夢より現れしは紅き退魔の剣
休憩も終えて、次はサンに稽古をして貰おうとお互いに場所へ向かおうとした時、思い出したようにレーンが問いかけた
「邪魔して悪いけどそう言えばエク、水晶さん見かけなかったか? 昨日の夕方辺りから出掛けるって言ってから帰宅して無くてさ…そのお蔭でメイドの一部の人達が騒いでて…」
水晶の場所を聞かれドキッとしたが、本人は怪我の影響で一旦身を隠す。とだけ告げて、分かれたので現在どうしているか分からないが、彼らに昨日の事を教える訳には行かないので誤魔化しておいた
「水晶ちゃん?見てねぇ…けど、メイドの姉ちゃん達がどうかしたの?」
「何か…朝から顔が見れなくて残念だ。って結構落胆してて…」
「僕はよく知らないけど結構一部の女性陣から人気あるみたいだよ?」
「水晶ちゃんすげぇ……;」
おおう…とやや引き気味に感心していたが、そろそろ稽古を開始するよ。とサンに一声掛けられ、二人は所定位置に歩み寄りお互いに礼を交わし合ってから開始された。
開始早々から鞘に収めたままの刀がエクめがけて突きとして放たれ、咄嗟に回避したが頬を掠めた。 今までならそれだけで直ぐに挫けて逃げていたが、それに挫ける事無く彼はしっかりと動きを見てから回避し、刀が振り下ろされる寸前の所で見よう見まねの体術を行い弾き返した。
「っ?!」
「!出来たっ!」
エクが体術を行えることを知らなかったサンも驚いていたが、見よう見まねの体術が上手く出来た事は本人的にも驚きだったらしく、気は抜けない状況であったので少し引きつった笑みを浮かべてた
彼の成長ぶりに彼女は驚いた様子だったがそろそろ手加減はしなくても大丈夫と考え、剣をしっかりと構え直してから一直線的に駆けて大きく薙ぎ払う様に鞘を振るい、反る様にしてエクが避けたのを見計らって即座に胸部めがけて軽い突きが当てられてしまい、よろけた瞬間。鞘が横に伸ばされ、そして顎めがけて上に一気に振り上げられ、回避をする間も無く見事にエクはふっ飛ばされてしまった。
「Σひゃわ?!エックが飛んでちゃったよ!?」
「Σエク?!!大丈夫かー!?サンっ!いくら何でも今のは流石に今のは本気出し過ぎだぞ!!」
「ごめん…そろそろ手加減しなくても平気かな?と思って……いつも水晶さんにやってる風にしちゃった…」
慌てて介抱していたレーンに怒られ、しょんぼりとした様子で俯いた
「エック大丈夫かな?」(顔をぺちぺち)
「一応は大丈夫だけどー…あ、気が付いたかエク 大丈夫だったか?」
「顎がめっちゃ痛ぇけどなんかおそらが回ってお星さまが…きらきら~」
「エクごめん…大丈夫?」
「まだお星さま回ってるけどれんれんへいき~☆」
「…重傷だな;シーラには午後の稽古は中止って言っておくとして…今日は御幻さん居ないみたいだから…シェリル、先に部屋行って布団とか敷いといてやってくれ サンはその剣を一緒に持って来てくれ」
「はーい♪」
「分かっΣうわっ!?;」
レーンに言われた通り剣を運ぼうと柄の部分に触れた途端。バチッと言う音と共に紅い電撃のような物が出て彼女の手を弾いた。
試しにレーンも持とうとしたが、同じ現象が起きてしまったので、とりあえず道場に置いたままにしておいた。
「邪魔して悪いけどそう言えばエク、水晶さん見かけなかったか? 昨日の夕方辺りから出掛けるって言ってから帰宅して無くてさ…そのお蔭でメイドの一部の人達が騒いでて…」
水晶の場所を聞かれドキッとしたが、本人は怪我の影響で一旦身を隠す。とだけ告げて、分かれたので現在どうしているか分からないが、彼らに昨日の事を教える訳には行かないので誤魔化しておいた
「水晶ちゃん?見てねぇ…けど、メイドの姉ちゃん達がどうかしたの?」
「何か…朝から顔が見れなくて残念だ。って結構落胆してて…」
「僕はよく知らないけど結構一部の女性陣から人気あるみたいだよ?」
「水晶ちゃんすげぇ……;」
おおう…とやや引き気味に感心していたが、そろそろ稽古を開始するよ。とサンに一声掛けられ、二人は所定位置に歩み寄りお互いに礼を交わし合ってから開始された。
開始早々から鞘に収めたままの刀がエクめがけて突きとして放たれ、咄嗟に回避したが頬を掠めた。 今までならそれだけで直ぐに挫けて逃げていたが、それに挫ける事無く彼はしっかりと動きを見てから回避し、刀が振り下ろされる寸前の所で見よう見まねの体術を行い弾き返した。
「っ?!」
「!出来たっ!」
エクが体術を行えることを知らなかったサンも驚いていたが、見よう見まねの体術が上手く出来た事は本人的にも驚きだったらしく、気は抜けない状況であったので少し引きつった笑みを浮かべてた
彼の成長ぶりに彼女は驚いた様子だったがそろそろ手加減はしなくても大丈夫と考え、剣をしっかりと構え直してから一直線的に駆けて大きく薙ぎ払う様に鞘を振るい、反る様にしてエクが避けたのを見計らって即座に胸部めがけて軽い突きが当てられてしまい、よろけた瞬間。鞘が横に伸ばされ、そして顎めがけて上に一気に振り上げられ、回避をする間も無く見事にエクはふっ飛ばされてしまった。
「Σひゃわ?!エックが飛んでちゃったよ!?」
「Σエク?!!大丈夫かー!?サンっ!いくら何でも今のは流石に今のは本気出し過ぎだぞ!!」
「ごめん…そろそろ手加減しなくても平気かな?と思って……いつも水晶さんにやってる風にしちゃった…」
慌てて介抱していたレーンに怒られ、しょんぼりとした様子で俯いた
「エック大丈夫かな?」(顔をぺちぺち)
「一応は大丈夫だけどー…あ、気が付いたかエク 大丈夫だったか?」
「顎がめっちゃ痛ぇけどなんかおそらが回ってお星さまが…きらきら~」
「エクごめん…大丈夫?」
「まだお星さま回ってるけどれんれんへいき~☆」
「…重傷だな;シーラには午後の稽古は中止って言っておくとして…今日は御幻さん居ないみたいだから…シェリル、先に部屋行って布団とか敷いといてやってくれ サンはその剣を一緒に持って来てくれ」
「はーい♪」
「分かっΣうわっ!?;」
レーンに言われた通り剣を運ぼうと柄の部分に触れた途端。バチッと言う音と共に紅い電撃のような物が出て彼女の手を弾いた。
試しにレーンも持とうとしたが、同じ現象が起きてしまったので、とりあえず道場に置いたままにしておいた。