σえっ?!え??」
「何もそんなに驚く事では無かろう?ほら、門が開いたから早く行くぞ」
何事も無かったかのようにそのまま入城して行った彼女を後ろから追いかける様にして中に入ると、噴水近くでシェリル達が何やら集まっていたので、真っ先に駆けて行ったエクを呼びとめる事も無く、その場に残った御幻に事情を説明した
「あの後少しばかり帰宅しておったのだ。そのお蔭で怪我も完治したのだが…そちらの方で何かしら変わった事は無かっただろうか?」
「こっちはその…エクが稽古とか頑張ってくれてる感じ…かな?今の所別に何も起こってないけど…」
「そう…か、なら良いのだが」
何も無かった。と告げる御幻の言葉に安堵した様に一息吐き、先程からこちらを呼びかけているシェリルの元へ向かうと、帰宅を喜ぶと同時に手紙が渡された
「はい、水晶さんの分~♪」
「おや、ありがとう…して誰か…ラガー?」
「さっきねー!りょこーに言ってるラガーたちからお手紙とどいたんだー!ヒヒッ♪ライムにライチにクレイからもきたー!!」
リークのみ全員から届いた手紙が余程嬉しかったのか、両手でしっかりと握りしめたまま自慢するので、羨ましいなと返してみると満足そうに笑んだ
「サン見て見て!ライチさん旅行先で色んな可愛い服見つけたって~!」
「うん…」
「王様方結構楽しんでるみたいだね~普段は言わないけど留守番ご苦労様って事も描いてくれてるし写真は楽しそうだね~」
「なーなー俺の分の手紙はー?」
「ん?エクの?エクのはー…」
旅行先から届いたラガー達の手紙に従者の皆が話に花を咲かせていると、自分の分の手紙が届いていないとレーンに訴えた。
従者でもないエクに届くか?と思いつつ、4人から届いた手紙を読み直していると
「あー、あったあった。エクの部分 クレイから」
「!クレイ兄ちゃんが何て?!」
「前半部分は完全に旅行先の自慢だけどー…P.s部分にちょっとだけ;」
「何で俺はそんなにおまけ扱いなんだよ!!色々手伝ってるっていうのに…」
「えーっと…『エク君へ。君の事だからきっと絶対お土産がどうとか言うだろう?大丈夫。君にあげるのはナシ!だからね★』って…」
「梨?!やった♪梨だ!」
クレイからの追伸部分を読みあげたものの、勝手に勘違いして舞い上がってしまっているエクに、どう返してやればいいのだろうと戸惑っていると、隣からシーラが聞き返して来た
「レーン、クレイがエクにお土産ってホントに??」
「い、いや違う…ほら…」
その部分が書かれていた部分を指で示してやりながら小声で読み上げるとその内容に彼は小さく笑った
「クレイらしいね~(笑)帰って来た時エク怒らないかな?」
「いや、多分『え?オレはちゃーんと“ナシ”って書いたのに勘違いした君が悪いんだよ?』とか言いそうだぞ…」
ありそうだね~と笑いながら返し、エクには言わない方が良いよね。との結論になったので黙ったまま届いた手紙を大切に懐に仕舞っておいた。