夢より現れしは紅き退魔の剣
翌日。モーニングコールに来て貰うよりも先に目覚めたエクは自ら道場袴に着替えてから庭に出て、紅色の広い身幅と鋭い刃先、そして両刃でやや短めといった特徴を持つグラディウスを持って素振りを先に開始していた。
刀身部分にはエクの甲にある刺青と同じ、薔薇と剣の模様が描かれている
「48…49…50っ!!あー…疲れた!はぁ…」
一気に50回の素振りを終えた彼は地面に剣を置いて池の周りにある石の上に腰掛け、両足を大きく伸ばしているとレーンとサン、そしてシェリルの三人がモーニングコールと稽古を兼ねて道場に到着した
「おっはよ~エック~♪あれれ?もうおはようしてたの?」
「あ、おはよ~シェリ姉ちゃん!それにレー兄にサン姉ちゃんも!」
「お、おぅ…おはようエク;珍しく随分今日は気合入ってるなー どうした?」
「早起きは分かるけど…あんなにも稽古嫌いだったエクがこんなに突然真面目になるなんて…大丈夫?何処かで頭とか打ったりしたの?」
「Σ俺がたまには先に素振りしてた位で何でそんなに動揺すんだよっ!!」
本気で心配する二人に対し普段通りの口調で言い返してはいたが、少し口を噤んでから立ち上がり、剣を拾い上げてから真面目な表情で二人に向き直った。
「お願いがあるんだレー兄にサン姉ちゃん…俺、どうしても強くなってこの剣も使いこなせるようになりたいから…今回からの稽古は水晶ちゃんの時みたいに刀とか使って欲しいんだ!頼むっ!!」
珍しく本気で頭を下げて頼み込むエクの様子に二人は戸惑った様に顔を見合わせていたが、彼がこんなにも必死になる事は今まで見た事も無かったのも事実だった。
今まで見せた事の無い必死の頼みもあり、一応は承諾して貰えたが、やはりまだ素人のエク相手に刀を使うのは心配の方が先立ってしまう事もあり、一応エクはそのまま剣を使い彼らは鞘に収めたまま相手をする事で合意した
二人が道場袴に着替えに行っている間。シェリルは不思議そうにエクの持つ剣をずっと眺めていた
「?シェリ姉ちゃんどうかしたー?」
「んー…なんかこの剣…シーラのヘルヴェイルに似てる??何か…ふつうの剣とは違う感じ…」
「Σえっ?!ままま、まさか~そんな訳ないって~只の両手剣だよ~ ま、前に城下に行った時武器商から買ったやつでー」
「そうなの?でもエクがそう言うの買うのって今まで無かったよね~」
「いや~あははは;何ていうか~…護身用??」
無意識なシェリルの的確な指摘にエクは思わず上ずった声で誤魔化していると、少し首を傾げていたが、とりあえずは納得したらしくエクの手を握って道場へと一緒に向かって行った。
刀身部分にはエクの甲にある刺青と同じ、薔薇と剣の模様が描かれている
「48…49…50っ!!あー…疲れた!はぁ…」
一気に50回の素振りを終えた彼は地面に剣を置いて池の周りにある石の上に腰掛け、両足を大きく伸ばしているとレーンとサン、そしてシェリルの三人がモーニングコールと稽古を兼ねて道場に到着した
「おっはよ~エック~♪あれれ?もうおはようしてたの?」
「あ、おはよ~シェリ姉ちゃん!それにレー兄にサン姉ちゃんも!」
「お、おぅ…おはようエク;珍しく随分今日は気合入ってるなー どうした?」
「早起きは分かるけど…あんなにも稽古嫌いだったエクがこんなに突然真面目になるなんて…大丈夫?何処かで頭とか打ったりしたの?」
「Σ俺がたまには先に素振りしてた位で何でそんなに動揺すんだよっ!!」
本気で心配する二人に対し普段通りの口調で言い返してはいたが、少し口を噤んでから立ち上がり、剣を拾い上げてから真面目な表情で二人に向き直った。
「お願いがあるんだレー兄にサン姉ちゃん…俺、どうしても強くなってこの剣も使いこなせるようになりたいから…今回からの稽古は水晶ちゃんの時みたいに刀とか使って欲しいんだ!頼むっ!!」
珍しく本気で頭を下げて頼み込むエクの様子に二人は戸惑った様に顔を見合わせていたが、彼がこんなにも必死になる事は今まで見た事も無かったのも事実だった。
今まで見せた事の無い必死の頼みもあり、一応は承諾して貰えたが、やはりまだ素人のエク相手に刀を使うのは心配の方が先立ってしまう事もあり、一応エクはそのまま剣を使い彼らは鞘に収めたまま相手をする事で合意した
二人が道場袴に着替えに行っている間。シェリルは不思議そうにエクの持つ剣をずっと眺めていた
「?シェリ姉ちゃんどうかしたー?」
「んー…なんかこの剣…シーラのヘルヴェイルに似てる??何か…ふつうの剣とは違う感じ…」
「Σえっ?!ままま、まさか~そんな訳ないって~只の両手剣だよ~ ま、前に城下に行った時武器商から買ったやつでー」
「そうなの?でもエクがそう言うの買うのって今まで無かったよね~」
「いや~あははは;何ていうか~…護身用??」
無意識なシェリルの的確な指摘にエクは思わず上ずった声で誤魔化していると、少し首を傾げていたが、とりあえずは納得したらしくエクの手を握って道場へと一緒に向かって行った。